藏原啓介

創業53年の老舗呉服店の2代目店主。バブル時代からコロナの時代まで様々な経験積んできま…

藏原啓介

創業53年の老舗呉服店の2代目店主。バブル時代からコロナの時代まで様々な経験積んできました。 2016年3月より水前寺成趣園参道に移転し観光客向けきものレンタル事業をスタート。 呉服店より少し離れた立場からだから書ける本音を綴っていきます。

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 全国的に梅雨入り。鬱陶しい季節。今年はコロナにより、不快感が一層強くなることでしょう。この季節はおきものにとっても厄介な季節。今回は管理とお手入れについてのお話を少々。 ■現代の家屋は湿度が高い 絹(きぬ)は、カイコの繭からとった動物繊維で、カイコが体内で作り出すタンパク質を主成分としています。人の肌にも多く含まれる体に優しい生地ですが、同時にカビ特に白カビが付きやすい生地でもあるのです。白カビが一番好むものは湿気、押し入れやたんすは特に注意が必要です。  現在の住宅は戸

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