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作品展を壊すってなんなん?

あれ?コーヒーの豆変えたっしょ?って自信満々に言ってみたけど

いつもと変わらないコーヒー豆だった事を知って絶句した

COLLECTION9 STUDIOです。

別にいいし。違いとかそんなわかんねーし。






さて、早速本題に入っていきます。

"作品展を壊す"の話。




□普通の作品展ってなんだ?

”作品展”っていうとみなさんはなにを想像しますか?

そうそう、

ちょっとした雰囲気のあるアトリエや

スタジオにアーティストが作った作品が展示されている感じ。それそれ。


つまり『作品展ってそういうものよね』っていう固定概念が

誰にでもあるわけなんですね。

それ。それ(固定概念)をぶっ壊すってことです。


でね、この固定概念を持ってるのが

足を運んでくれるお客さんだったら全然いいんだけど、

作品展を主催してる側の人たちこそが固定観念に縛られてねーか?

っておもったわけです。



□作品展をやる目的は?

『そもそも作品展って何だっけ?』ってところから考えてみましょう。

主催してる側の人たちの目的

自分の作品を見てもらうため”にやってるはずなんです。

そして、その手段として作品展をやるわけであって。


だったらもう必然的に

『お客様に僕の作った作品をちゃんと見てもらえているのか?』って

考えませんか?

もしも『確かにちゃんと届けられていないかも』って

思えた人はここから先を見た方がいいかもしれません。

少なくとも僕は文句を言いたくてやってるんじゃありませんからね。

せっかく良い作品を作ってるのに

出す場所や見せ方に改善の余地あり!ってことに気づいていないなんて

勿体なさすぎるじゃないですか。


□壊さないといつまで経っても歯車が回らない

もしも僕が主催者だったとすれば

正直に言うと『お客さんが見てくれるだけ』じゃ全然満足できなくて

目の前の作品と空間に圧倒されて欲しい

次は何をするんだろうって期待を持ってほしいんです。


ただ見て欲しい。ってだけの熱量じゃ

お客様に全く届かないことを知ってるからです。

作品展を2回目3回目とやってもおんなじような場所で

おんなじような作品展だから

お客様も楽しくなくなっちゃう。


だってどうせ来てくれたんだったら

『楽しかったよ、また来るね』って言ってもらいたいじゃないですか。

(↑もうこれに尽きる)


つまり、

主催者側とお客様の間に”期待の歯車”を作って

ぐるぐる回さなきゃ!ってことです。

ただ作品を作って飾るだけじゃ歯車なんか生まれないじゃんよ!

お客さんが飽きちゃうだけじゃん!って思ったわけです。


だったらみんなが想像してる作品展と全く違うアプローチでやって

作品展そのものの雛形を壊しちゃったほうが良い。




そもそもアートの本質って

”固定観念を壊す”ですから。

え?それもいいの!??みたいな。


□作品と会場設計のバランス

作品のクオリティももちろん大事です。

でもそれと同じくらい作品展の会場の設計も大事。


例えるなら

めちゃくちゃうまい料理(作品)を作ってお客さんに出したのに

テーブルが(作品展の会場)がぐらぐらしてて

食えたもんじゃねーぞ!(お客さん)みたいな感じです。

食べることに集中できなければ、いくらうまい料理を作ることができても

ちゃんと食べてもらえないってことです。


はっきり言うと

”作ってOK”の時代はもうとっくの昔に終わっていて、

『作る』と『届ける』の両方のバランスに注意しながら

場所を設計することがもっとも大事なんです。

メスを入れるのは間違いなくそこです。


□高級寿司店を見てみなはれ

そうやって考えると

高級なお寿司屋さんはすごい。。

カウンターで大将が握った最高のお寿司をいただくスタイル。

お客様は大将が握ってるところ(作る)を間近で見て、

はいお待ち。って握った寿司をとんっ。(届ける)

この時のお客様の視界はお寿司と大将だけ。

もうこの時点で勝ちじゃないですか。

(もっと言うと大将が握って置いた”寿司”に向かって

ちゃんと照明が当たってたりする)


もっともっと言うと

”しゃべらず、感じて、食え”っていう雰囲気まで作ってるんですよ。

大将は一言も話していないのに。私語厳禁なんて貼り紙もない。

そんでもって高価格帯で勝負するわけ。だから自然とお客さんの治安も良くなる。

はしゃぎたい若者なんかお店に入ってこれないんです。


最高の寿司を最高の空間で感じて食べてほしいから(目的)

『無言で握った極上寿司を見せてストンと出す。』(手段)

こんなにシンプルで完璧な空間設計はないです。

完璧ですやーん。理に適ってますやーん。


あっぱれ!(は?)


□作品展と作品をつなげて、さらにもっとやる

そんな感じで作品展と作品に話を戻すと、

『作品と作品展がちゃんとつながっていない』っていうのは

目的と手段がぐちゃぐちゃな状態なので

まずはしっかり”整えましょう”ってことです。

そもそもちゃんと見てもらえてないかも!だったら

来たお客様全員が同じ方向を見るように仕掛けたほうがいい。

(作品が多すぎてどれを見ようか?って困ってるケースは多いです)


何度も言いますが

コンセプトに沿って会場を整えるのはやる側にとって当たり前の話で、

大事なのはもっと深くて目に見えない部分。

ここからが(主催者側の)もっとやる部分です。


お客さんが心を躍らせる瞬間を生み出すのは

こっち(主催者)のホスピタリティなんです。

んー、見せ方が足りないのか、それとも演出が足りないのか、

ここまで歩いてきたらクスッと笑って欲しいなとか。

聞かないと意味がわからない仕掛けがあったりとか。

そういうユニークな仕掛けがあったりするのは

お客様を楽しませようっていう気持ちがあるからなわけですね。

僕は今回完全にそっち。

そっちに振り切って作品展の設計をしています。

作品展と作品をつなげて、さらにもっともっとやって

お客様の心にドーーーーーーンっ!ってしたいんです。

(わかりづらい?ごめーん!!!!!)


□だから壊しにいく

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やっぱり僕はどうしても

"作品を作って飾ればOKでしょ?”みたいな雰囲気は壊したい。

作る側には

ホスピタリティを軸に、ちゃんと作品を見てもらえるように

空間の設計をすることの重要性に気がついて欲しいし、

逆にお客様には

アートってむずかしそうじゃんとか、

わかんないしーとかじゃなくて、どんどん足を運んでもらいたいなって。

(ショッピングモールよりよっぽど面白いぞ!)



だから壊したい。もっといろんな方法を試して、

アートに関心がないお客さまにも楽しんでもらえるような

ワクワクする作品展を作ってみたい。

実際にやってみて思ったのは超大変ですけどね。w


でも作品を作ることもやって、

舞台設計やら演出などの全てのことを僕が監修しますんで

言い訳できない状況にガンガン追い込んでる感じです(どM?)






は?どSだし。




COLLECTION9 STUDIO



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