【超ビビリ・アラサー女】ナガシマスパーランドの絶叫マシンに挑戦してみたレポ
はじめに
中高生のころは余裕で、むしろ楽しんで乗ることができたジェットコースター。
しかし三半規管の衰えのせいか、年々絶叫マシン系に苦手意識を持つようになり、いつしか全く乗れないように……。
観覧車でゆったり揺られ、景色を楽しむのが大人の遊園地の楽しみ方なのかな。
そんな風に絶叫マシンを諦めていました……が
ありがたいことに、先日、子どもを預けて夫婦2人で「ナガシマスパーランド」へ行く機会に恵まれ、
さらに、夫から「乗らなきゃもったいないよ!」と猛プッシュされ、
乗ってきました、日本最恐レベルの、絶叫マシンの数々に!
めっっっちゃくちゃ怖かったですが、かなり貴重な体験をできたなとも思っています。
今回の記事では、リアルなアラサー女(30代半ば)が絶叫マシンに挑戦した前後の感想を、つらつらと記させていただきます。
挑戦しようかどうか迷っている方の、背中を押すことができれば幸いです。
ただし、無理は禁物!
白鯨
ナガシマスパーランド最大級のジェットコースター「白鯨」は、2019年に開業された、比較的新しいアトラクションです。
最高高度55m、最高速度107kmの、木材と鋼鉄(スチール)を組み合わせた、アジア初のハイブリッドコースターなのだとか(Wikipedia調べ)。
とはいえ、数字だけ見ても、怖いのか怖くないのか、ピンときませんでした。
それよりも、かの有名な小説のタイトル「白鯨」を使っている点に、私は興味をそそられました!
きっと白鯨と戦っているような気持ちを味わえるのだろうと、恐怖心よりもワクワク感の方が上回ったのです。
本格的な絶叫系ジェットコースターに乗るのが、めちゃくちゃ久しぶりだったため、恐怖心がマヒしていたのが大きいですが……。
それでも、順番が近づいてくると心臓がバクバクしました。
順番待ちをする列から、ジェットコースターが少しずつ上がっていく様子が見えると、逃げ出したくなります。
しかし荷物をロッカーに預けたところで腹を括ると、白鯨との戦場へ向かいました。
ちなみに座席は、ベルトとハンドルのみと、巨大ジェットコースターにしてはかなり簡易的でした。
ナガシマスパーランドの絶叫マシン全体に共通しているんですが、乗った瞬間、えっ、これだけで大丈夫なの!? と驚かされます。
あえて座席をシンプルにすることで、より恐怖度を高めているのでしょうか……。
座席は、白鯨のアトラクション前に展示されているので、乗るかどうか迷っている方も、乗る気がない方も、ぜひ一度見ていただきたいです。
話は戻りますが、想像以上の簡易座席に、ジェットコースターが発進する前から、リアルに足がガクガク震えました。
そして、いざ、出発!
遠巻きに見ていた、スタートダッシュの小波も、しっかりと浮遊感があり、序盤から圧倒される中、空高く伸びるレールへとコースターが進んでいきました。
ちょうどコースターの右手には、広がる海が見え、心地よい風に最高の景色だったのですが、もうすぐ急降下が待っていると思うと、気が気ではありませんでした。
最終的には頂上のみを凝視。迫る急降下の瞬間……。
私は目を瞑ることしかできませんでした。
そして急転直下からその後のスピン&アップダウン、すべて私は目を瞑っていました。というか怖すぎて目を開けられませんでした。
しかし目を瞑っていても、全身を襲う衝撃からは逃れられません。
例えるならば、巨大な洗濯機の中に放り込まれて、もみくちゃにされているような心地でした。
そして白鯨との闘いは、こんなに激しいものだったのか……と、地上に降り立つ頃には、畏怖だけでなく愛しさすらも感じるようになっていたのでした。
もう一度乗ら勇気はなかったけど……。
スチールドラゴン2000
ナガシマスパーランドの目玉ジェットコースター、スチールドラゴン2000にも挑戦しました!
スチールドラゴン2000は、なんと、世界で最も距離が長いジェットコースターとして、ギネス入りも果たしているのです!
その距離なんと、2479m! 2キロを超えています!
さらに驚くべきなのは、高さです。
遠くでも一目でわかるのですが、めちゃくちゃ高い!
最高部高度97mで、最大落差は93.5mとのこと(Wikipedia調べ)。
つまり100m近い高さから、急降下するのです。
100mから落ちるって、バンジージャンプでもない限り、なかなか無いですよね。
しかもスチールドラゴン2000は、急上昇&急降下が3回もあります!
高低差の恐怖に耐えられるのだろうか…と、並んでいる間ギリギリまでリタイヤを考えていました。
が、これも人生経験!と腹を括り、スチールドラゴン2000に挑みました!
……といっても、白鯨と同様に、コースターが上昇している間に恐怖がピークに達し、落ちる直前で目を閉じ、降下する瞬間の景色はわかりませんでした。
また、急降下していた感覚も、2つ目まではあったのですが、3つ目は記憶がありません。気絶していたのでしょうか?
3度目の降下後(恐らく)、平坦になるため、あれ、これで終わったのかな?と思います。
が、油断した瞬間にまた、スピードアップし、なんか熱いトンネルのようなところへ!
まるで火を吹くドラゴンの口の中を通り抜けたようでした。これがスチールドラゴンと呼ばれる所以でしょうか。
最後まで気の抜けない、スチールドラゴン2000でしたが、スピーディすぎて、世界最長の割には長さを感じませんでした。
なんなら体感時間は白鯨の方が長かったような?
ちなみに恐怖度的にも、白鯨の方が上でした。
しかしスチールドラゴン2000の最高部から眺めるナガシマスパーランドは絶景で爽快だったため、こちらもぜひぜひ体験していただきたいです!
アクロバット
最後に乗ったのはアクロバットです!
側から見ていると、みんなどんな格好で乗ってるの? と不思議になります。
距離も短めで、激しい高低差があるわけではないのですが、白鯨、スチールドラゴン2000には無い、大きな一回転があります!
思い切り頭に血が昇るので、苦手な方は要注意です。
とはいえ、乗った感想としては、白鯨、スチールドラゴン2000よりは全然怖くなく、景色を楽しめる余裕があり、風が気持ちよかったです。
アクロバットという名前なだけあり、サーカスの空中ブランコはこんな気分なのかもしれないな〜と想像できました。
アクロバットで一番怖かったのは、乗る瞬間でした。
座って、ベルトを締め、点検が終わった後、うつ伏せになって寝転んでいるような形へ、ぐいーんと座席が動くのです。
体が馴染みのない形になる瞬間、周囲からはどよめきが起こっていました。
しかし安定感はあるので、その体制に慣れてしまえばこっちのものだと思います!
また、乗った後は、しばらく頭が痛く、それ以上乗り物になれませんでした…。
乗り物に酔いやすい方や、私のようなダメージが体に残りやすいアラサー世代は、もうこの後帰るだけ! ってタイミングでアクロバットに乗った方がいいかもしれません。
ナガシマスパーランド、その後
ナガシマスパーランドを出た後は、アクロバットの頭痛を引きずりつつ、長島温泉へと向かいました!
広々とした温泉で、一日中ナガシマスパーランドで遊び疲れた体を癒すことができたのです、が……残念ながら、頭痛は治りませんでした。
アクロバットで一回転したことと、翌日の天気が雨だったため、低気圧が迫っていたことが原因だったと考えられます。
また、翌日は動かせないくらい首が痛かったです!
首が痛む原因は、白鯨だったのではないかと思っています。
というのも、搭乗前に腕をクロスして前のバーを掴むこと、背もたれにピッタリと上半身をくっつけた姿勢で、下を向かないことを注意されていたのですが
最初の急降下で怖気づき、思い切り下を向いてしまったからです。
よって首に強い重力がかかり、傷んでしまったのでしょう……。
とはいえ、痛みは2日ほどで解消されました! 遊園地後、温泉にすぐ入ったため、ダメージを最小限に抑えられたのかもしれません。
ですが、調べたところによるとジェットコースターに乗ることで、むち打ちになる場合もあるとのことなので、スタッフの方の注意をよく聞き、正しくなる様にしましょう……とくに体にダメージが残りやすいアラサー世代は(2回目)。
幸い、頭痛、首の痛みのみで、体全体に疲れが蓄積されることはありませんでした。
おそらく、5月の天候の良い土曜日ながら、あまり混んでいなかったため、並んでいる時間が短かったからだと思います。
正直、土曜日なのにこんなもんで、ナガシマスパーランド大丈夫なのか?と心配になるくらいでした。
終園近く(16時くらい)になると、待ち時間0だったため、旦那は2連続で白鯨に乗っていました。
ナガシマスパーランドのジェットコースターはかなり天候に左右されやすく、少し風が強くなってくると終日休止になることもあるため、土曜日でも春の嵐が起こりやすい5月は空いているのかも。
最後に、ジェットコースターの乗り心地とは関係ないのですが、印象的だったのが、「白鯨」「スチールドラゴン2000」「アクロバット」にそれぞれテーマソングがあったことです。
それぞれ、ヒーローものを彷彿とさせるようなカッコイイ曲調に、コースター名がはいっていて、クセになる素敵なテーマソングです!
ただ、音がめちゃくちゃ小さい!
大きくしてしまうと、他のコースターと曲がごちゃまぜになってしまうから抑えているのかなと思いますが…。
せっかく素敵な曲なので、もっと大音量で、ノリノリで聴きたいです!
園中に響き渡る大きめ音量&メドレーでもいいんじゃないかなぁ…。
絶叫系になる直前、直後はもう嫌だ!と思いつつも、1ヶ月ほど経った今では、またナガシマスパーランドに行きたいと考えてしまっています。
中毒性の高い最恐コースターに、ぜひ無理せず挑戦してみてください!