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Inclusive Design

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インクルーシブデザインを用いたソーシャルデザインチームCollableのメンバーが、Inclusive Design の視点から様々なことについて紹介します。 (Inclusiv…
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#ワークショップ

美術館との「初めての出会い」を問い直す―ちひろ美術館・東京 インクルーシブデザインワークショップレポート

はじめまして!Collableインターン生のりなです。Collableのnoteでは今後インターン生もさまざまな記事を投稿していきます。よろしくお願いします! 2023年9月22日(金)にCollableがちひろ美術館・東京で行ったインクルーシブデザインワークショップにスタッフとして参加しました。この記事ではワークショップで発見した課題や個人的に面白かった気づきをご紹介します。 今回の取り組みは、ちひろ美術館・東京や、練馬区内の図書館や美術館、地域の子育て支援団体、就労

「インクルーシブデザインワークショップ 体験会!」 with Collable / Tiktokって誰もが使えるの?

特別非営利法人Collableご紹介Collableは、「誰もが社会の当事者になる」というビジョンの元、「障害の有無をこえた共創プロジェクトを開発しつづける」というミッションを掲げ活動されている特別非営利法人です。 Collableの代表理事である山田小百合さん(以下:山田さん)には重度知的障害を伴う自閉症のご兄弟がおり、障害の有無の「はざま」で生活を送ってきた当事者家族です。 山田さんは、ご自身の体験や感情を踏まえ、東京大学大学院 学際情報学府 修士課程にて、インクルーシ

インクルーシブデザインが生み出す語りの三項関係

インクルーシブデザインでは、テーマに寄って様々ですが、障害のある方とのワークショップを行う場合が多いです。 一概にどんな障害のある人がリードユーザーになってくれるかはテーマによりますが、一般参加者や、企業のプロジェクトではそうした方々との接点がさほどない人が関わってくれることが多いです。 兄弟に障害のある人がいるとか、もともとそういう人と接点が多いとかだとその点はあまりやりにくさにならないのですが、多くの方の反応は「障害のある方と接点をもつのですか?(私は慣れてないし詳し

インクルーシブデザインにおけるファシリテーションの振る舞いについて

昨日、12月21日に開催したインクルーシブデザインワークショップの意図を書きました。 このワークショップを経て、そして今日別の機会で話になって気づいたのですが、ワークショップ参加者の語りを聞くときに「〇〇障害の人はこういう特徴がある!」という言い方をする人がそこそこいます。 一般化と個別化を往復する一般化しているとはいえ、実はワークショップ中は「視覚障害の〇〇さん」という存在から、ただの「〇〇さん」に変わっていくプロセスはよく見られています。これは経験数によらず、ほとんど

待ち合わせをデザインするワークショップにおける意図や裏話

さゆちゃむです。インクルーシブデザイン普及、多様な人たちとの共創の環境づくりのしごとをしています。 12月21日(一昨日)、久しぶりにインクルーシブデザインワークショップを主催で開催しました。 ワークショップにご参加頂いたみなさまにはお伝えしたのですが、今回じつは、6年前の同じ日に、同じワークショップをしていたんですね。ちょっと狂気を感じますね… ちなみに「インクルーシブワークショップ」となっているのは、シブヤ大学のWEBの規定上、文字数が多すぎたのでなくなく「デザイン

インクルーシブデザインの「巻き込まれてもらう」難しさ

さゆちゃむです。昨日、乙武さんの義足プロジェクトについて関心をもった結果、下記のような記事を書きました。久しぶりに4000字超えた… 開いて「まじで文字多いじゃん無理」という人もいたかもしれないけど、読んでくれたひとは「めっちゃいいねこれ!!!!!」という興奮冷めやらぬコメントを頂いております。私の興奮がそのまま伝わったようなリアクション本当にありがとうございます。私すごい!これはよすぎる!と思ったものを押し売るようにレコメンドしてうざがられるので自信になりました…苦笑

大人が行う、こどもたちの行動への価値づけ 〜 小学校でのワークショップNo.4 〜

NPO法人Collable(コラブル)のくりのです。 小学校でのワークショップシリーズも今回でラスト!みなさん今まで読んでくださり、ありがとうございました! No.1 「こどもたちの関係性を覗き込む」   (大人から見たワークショップの価値について) No.2「こども自身が自らの参加の仕方を探る 」   (こどもの変化について) No.3 「学校という枠の難しさ」   (日常へのワークショップの限界について) No.4「大人が行う、こどもたちの行動への価値づけ」

学校という枠での難しさ 〜 小学校でのワークショップNo.3 〜

NPO法人Collable(コラブル)のくりのです。 連続投稿も折り返しになってきました。もう少し頑張ります! No.1 「こどもたちの関係性を覗き込む」   (大人から見たワークショップの価値について No.2「こども自身が自らの参加の仕方を探る 」   (こどもの変化について) No.3学校という枠の難しさ」   (日常へのワークショップの限界について) No.4「大人が行う、こどもたちの行動への価値づけ」   (関わる大人の価値付けの変化について)

こども自身が自らの参加の仕方を探る 〜 小学校でのワークショップNo.2 〜

NPO法人Collable(コラブル)のくりのです。 前回に引き続き、会報誌に載せきれなかった演劇家の柏木さんへのインタビューを載せていきます。今回はこどもたちの変化について深めていきます! No.1 「こどもたちの関係性を覗き込む」  (大人から見たワークショップの価値について) No.2「こども自身が自らの参加の仕方を探る 」  (こどもの変化について) No.3 「学校という枠の難しさ」  (日常へのワークショップの限界について) No.4「大人が行う、こども

こどもたちの関係性を覗き込む 〜 小学校でのワークショップNo.1 〜

NPO法人Collable(コラブル)のくりのです。 Collableでは代表の山田とゲストが対談形式で「インクルーシブデザイン」について語る会報誌TUNE(チューン)を発行しています。(会報誌はマンスリーサポーターのみなさまにお配りしています。詳しくはこちら) 【 インクルーシブデザイン 】障害のある人や高齢者、ちいさなこどもなど、これまでデザインのメインターゲットにされてこなかった人々を、ワークショップ形式で積極的にデザインプロセスに巻き込む手法です。 前号で

オリジナルのファシリテーションのつくりかた

NPO法人Collable(コラブル)のくりのです。 Collableでは代表の山田とゲストが対談形式で「インクルーシブデザイン」について語る会報誌TUNE(チューン)を発行しています。(会報誌はマンスリーサポーターのみなさまにお配りしています。詳しくはこちら) 【 インクルーシブデザイン 】障害のある人や高齢者、ちいさなこどもなど、これまでデザインのメインターゲットにされてこなかった人々を、ワークショップ形式で積極的にデザインプロセスに巻き込む手法です。 ▲T

インクルーシブデザインワークショップを久しぶりに高校でやってみた話。

11月の山場も終えて、Collable的な仕事の1つめは、都内の高校でインクルーシブデザインワークショップを体験してもらうことでした。ひさしぶりの高校での取り組みとなりました。お声がけくださったF先生ありがとうございました。 1年生が自分の関心で体験したいNPOなどのゲストの講義を選んで、参加するというもの。(もしくは関心ではなくお友達ととりあえず選んだ、みたいなこともあり得ると思いますが) 今回のテーマは、渋谷の商業施設を<見えない人・小さな子どものいるママさん>と一緒

¥800