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『おんなの幸せマニュアル2〜俗女養成記』

2021年・台湾・テレビドラマ

1を見て面白かったので、2の放送も楽しみにしていた。
生まれ故郷の台南に戻り、幼なじみと恋人になって、新しい人生を歩き始めたチェン・ジアリン。
更年期や結婚問題(幼なじみの恋人ツアイ・ヨンセンと結婚する予定かと思ったら本人たちはまだその気はなかった)、高齢出産、仕事、家族それぞれの抱える問題などが詰め込まれていた。
彼女が更年期障害に悩まされる設定だったからか、シーズン1に比べるとかなり騒々しい印象が強かったかなぁ。まあ、コメディーだからそういうものか。ジアリンのお母さんが眉間にシワをよてせ叫ぶ「チェン・ジアリン!!」の声がまだ耳から離れない。いつもイライラして眉間にシワを寄せて子供に怒鳴り散らしていた若い頃のお母さんはあの頃まさに更年期だったのだろうか。でも歳をとってからもあまり変わらなかったから元々の性格か。

子供時代のジアリンも中学生になり、体の変化や異性にまつわるエピソードなども出てきた。痴漢の話は、気味が悪くてゾッとした。

悩みに悩んだジアリンが結局ヨンセンとの子供を堕胎しようと意を決してクリニックに行ったところ、同音異字の患者がいて間違えられ、中絶手術の予定が胎児検診に回されてお腹の赤ちゃんが元気だと伝えられ、結局中絶の気が萎えてしまったという場面があったが、あれは笑えなかった・・・。ジアリンはいいけど、間違えられた方の人、最悪でしょう・・・。例え手術の場に向かわなくても、突然医師から望んでもいない中絶の話を持ち出されるだけだって、妊婦にはショックだと思うなぁ・・・。

おじいちゃんとおばあちゃんのエピソードは、1でも2でもホロリとさせられたり、和ませてくれたり、味わいがある。

日本での自分の生活は、感情を爆発させるようなことは極力控え、不満や怒りも自分の中に閉じ込めて暮らしており、それが結局大きなストレスになってしまう。自分の思いを爆発させて、本当に思っている事、言いたい事を吐き出しているこのドラマの登場人物たちを見ると、お国柄の違いはあるかもしれないし、コメディードラマの誇張もあるだろうし、本心をいうことだけがよいわけではない場合もあるとは思うが、なんだかちょっと気分が晴れる気がした。いつもぐっと言いたい事を堪えてストレスを溜め込みがちな自分の代わりに、彼らが爆発してくれているようで。

1の方が全体的に好きだったけれど(温昇豪もたくさん出てたし)、役者の皆さん演技が達者でとてもいいので、今回も楽しみました。

(2023年1月から2月視聴)



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