コーラ職人コーラ小林の「日本を、飲む。」 「山梨塩山の自然落下桃」
2022年4月、伊良コーラ総本店の目の前の桜並木の桜に新芽が吹いてきた頃、コーラ職人コーラ小林の元に、1通のメールが届いた。
伊良コーラ 御中 突然のメール失礼します。
私は山梨県甲州市でもも、ぶどうの生産農家をやっています。
(元はサラリーマンで独立就農して3年目です)
質問があります
もも、ぶどうを原料にしてコーラのフレーバーは出来ますか、委託製造、御社で原料として
使用できますか。
特にももは少しのキズで正規商品にならないのでB級商品が多く出ます。
確認の程、よろしくお願いします。
問い合わせの方、お待ちしております。
ますだ農園
増田浩也
句読点の不思議な位置と文章にちょっぴり怖い気持ちも抱きつつ、興味も感じて、一度コンタクトを取ることにした。
というのも、ちょうど「日本を、飲む。」プロジェクトをスタートさせようよしていたタイミングだったからだ。
メールでやりとりし、実際に山梨県塩山の現地に向かう。
桃農家の増田さんの話によると、桃は完熟すると自然に地面に落下してしまうものがあるとのこと。完熟した桃は市場に出回ることはできないので、主にはジュース用として加工されるとのこと。
熟して自然に落下した桃をすぐに収穫して、その日のうちに加工してコーラにする。そんなイメージが頭の中に湧いた。
いくつかの桃の農園をめぐり、現地を後にする。
そして、桃が収穫期の7月半ば、朝4時に山梨塩山の現地に集合し、その日のうちに桃を工房で下処理してコーラにする計画が経った。
約2ヶ月後の7月20日当日、朝4時に集合場所となる、増田さんの知り合いの車屋さんに集合し、増田さんの軽トラに乗り換えて桃農園へ向かう。
程なくして農園に到着。
農園へついてすぐに、自然落下した桃も集める。
桃の中には完熟せずに、なんらかのストレスで落下してしまうものもあるため、十分に注意をして選別をする。
すぐに下落合の工房に戻り、下処理を行う。
自然落下した桃たちはコーラへと変貌を遂げた。
コーラの中に優しく桃が香る逸品を是非ご賞味してほしい。
※例の如く、限定数でごく少量の生産になっており申し訳なく感じています。
※今回も直営店の総本店下落合、渋谷店、公式オンラインストア、伊勢丹新宿店のみで販売いたします。オンラインストアでは前回公開から数分で売り切れてしまったため、直営店の分を少しだけオンラインストアに回しております。
※通常、毎月14日ごろの販売ですが、収穫の関係で販売日が変更となりました。