禁煙
僕は喫煙者ですが、ここ15年くらいですか、禁煙に向けた社会の変化が凄いなと思います。
そして、煙を吸いたくない人や臭いを気にする人もいるでしょうから、これは当たり前の方向性だろうとも思います。
他方で、煙草の害について熱く語り、喫煙者を酷く毛嫌いするのに、例えばお酒については一切文句も言わず嬉々として飲んでいる人を見ると、違和感を覚えます。
お酒も体に悪いと言われていますし、周囲に迷惑をかけかねませんから。
僕はお酒を飲まないので、特に強く違和感を覚えるのかも知れません。
もちろん、皆さんいい大人ですので、きちんと綺麗に楽しく飲みます。
でも、どんな人でも時にはお酒に飲まれることがあるでしょうし、どれほど綺麗に楽しく飲んでも、少しずつ体にダメージを与えているのではないかと思うのです。
そして、お酒がきっかけとなり、しばしば犯罪も起こります。
飲まない僕からすると、お酒も今より規制されていいです。
でも、そうならないのは、お酒によって得られる社会的な幸せの方が、お酒による社会的なダメージより大きいからなんだろうと思います。
そして、それは、単に、僕のようにお酒が飲めない人やお酒がいらないと思っている人よりも、お酒が好きである人やお酒によって生計を立てている人のほうが、ずっと多いからだという、単純な数の話なのではないかという気がするのです。
要は、単に多数決をやっているだけで、本質的に悪かどうかという問題でないのだと思います。
とはいえ、今の社会的な方向性は正しいと思いますので、自由に煙草を吸わせろ等と言うつもりは毛頭ないのです。
また、煙草が苦手な人は、喫煙者に対して、「目の前で吸わないで」「ここで吸わないで」等と言っていいのだと思いますし、喫煙者は、そういった声にきちんと配慮すべきだと思います。
でも、それを超えて、本質的に悪だ、といった言われ方をするのは腑に落ちない。
おそらく、攻撃的な言い方をする人は、自分が、言われる側に立つ可能性を考慮していないか、あるいは、軽く見ているのではないかという気がします。
いつか自分も攻撃される側に立つ可能性があるのだ、ということを念頭に置いて、生きていきたいものです。
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