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ダイエット

約2年前、9ヶ月かけて45kgほどダイエットしました。
ダイエット開始前の体重は105kg、ダイエット終了時は58kg。
1ヶ月あたり平均5kg落としていった計算になります。

大学生の頃は55kg程度の体重でしたが、社会に出てから、ストレス解消手段が「食」になりました。
美味しいものや高いものを食べるのではなく、とにかく量を食べるのです。
一食で弁当2〜3個食べるのがざらだったうえ、運動もしていなかったので、着実に体重が増加していき、気づいたら105kgになっていました。
僕の身長は165cmもないので、BMIなどかなりパンチの効いた数字でした。

さすがに105kgにもなると、生活に不都合が生じてきます。
僕が一番困ったのは、脂肪が邪魔して、関節を100%は曲げられないということでした。
関節を十分に曲げられないから、正座できない、あぐらがかけない、靴下を履くのに一苦労する、といった感じです。
例えば、正座しようとしても、ふくらはぎや太ももの裏の脂肪が邪魔して、膝を十分に曲げられません。膝をついて、腰を少し浮かせた状態までにしかならず、お尻をぺたりとかかとに付けることができないのです。
また、靴下を履くためには太ももを持ち上げたり腰を曲げたりして、足先を手元に少し引き寄せる必要がありますが、お腹の脂肪が邪魔して、太ももを持ち上げたり腰を曲げたりするのに苦労するのです。

とはいえ、当時、痩せたいとは思っていなかったのも事実です。
不都合はあるけれども、日々瞬間的に困ることがあるだけで、格別、深刻な問題を抱えているという意識はありませんでした。

ダイエットを始めたきっかけは、本当に些細なことです。
正月、実家に帰省しているとき、暇を持て余したので、昔通っていた小学校まで、当時の通学路を歩いてみました。
片道15分程度の距離でしたが、久々の風景が懐かしく、また、様変わりしているところもあり、ルートを外れては戻りながら歩いた結果、約1時間の散歩となりました。
これが思いのほか楽しかったのです。

それから、散歩をするようになりました。
もともとタクシーやバスで向かっていたところに歩いて行き、歩いて帰ってくるという感じで、わざわざ散歩のために出かけはしませんでしたが、歩くことを楽しむようになりました。

そうして歩くようになってから1ヶ月ほど経過した後、ふと体重計に乗ると、体重が100kgを切っていました。
食事量は相変わらず異常だったので、え、歩くくらいで痩せるの?と驚き、それから2〜3日に一度、体重計に乗るようになりました。
すると、体重が着実に減っていくのが分かったのです。
もともとが重すぎる状態でしたし、運動を全くしていなかったので、少しの運動で体重が落ちるのも当然なのですが、数字が減っていくのが面白くて、次第に「どうやったらもっと落ちるか」を考えるようになりました。
ゲームや実験をしている感覚でした。

そのなかで、カロリーやPFCバランスを計算するなど、食事にも気をつけるようになり、軽い筋トレやジョギングをするようにもなりました。

また、たまたま友人の一人がダイエットを始めようとしていたので、お互いに目標体重を設定し、毎日、体重を報告しあうようになりました。

そして、気づいたら9ヶ月で45kgほど痩せ、目標体重を下回っていました。

ダイエットに成功したのは、おそらく楽しかったからだと思います。
「痩せて○○したい!」といった目的がなかった分、なおさらです。
ダイエットしたいと思っている人は、どうすれば楽しいか、という視点からダイエット方法を考えてみるのもいいと思います。


ちなみに、ダイエット終了から約2年が経過した現在、10kgリバウンドしています。日々増減しつつも平均して微増が続いた結果です。

運動は継続しており、ダイエット中と大きく異なるのは、食事です。
ダイエット中は食事を完全にコントロールしていましたが、現在は、割合、好きに食べるようになっています。
もちろん昔のように一食で弁当を何個も食べるといったことはないですが、それほど計算することなく、炭水化物や脂質を食べています。
僕の食事の量あるいは嗜好は、ごく普通に食事しているつもりであっても、僕の日常的なエネルギー消費量を上回るようになっているようです。

「ダイエットをすれば、胃袋も小さくなる」と耳にしたことがありますが、僕個人の体感で言うと、全くの誤りです。
今でも一食で弁当2〜3個を美味しく食べることができますし、食べたい。
つまり、僕は、日々我慢して、毎日の食事を(僕なりに)普通の量に抑えているだけです。
昔から量を食べるほうではあったけれども、長年の大量食い生活のせいで、脳のどこかが壊れてしまったのだろうと思います。

ダイエットしていた9ヶ月間は、とても楽しかったとはいえ、結構つらかったのも事実なので、もう一度同じことをやろうとしても、たぶん無理です。
せっかくそれなりに頑張った結果を無駄にしないため、もう少し、食事など気を遣いつつ、とてもとても緩やかに、1年ほどかけて10kg落とそうかなと思っています。
反面、一生食事を我慢し続けなければならないのかと、若干辟易していたりもします。

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