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夏のひと手間と冷えと陽気

九州地方は梅雨明けしました。


空を見上げると入道雲。
日差しが肌をちりちりと焼く感覚
蝉の声が少しずつ大きく聞こえて来る。


夏と言う季節を身体と心でしっかり感じると
何故か子供の頃を思い出すは僕だけでしょうか?


そんな中、最近鍼灸治療をする際に患者様の
お身体を触れると気付く肌表面の冷え。


暑いのに冷え...。
よくあるパターンです。

暑さの中に潜む冷えの要因は様々です。


汗をほんのりかいた後に冷房や扇風機などに
あたると体表面がぐっと冷やされます。

生活や職場の環境などで長時間掛けて冷房に
あたり身体が冷える。

冷たい物を摂り過ぎで内臓の冷えから全体に
影響が出る。

対策としてはひと手間かかりますが

汗をこまめに拭いたり、肌着を着替えたりする
事が冷えを抑えてくれます。


冷房が効いている環境に応じて羽織る物や足元にも気を向けて服装で対応する。


冷たい物を楽しむ事も良いですが、ご自身の
体調等に配慮しながら摂り過ぎには注意が必要です。


汗をかく事は身体の体温調整になり
無理に止めず出す事も大事になります。


特に子供は代謝が良く、汗をかきやすいので
夏風邪や汗疹への対策として日中の水浴びや
細かい着替えは意識してあげると良いと思います。


さて、ちょっと東洋医学の話になりますが
患者様のお身体の状態や症状に合わせて、
暑い中でもお灸での治療をする事が多いです。
上記の冷え対策でもありますが
もう一つ理由があり、夏の陽気が強い時期に
温熱治療のお灸などで身体に陽気を蓄える事で冬を迎えた時の身体の状態が変わると言う流れがあります。


夏の季節を身体と心で一杯感じて楽しむ事も
素晴らしいですが、対策をしない事や冷えを
そのままにしておくと、そのつけが冬にしっかりやって来ます。

去年の冬にご自身や家族が体調が辛かったり
崩しやすかったと思う方は、この夏の暮らし方を楽しみながらひと手間に是非取り組んでみて下さい。



鍼灸師 宮﨑利文

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