神無月そぞろ

ものづくりが趣味です。 アプリの機能を試すのが好きで記録としてnoteに作品を残すよう…

神無月そぞろ

ものづくりが趣味です。 アプリの機能を試すのが好きで記録としてnoteに作品を残すようにしています。 Web小説も書いています。 【カクヨム】 https://kakuyomu.jp/users/coinxcastle

マガジン

  • Web小説『大人の本音だだもれ。』

    毎日つまらなそうにしている大人を見ると、「何か楽しみがあるのだろうか?」「そんなに会社へ行くのが嫌なのか?」と社会人になることへ不安をもってしまう。でもご安心あれ。そう見えるだけで社会人も楽しんでいる!

  • Web小説『華の守護者』

    月夜の河川敷で戦闘があった。勝利したアヤカシは奇妙なことを口にした。「食うわけでもないのに人に憑くアヤカシ」 倒れているアヤカシはなぜ宿敵である人に憑いてるのか。

  • Web小説『令和の妖怪事情』

    闇には、道の怪・山の怪・海の怪・家の怪と、さまざまなアヤカシがひそんでいると信じており、日本にはむかしから数々の奇妙な体験談があった。

  • Web小説『ホラーが書けない』シリーズ

    友人に霊感があることを知り、怪奇の世界に興味をもって体験談をもとにしたホラー小説の執筆を始めた。しかし納得のいく文章が書けない――。素人ホラー作家と霊感がある友人の会話短編集

  • 素人が「ビデオエディター」で動画をつくってみた

    素人が自分で撮った写真をGIMPを使って画像を編集し、ビデオエディターを使って動画をつくってみた

最近の記事

『大人の本音だだもれ。』21話 後輩、怪しくないか?【Web小説】

第21話 モテるやつだから行動が気になる 忘年会の席で町家が汪花にペット自慢をしている。木庭は動物にまったく興味がないくせに犬の話題に入っていった。 「町家さん家の犬ですか? 僕も見ていいですか?」 「いいわよ」 「汪花さん、僕にも見せてください」  木庭は町家のスマートフォンを手にしている汪花に声をかけてそばへ寄っていく。もちろん写真に関心はない。目的は汪花に接触することで、スマートフォン画面にある写真をのぞき込む体で隣にいる汪花に腕を軽くくっつけて反応を確かめてみた

    • 『大人の本音だだもれ。』20話 誰でもギャップには弱い!?【Web小説】

      第20話 オモテには出さないけど感動の嵐 テーブルに置かれた小籠包を汪花がじっと見ている。隣で町家が箸を伸ばして食べ始めたのを見てから声をかけた。 「町家さん、熱い?」 「そんなに熱くないわよ」  安心した顔になって箸を取ると汪花も小籠包を食べ始めた。ところが彼女にはまだ熱かったようで、はふはふ言いながら食べている。  格闘の末、やっとで一つ食べ終わると満面の笑みを浮かべた。目をキラキラさせてすぐに次へと移る。ふーふーと懸命に冷まして今度は慎重に口へ持っていく。食べるこ

      • 『大人の本音だだもれ。』19話 モテる人は心理戦が得意?【Web小説】

        第19話 神聖にも毒にもなる「酒」 もしかしてと思ったけど読みはアタリだな。  木庭は汪花のようすから、直感で空腹時のアルコールに弱いかもしれないと思った。そこで自分から乾杯をうながしてお酒をすすめた。予想は当たって一杯目なのにもう頬がピンク色になっている。  酔わせることはできた。  あとは酔いがさめないように飲ませ続ける。  忘年会に合わせて汪花用の攻略マニュアルを練り、最初のミッションはうまくいった。早くも酔いが回り始めた汪花を見て胸が躍る。  1対1の状況だと

        • 『大人の本音だだもれ。』18話 好きなあのヒトと付き合いたい【Web小説】

          第18話 攻略マニュアルを練って実行だ! 忘年会でも最初に偉い人の挨拶がある。みんな真面目に聞いてるふりをして終わるのを待つ。挨拶が済み、「乾杯!!」が響くとリラックスした顔に変わって飲み始めた。  作戦成功だ!  汪花さんにお酒を飲ませることができたぞ。   ビールを飲んでいる木庭はご機嫌だ。忘年会が始まる前に店員のもとへ行き、全員分のビールを頼んでおいた。そしてみんなが席に着いたらテーブルへ運ぶようにお願いしていた。  こうやってドリンクの注文ができないようにしてお

        『大人の本音だだもれ。』21話 後輩、怪しくないか?【Web小説】

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        • Web小説『大人の本音だだもれ。』
          25本
        • Web小説『華の守護者』
          12本
        • Web小説『令和の妖怪事情』
          5本
        • Web小説『ホラーが書けない』シリーズ
          3本
        • 素人が「ビデオエディター」で動画をつくってみた
          4本
        • Web小説『選り好みがはげしい蒐集家』のまとめ
          2本

        記事

          『大人の本音だだもれ。』17話 忘年会は飲んで食べて楽しむだけじゃない【Web小説】

          第17話 いろんな思いが渦巻く宴会 師走は忙しい月だ。仕事量が増えるだけでなく会社の行事もあったりする。同様にプライベートも忙しくなる月で、Xmasのあとは年末の大掃除も控えている。 『イベントを楽しみたい。でも仕事の締め切りが迫っている』  ▼ 『仕事を片付けた。イベントを楽しむぞ!』  ▼ 『イベント楽しかった! でも次の締め切りが迫っている』  ▼ 『イベントを楽しみたい』  短期間で楽しみとプレッシャーがやってくるせわしい月で、体力を使うし感情も大きく動く。  

          『大人の本音だだもれ。』17話 忘年会は飲んで食べて楽しむだけじゃない【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』16.5話 小休憩(3)【Web小説】

          第16.5話 裏・忘年会 読者のみなさま、覚えていますか?  はじめに忘年会のことを紹介しました。    あれ……?    反応が鈍いですね?  覚えている方、ありがとうございます。  忘れていても大丈夫です。説明します。  「会社の忘年会ってこんな感じですよ」というものです。  忘年会、それは「働いてくれてありがとう! みんな食べて飲んで楽しんでね」という宴会だけど、裏に「コミュニケーションを取ってみんな仲良く働いてね」みたいな含みがあります、みたいな内容です。

          『大人の本音だだもれ。』16.5話 小休憩(3)【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』16話 彼女からOKをもらう自信はある【Web小説】

          第16話 最後の押しで彼女も俺に 目が覚めたときから感情が昂っていた。  今日はあのミッションを実行する。  これも成功するはずだ。  駆け引きは面白い。自分でつくった攻略マニュアルに沿って駒を進めていき、目標を達成できたときは満足感が得られる。だから恋愛をする。  恋愛の場合、ラスボスは女性だ。心を射止めるというゴールをクリアできたときの達成感は最高で、そのために恋愛をするようなものだ。  恋愛を攻略し、ほとんどの女性が彼女になった。今回も俺が勝利を手にするに決まって

          『大人の本音だだもれ。』16話 彼女からOKをもらう自信はある【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』15話 彼女に恋心をもたせるために【Web小説】

          第15話 感情で動くのではなく計画的に 朝の電車、会社に向かうビジネスパーソンで混雑している。みんなスマートフォンを見ていて、コピーしたように同じポーズだ。その中に木庭の姿もある。  無表情でスマートフォンを操作し、ニュースを読んでいるように見えるけど、頭の中では今日のミッションを何度もシミュレーションしている。  汪花を落とすと決めたときから攻略マニュアルを立てている。これまでの経験から成功した方法を使って攻めていくつもりだ。今回はかなりの美人なので腕が鳴る。  駅に

          『大人の本音だだもれ。』15話 彼女に恋心をもたせるために【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』14話 モテる男の㊙攻略マニュアル【Web小説】

          第14話 きれいなあの女性を射止めてやる!「汪花さん、今の仕事が終わったら次にお願いしてもいいですか?」  汪花さんの席へ行き、申し訳なさそうな顔をつくって遠慮がちに話しかけた。作業する手が止まると彼女が顔を上げた。 「わかりました。この作業が終わりましたら声をかけに行きます」 「よろしくお願いします」  最初のコンタクトはこれだけで十分。あとはいつもどおり仕事をして、声をかけてくるのを待っていた。  三日ほどして、汪花さんが上司に資料を渡しているのが見えた。順番で次

          『大人の本音だだもれ。』14話 モテる男の㊙攻略マニュアル【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』13話 付き合うなら性格が気になる【Web小説】

          第13話 社内恋愛が始まるきっかけ 休みが明けて会社へ向かっていると、先輩社員が歩いているのが見えた。すぐに追いかけて声をかけた。 「おはようございます」 「あ~…… 木庭くん……。おはよう」  広門先輩は朝は不機嫌なのでふだんは接触を避けている。でも今日は聞きたいことがあるから別だ。 「歓迎会のあと、酔った町家さんを送るのを見ていましたけど大丈夫でした?」 「あ――、そうだ……。金曜は大変だったわ」  先輩は眉間にしわを寄せている。はっきりと物事を言う人で、もともと

          『大人の本音だだもれ。』13話 付き合うなら性格が気になる【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』12話 周りは迷惑だと思ってる【Web小説】

          第12話 酔っぱらいって本当に困る 歓迎会で汪花さんを観察してると隣にいる町家さんは自然と目に入っていた。これまでとお酒の飲み方が違っていたから少し気になった。  町家さんは同じペースでお酒を飲み、自分の限界を知っている飲み方をしていた。ところが今日は宴会の途中から急にペースが速くなった。あれではすぐに酔うとわかっていたけど気づいていないふりをした。  案の定、歓迎会が終わるころには町家さんは完全に酔っていた。トイレへ向かう足取りはふらついていたのに、みんな気にかけていな

          『大人の本音だだもれ。』12話 周りは迷惑だと思ってる【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』11話 モテると自覚してる20代男性【Web小説】

          第11話 社内恋愛はしない主義がゆらぐ 『汪花』さん、か。  繁忙期はヘルプが入ると聞いていたから一週間前の発表にも驚かなかった。男より女性なのはいいことだけど、そんなに期待してなかった。でも朝礼で上司が紹介してる人は好みの顔だ。  こんなに美人だったら……。  トラブったときが面倒なので社内恋愛はしないと決めていた。でもこの人は期間限定でいなくなる。ちょうど俺には彼女もいない……。  性格がいいなら付き合うことも考えてみるか。  汪花さんの机は別のシマなので距離が

          『大人の本音だだもれ。』11話 モテると自覚してる20代男性【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』10.5話 小休憩(2)【Web小説】

          第10.5話 モテる人 モテる人っていますよね。  「性格がいいから」「顔がいいから」「経済力があるから」「一緒にいると落ち着くから」など、好意をもたれる要素はいろいろあります。  異性からモテる人は自分がモテていることに気づいているようです。  あっ! お気づきになったようですね。  とある都市の とある小さな会社。ここに勤めている30代男性の十住と、40代女性の町家を紹介しました。小さい会社といっても、働いてる人は二人だけではありません。同じ部署に勤める20代をみ

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          『大人の本音だだもれ。』10話 お酒の失敗は最悪だ【Web小説】

          第10話 職場での立場が変わってしまった「町家さん、迷惑かけないレベルで飲んでください」 「大変だったんだから!」  翌週、出社すると目が合った社員がすごい剣幕でやってきて非難してきた。頭を下げて何度も謝り、なんとか許してもらった。  謝ったあとは、目を伏せて申し訳なさそうな顔をして反省しているように見せているけど、本当は社員たちを軽蔑している。  文句言っているけど、あんたたちは何もしなかったじゃない。  さも自分が介抱したかのように言ってきて!  歓迎会で本当の顔

          『大人の本音だだもれ。』10話 お酒の失敗は最悪だ【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』9話 やさしさがほしくて演技した【Web小説】

          第9話 困ってるのをみてどう反応する? 電車の中、町家と汪花が並んで立っている。汪花は町家の腕をやさしくつかんでおり、ゆれる電車内で支え続けている。  町家は顔に出さないけど、歓迎会でのショックを引きずって気分は沈んだままだ。それでも一緒に乗り込んできた社員二人に、自分をいたわってくれないかと淡い期待を持つ。そこで眠たいフリを演じ始めた。  ねえ、心配してよ、もっと私にかまってよ。  目を閉じてコクリコクリと体をゆらしてみる。すぐ隣にいるというのに二人とも無関心だ。

          『大人の本音だだもれ。』9話 やさしさがほしくて演技した【Web小説】

          『大人の本音だだもれ。』8話 大人になると酒の付き合いがある【Web小説】

          第8話 飲み方に注意しないとトラブルに「マジかよ。いい年して町家さん飲みすぎてるぜ」  歓迎会がお開きになったころには、飲みすぎた町家は立つのがやっとの状態だった。歩こうとすると足がもつれてうまく歩けない。壁に手をついていると、社員たちのひそひそ声が聞こえてくる。 「先輩、町家さん足元がふらついていますよ。  ほっといても大丈夫ですか?」 「じゃあ、伊藤が面倒みてやれよ」 「えぇ~、俺がですか?  ……セクハラとか言われたら怖いから……」 「あ――、だな。  ま、女性社員

          『大人の本音だだもれ。』8話 大人になると酒の付き合いがある【Web小説】