緑内障に「関係ない」はない!あなたにこそ気づいてほしい、「緑内障」の足音 part1
緑内障に「関係ない」はない!
「緑内障」というと、どんなイメージがありますか?
そんな、ぼんやりしたイメージを持っている人が多いのではないでしょうか。
そして多くの方が
「自分には、まだ関係ない」
と思っているのではないかと思います。
そんな方にこそ、読んでいただきたいのが今回の記事。
関係ない、まだ大丈夫、と思っていると、いつの間にか取返しのつかないことになってしまうのが、「緑内障」という病気なのです。
緑内障は、「目の認知症」?
最近、緑内障は「目の認知症」と呼ばれるようになってきました。
「認知症」は、歳をとると、多かれ少なかれ誰でもなりうる病気です。
明確に「認知症」と診断されていない人でも、認知症のような症状がある人は少なくありません。
また、「認知症」は一度進行すると元の状態に戻るのが難しい病気ですが、薬や治療法の研究が進んだ昨今、早めに治療すれば、かなり症状の進行を抑えられるようになりました。
「緑内障」も同じです。
年齢を重ねると誰でもなりうる病気で、70歳の方の10人に1人が「緑内障」になっています。
さらに「緑内障」は、「認知症」と同じように、一度進行してしまうと、元に戻りません。視覚障害の原因疾患の41%が「緑内障」であるというデータもあります。
一方で、早期に治療を開始すれば、目が見える状態に保つことができるのです。
緑内障になりやすいのはどんな人?
では、どんな人が認知症になりやすいのでしょうか。
皆さんに気にしてほしいと思いますが、特に注意が必要なのは以下のような人です。
40歳以上の人
強い近視や遠視がある人
眼圧が強いと言われたことがある人
緑内障にかかった血縁がいる人
冷え性・低血圧・背が高くやせ型・片頭痛がある人
高血圧・糖尿病・睡眠時無呼吸症候群がある人
まず①。
「緑内障はお年寄りがなる病気」という印象が強いですが、実は40代から「緑内障」の危険が高まってくるんです。当てはまる人も多いのでは。
②、③のように、眼科で「注意が必要」と言われたことがある人も、気を付けてください。
「親戚に緑内障が…」と思った人も要注意!
さらに、何らかの病気がある人も注意が必要です。
どれかに当てはまった人も多いのではないでしょうか。
意外と身近だな、と感じませんでしたか?
そう感じた人は、ぜひ一度、眼科に足を運んでみてください。
「緑内障」の治療は、眼科でないとできません。こまめに眼科にかかり、チェックしてもらうことが大切です。
「緑内障」の人は、「緑内障」だと気づかない!
では、「緑内障」はどんな病気なのでしょうか。
詳しくは次の記事で紹介しますが、まずは、このアンケート結果を見てください。
実際に「緑内障」だと診断された人で、「緑内障かもしれないから眼科に行こう」と思って受診した人は、わずか4.3%なんです!
「緑内障」は、自覚症状が少なく、自分で気付きにくい病気です。
「関係ない」と思わずに、いつも頭の片隅においておいていただけたらと思います。
part2へ続く
監修:東北大学COI-NEXT「VISION TO CONNECT拠点」
執筆:沼田佐和子
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