CoinExがDePin関連トークンの提供を開始、ユーザーが投資機会を見つけるのを支援する

$Honeyと$Mobileの急成長により、最近DePin分野全体の人気が高まっています。DePINはDecentralized Physical Infrastructure Networksの略で、分散型物理インフラネットワークを指します。これは2つの側面を指します。すなわち（1）ワイヤレスネットワーク、5Gネットワーク、IoTネットワーク、画像・マッピングネットワーク、モバイルネットワークなどの物理リソースネットワーク、（2）帯域幅ネットワーク、ストレージ、コンピューティングネットワークなどのデジタルリソースネットワークです。

DePINの核となる考え方は、上記の2つの側面をトークン化しインセンティブを付与されたトークンを通じてユーザーの参加を呼び込むことで、遊休リソースの利用率を向上させネットワークユーザーやサービスを必要としている人々にサービスを提供することです。DePinプロジェクトの中には、分散型ストレージのFilecoinやArweaveのようにその昔すでに名を馳せていたものもあります。これらのプロジェクトは通常、現場の基礎となるインフラ構築の一部です。

Web3とDePin分野のさらなる人気に伴い、より多くのプラットフォームユーザーがこの分野に参加しより良い投資機会を求めることができるよう、CoinExは「Markets」ページでDePinセクションを立ち上げ、ユーザーが投資のために選択できる複数のトークンをサポートしました。本記事では、DePinトラックで最近注目されているプロジェクトを紹介します（投資アドバイスではありません）。

1.Filecoin

Filecoinはファイルを保存するために設計されたピアツーピアのネットワークで、長期間にわたってファイルを確実に保存するための経済的インセンティブが組み込まれています。Filecoinでは、ユーザーはファイルの保存と正しい保存の証明に責任を負うコンピュータであるストレージマイナーにファイルを保存するためにお金を支払います。ファイルを保存したい、または報酬と引き換えに他の人がファイルを保存するのを手伝いたいユーザーは誰でも Filecoin に参加することができ、利用可能なストレージとその価格はどの企業にも管理されていません。Filecoin に組み込まれた検証方法はインセンティブを伴う分散型ファイルストレージシステムにおける「信頼しつつ検証」を可能にします。Proof of Replication (PoRep) により、ストレージマイナーはクライアントのデータの一意のコピーを物理的に保存していることを証明することができます。Proof of Replication（PoSt）により、ストレージのマイナーは割り当てられたストレージスペースに元のデータを時間にわたって継続的に保持していることを証明することができます。

Filecoin のネイティブ暗号資産は FIL です。ストレージマイナーはファイルを保存することで FIL を獲得します。Filecoin ブロックチェーンは、FIL の送受信のトランザクションデータとファイルの正しい保管を検証するためのストレージマイナーからの証明を記録するために使用されます。Filecoinに関与する投資機関にはSequoia、A16Z、USVなどがあります。現在、FILのトークン配分は、ストレージマイニング（55％）、マイニングリザーブ（15％）、Protocol Labsチームと貢献者（10.5％）、Filecoin Foundation（5％）、PLチームと貢献者（4.5％）となっています。

2.Helium Mobile

歴史上、多くのモバイルネットワークは米国のAT&TやVerizonのようなサービスプロバイダーによってトップダウンで構築されてきました。しかし、今後のネットワークは大規模事業者と個人所有の5Gホットスポットのハイブリッドになる可能性があります。これはより高い帯域幅と低遅延に対する消費者の需要に加え電波物理学によって決定されるより高密度のノードネットワークが必要となり、サイト取得コストがさらに増加するためです。Heliumモデルはこれらのコストを分散化しCBRSやWi-Fiなどの技術を使用して信頼性の高い広帯域ネットワークを構築することでコミュニティが参加できるようにします。

Helium Mobile DAOと5GホットスポットはHeliumエコシステムの進化の第一歩であり、5GカバレッジのためのHeliumブロックチェーン対応ホットスポットの使用を奨励するために使用されるMOBILEトークンの作成を可能にします。Heliumネットワークは5Gワイヤレスカバレッジを提供しHeliumネットワークを検証することで、5GホットスポットプロバイダーにHelium MOBILEトークンで報酬を与えます。5Gカバレッジを提供してMOBILEトークンをマイニングするには、5Gホットスポットと1つ以上の互換性のあるオンライン無線機が必要です。また、無線機はFCCのSAS（スペクトラムアクセスシステム）に登録されている必要があります。MOBILEトークンはホットスポットプロバイダーの報酬とガバナンスに使用されます。MOBILEトークンの最大供給量は2,500億枚で、HNTの半減期サイクルに合わせて2年ごとに半減します。

3.Hivemapper

Hivemapper networkはブロックチェーンベースの分散型グローバル地図ネットワークを構築し、費用対効果が高く、高解像度で、関連性の高い地図データを収集、更新、提供しています。Hivemapperマップの商業的価値は貢献者と共有されます。地図提供者は4Kストリートレベルの画像をキャプチャし、品質保証を行い、画像に注釈を付けます。業界やユースケースを問わず地図利用者は地図APIを活用します。Hivemapperは地図経済に革命を起こしています。

HONEYトークンはHivemapperネットワークに貢献する地図データ貢献者（画像の提出、AI Trainerタスクの完了、地図データの編集の報酬としてHONEYを獲得）と地図データを利用して製品やサービスをサポートする企業や開発者（Hivemapperネットワークからデータを消費するたびにHONEYが消費される）というエコシステム内の2つのグループのニーズをバランスさせながら、Hivemapperネットワーク全体で経済的インセンティブを生み出すために使用されます。

HONEYトークンの最大供給量は100億枚に固定されています。トークンは当初、以下のように分配されました。
(1) Hivemapperネットワークの構築に参加する貢献者への報酬として40％；
(2) Hivemapperネットワークの立ち上げに必要な資金を提供する投資家に対して20％；
(3) Hivemapper Inc.の従業員に対してHivemapperネットワークを運営するために必要な技術および運営システムを構築するために20%；
(4) Hivemapper Inc.の研究開発およびHivemapperネットワークの運用支援のために15%を寄付；
(5) Hivemapperネットワークの継続的な管理と成功のため、5%をHivemapper財団に寄付。

4.IoTeX

IoTeXはモノのインターネット（IoT）のためのスケーラブルでプライバシーを重視したブロックチェーンインフラストラクチャです。IoTeXの使命は人間と機械が信頼、自由意志、プライバシーを保証された状態で相互作用できるオープンなエコシステムを構築することです。IoTeXプラットフォームはブロックチェーン、安全なハードウェアエンクレーブ、信頼できる分散型アプリケーション（DApps）で使用されるデバイスからの信頼できるデータを独自に組み合わせています。物理的な世界とデジタルの世界を橋渡しすることで、IoTeXは機械がサポートするDApps、資産、サービスへのアクセスを民主化しユーザーに価値を提供し、新しい機械経済の出現を促進することを目指しています。

IOTXトークンは複数のユーティリティを持ち、IoTeXネットワーク内の代表者、利害関係者、製品ビルダー、サービスプロバイダー、消費者など、さまざまなエンティティ間の信頼できる透明性の高いやり取りを促進することを目的としています。IoTeXネットワークはIOTXトークンによって運営されています。IOTXトークンはIoTeXネットワークにおける部分的な所有権を表す以外に、ユーザー、代表者、開発者、サービスプロバイダーなど、さまざまなステークホルダー間の信頼できる透明性の高いやり取りを可能にする複数のユーティリティ（「utility」）を提供します。IOTXトークンはIoTeXプロトコルの生命線であり、IoTeXネットワークの分散型ガバナンス/メンテナンスを確実にするための経済的および評判的インセンティブを注入します。トークン分配の内訳はプライベートセール24%、エコシステム18%、チーム15%、マイニング報酬12%、コミュニティ報酬6%、その他です。

5.Ocean Protocol

Ocean Protocolはブロックチェーンベースのエコシステムであり、ERC-20ベースのデータトークンを利用することで個人や企業が簡単にデータの価値を解き放ちそこから利益を得ることを可能にします。

Ocean Protocolはユーザーが所有するデータを収益化しデータパブリッシャーがデータから追加収入を得ることを可能にするプロジェクトです。開発者がデータマーケットプレイスを構築し分散型金融（DeFi）で使用されるデータトークンを管理するためのツールを提供しながらデータソースのプライバシーとコントロールを保証します。Ocean Protocolでは各データサービスに独自のERC-20データトークンが割り当てられ、暗号資産ウォレットや取引所を通じてデータウォレット、データ交換、データ連携を直接促進することができます。

ユーティリティトークンであるOCEANは、データのステーキング、コミュニティ資金の管理、データの売買に使用できます。その供給は短期的な成長と長期的な持続可能性を促進するために時間をかけて分配されます。

6.Render Network

Render NetworkはGPUコンピューティングパワーを3Dアセットのコネクティビティに変換する初の分散型エコノミーネットワークです。Render Networkはより効率的で、強力で、スケーラブルなレンダリングネットワークを構築しました。

Render Networkはレンダリングの仕事を探しているユーザーとレンダリングに利用可能なアイドルGPUを持っている個人を結びつけることを目的としています。所有者は自分のGPUをRender Networkに接続しOctaneRenderを使ってレンダリングジョブを受け取り完了させます。ユーザーはレンダリング作業を行う個人にRNDRトークンを送りOTOYは取引を促進しRender Networkを運営するためにRNDRの一部を受け取ります。投資機関にはMulticoin Capital、Alameda Research、The Solana Foundation、Sfermionなどがあります。

RNDRはEthereumブロックチェーン上のERC-20トークンであり、RNDRネットワークを運用するための主要なユーティリティトークンとして機能します。取引所での取引が可能でノードの運営を通じて報酬として獲得することもできます。RNDRは決済やネットワークサービスに利用できます。

7. Akash Network

Akash Networkはユーザーがコンピューティングリソースを安全かつ効率的に売買できるオープンネットワークであり、ユーティリティ目的に特化して構築されたブロックチェーンベースのアプリケーションです。「Akash」という名前は、古代サンスクリット語で「オープンスペース」や「空」を意味し、世界約840万カ所のデータセンターが現在十分に活用されていないリソースをより良く活用し収益化することを目的としています。

Akash Networkの独自性のひとつは分散型クラウドであり、大手クラウド企業3社（アマゾン、グーグル、マイクロソフト）がコンピューティング・リソースを所有・運用する現在のシナリオをコミュニティが開発する分散型クラウドに移行することを目指しています。分散型クラウドはまたサーバーホスティングのAirbnbのように、より多くのプロバイダーが互いに競争できるオープンなマーケットプレイスを提供します。

Akashを利用するには、Akash Container Platformから直接開始するか、Akash Deployment Marketplaceを利用します。ユーザーは Docker イメージ、CPU、メモリ、ストレージを SDL (Stack Definition Language) ファイルで定義し価格を設定します。ユーザーはサーバーのセットアップ、設定、管理の必要なくアプリケーションをデプロイでき1つのコンテナから数百のデプロイまでアプリケーションを拡張できます。

Akash Networkはまた永続的ストレージも提供しており、デプロイされたデータはリース中も保持されます。プロバイダーはディスク上にボリュームを作成しそれをデプロイメントにマウントします。

AKT は Akash Network のネイティブ・ユーティリティトークンです。AKT はネットワークのガバナンス、ブロックチェーンのセキュリティ、参加者のインセンティブ、および価値の保存と交換の主要手段として使用されます。PoS（Proof-of-Stake）ブロックチェーンによって保護されており、AKTはステーキングを通じてネットワークを保護するために使用されます。AKT のステーキングはステーカーに受動的な収入をもたらしネットワークのセキュリティを強化します。Akash Networkはコミュニティ所有であり、ネットワークのすべての側面はAKT保有者によって管理されています。AKTホルダーはネットワークを改善するための提案に投票したりインフレ率やスラッシング率などの重要なパラメータを管理したりすることができます。

追記：この記事は投資アドバイスではありません。