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この先もおいしい魚が食べたい!

わたしは魚を料理するのも、
食べるのも好きだ。

先日、foodskoleのオープンカリキュラム
に参加して魚食ついてあらためて考える
とてもよい機会をいただいた。

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■イベントの前半(対談視聴)

対馬(長崎県)の漁師、
フラットアワーの銭本さんと
foodskoleの平井校長との対談。


海は持続性に配慮して行動するのが難しいフィールド。
日本の漁業にはいろいろな課題があるのが解っている上で
廃れていく産業を作り直して、若い人が入ってきやすい
持続可能な漁業コミニュティをつくること
を目指しているという銭本さん。
クリエイティブな就農者の方とはお話したことがあったが
こういう視点で漁業をやられている漁師さんに出会ったのは
初めてだった。

今回フラットアワーから送られてきたのは、
きれいに処理された
ぶり、穴子、穴子の骨、さざえ(肝全部入り)

普段スーパーで買っているお魚たちとあきらかに違う質感、色。
なんだか清々しく、きれいな食べものだなと思った。

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画面の向こう側で話している銭本さんが
これを海から獲ってきて
丁寧に処理して送ってくれたものだと思うと
ものすごいありがたみが沸き上がってきた。

フラットアワーの魚は、時間が経っても生臭くならず
鮮度を保持しておいしく食べられるように
獲ってすぐ“血抜き”している。このことを
「魚の体力がある状態でしっかりコロス」
といわれていたのがとても印象的で
海や生き物に対しての敬意と感謝の想いが
根底にあるのを感じた。

市販されている魚にも原産地名だけでなく
「漁獲後すぐ血抜き済」というような
いつどんな処理をした魚なのかがわかるような
表示があれば、おいしい魚の判断基準となるのに
なぁ。

■イベントの後半(クッキング)

後半は、フーディストリンク高田シェフとの
クッキングタイム!
送ってもらった魚に合わせて
つくるメニューは予め教えてもらっている。
ひとつひとつ食材や調味料を準備していく作業は
何ができあがるかわからないサルベージパーティとは
また違うワクワク感がある。

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オンラインクッキングは
自分のキッチンでつくれる気楽さと
画面越しの緊張感が入り交じり
いつもの料理とはちょっと違うテンションになる。
ココが不思議でたのしいところ。

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~きょうのメニュー~
①ぶりのカルパッチョ マーマレードソース
②サザエのアヒージョ
③穴子のサラダ

ぶりにマーマレード?!
サザエでスペイン料理?!
穴子をサラダに?!

メニューをみたときは
家庭ではつくったことのないものばかりで
?と!がたくさんうかんだが
これこそ高田シェフの真骨頂。

この組み合わせにしたのはなぜか
これはこっちの食材でも代用できるよ
調理器具がないときは、これをつかっても大丈夫

つくりながら、理論的に腑に落ちるように
説明してくださるのでとてもわかりやすい。
うちにはマーマレードがなかったので
この間つくった金柑のジャムをつかうことにした。

料理において
腑に落ちる
ってとても大切で、レシピがなくても
代替の食材は同じ科のもので、とか
調味料は比率で覚えておく、とか
こういうことを教えてくれるシェフは
最強の先生だとおもう。

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■終わりに

わたしの母は五島(長崎県)出身で
「東京の魚は腐っている」といって(!)
食卓にほとんど魚がのぼらなかったので
わたしは魚のことをほとんど知らずに育った。

おとなになって
その失われた時間を取り戻すべく
魚をたべることについては
つい前のめりになってしまうのだけど
新鮮な魚がおいしい魚
だという概念くらいしか持たずに魚をたべていた
ことを今回実感した。

日本の海は魚種の宝庫といわれ
地域ごと季節ごとに魚介類をたのしむ食文化がある。
すてきで幸せなことだ。

この先もずっともっと魚食をたのしむために
じぶんにできることはなにか。
まずは友人たちに銭本さんの魚をすすめてみたい。

それから
銭本さんの漁場対馬は
母の故郷の五島と隣同士、海で繋がっている。
銭本さんの魚で料理をつくって
母に食べてもらおうとおもう。

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■後日談

銭本さんからうれしいハガキが届いた。
なんて爽やかな漁師さんたちなんでしょう♡

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