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小学生の私がレンタルボックスで出会った、予想外のときめき

「物持ちがいいね」とよく驚かれます。

クローゼットには高校生のときから着ている(プリクラに写ってた)ブラウスがあるし、一人暮らしを始めるときに父に譲ってもらったテーブルランプもずっとお気に入り。留学先で買ったリュックは穴が開いても使っています。

今日はその中でもおそらく最古参、かつ現役で大活躍してくれているポーチについて、馴れ初めを紹介させてください。

15年以上使ってる…!?

レンタルボックスの魔力

黒地にアンティーク調の花々が描かれた柄。
どう見ても大人向けなデザインのそれを母におねだりした当時、私は小学生でした。

私の地元はちょっとした観光地で、お土産屋さんがたくさんあります。その中のひとつに、私と母は足繁く通っていました。地元民なので目的はお土産ではなく、館内の一角にあったレンタルボックスのお店。

レンタルボックスってご存知ですか?
棚のひと区画を売り場として貸しているお店で、主にハンドメイド作家さんなどが自分の作品を展示・販売されているんです。

リアル版Creema、minne、メルカリといったところでしょうか。
道の駅とかショッピングモールにちょこちょこあるのを見かけますが、以前はもっと多かったような?

片田舎で雑貨屋さんなども少なく、それこそCreemaなどもまだあったかなかったかくらいの頃なので、そこはまるで夢の世界でした。

予想外の【好き】との出会い


そこで私は、先ほどのポーチに出会ったのです。
母は「これがいいの?」と少しびっくりしていた記憶があり、確かに女児が好むようなデザインではないかもと今になって思います(笑)

でも、私はこのデザインに確かにひと目惚れしたし、それは同時に自分だけの新しい【好き】を認識した瞬間でもありました。
きっとあの場所にレンタルボックスがなければ、それに気づくことはなかったか、少なくとももっと後だったと思います。

ビニールコーティングはもうぼろぼろだけど、まだまだ現役

予定調和ではないものを楽しむ

最近はAIが私の趣味嗜好をよくよく把握していて、SNSでは高確率で守備範囲のものが提案されます。
オンラインで買い物をするときも決め打ちで検索することが増えました。それをほんの少し、寂しく思う自分がいます。

でも、このポーチを見ると、何と出会うか分からないワクワクとか、ドキドキとか、そういうものを思い出します。まさかこんなに長い付き合いになるとは思いませんでしたが!(笑)

好きなものは好き。だけど、新しい【好き】とエンカウントする可能性も大切にしたいと思っています。

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