見出し画像

恩恵・ミカエル

ガブリエルとラファエルは、小さい頃からそばにいてくれて、存在を分かっていましたが、大天使ミカエルの加護を感じたのは、小学3年頃が初めてでした。

その日、母がシュークリームをたくさん作って、おばあちゃん家におすそ分けしようと、その用意をしていました。
父も着替えて、車を出す準備をしていました。

私も行きたい、と言いました。
でも、母が頑なに「◯◯は連れていかない」と言い張りました。
父が「連れて行ってやればいいだろう」と珍しく口を挟みましたが、母は頑として、聞き入れませんでした。

今思い出しても不思議なのですが、母に対して何とも感じませんでした。
普段の私なら、もっとイヤイヤモードに入ってもおかしくない状況でした。
でも不思議と「どうも行かない方がいいらしい」と思って、引き下がり、家でおとなしくしていました。
母の念に負けた、というよりも、何か大きな力が働いているように感じていました。

夜が近くなっても、夕飯の時間を過ぎても、両親は帰ってきませんでした。
電話が鳴って、兄が取りました。
「落ち着いて聞いてね」と前置きがあって、両親が車の事故に遭った、と聞かされました。

両親の乗った車は、信号のない田んぼの真ん中の十字路で、左から来た車と接触して、メチャクチャに大破したと後から聞きました。
もし、私が乗っていたら、即死していただろうと警察から説明がありました。

父も母も重体でした。
母がすごく自慢げに、「虫の知らせで、◯◯を連れていかなかったんだ」と言っていたけど、違う、そうじゃない、と思いました。
私は途方もなく大きな力に護られたのだと、強く感じました。
それは母の念なんかよりも、ずっと高次元のエネルギーなのが分かりました。


免許を取得して、車に乗るようになって、私はかなりのスピードを出して運転するのが常になっていました。
あるとき、河辺からの帰り道、細い農道で、T字路に差し掛かりました。私はそこで右折する予定でした。
ミラーを見て、右方向からは車がやってこないのを確認して、右折しようとしました。
その瞬間、突如として赤いスポーツカーが眼前に現れました。
反射的にハンドルを切りブレーキを踏み込みました。
相手も咄嗟の判断でハンドルを切り、私たちの車は接触を避けることができました。

一瞬の出来事で、頭が真っ白になりました。
車が何で急に現れたのかもわからなかったし、避けられたのは奇跡としか思えませんでした。
私と相手の車の男の人は、たっぷり5分、荒い息をしながらお互いを見つめていました。
向こうも、信じられない、という顔をしていました。

先に気を取り直したのは、相手の男の人のほうでした。
再び車を発進させて、赤いスポーツカーは去って行きました。
私はそれを見送って、ひと呼吸おいてから、走り出しました。
「護られたんだ」と思いました。そうとしか思えないくらい、命の瀬戸際ギリギリの瞬間でした。


車を駐車場に戻して、家に帰って、ひと心地ついて、「ミカエルの力だ」と感じました。
子どもの頃の事故回避も、今回も、ミカエルの強い守護があって、私は死なずに済んだのです。

こういう経験をした人はけっこういて、みんなミカエルのエネルギーを感じたと言っています。


ミカエルは天使のなかの筆頭です。
ハンサムで(ハンサムなのはすごく良く分かる)、強い『守護』を司っています。
守護霊さん的な守護とはちょっと違って、ほんとうに『生死に関わる場面』で救ってくれます。
変な例え方だけど、とても有能で勇敢なボディガードさんみたいな感じです。
この人に護られれば大丈夫、みたいな。(たぶん、この例え、異議が来るだろうな。)

私が今までの人生で、深く、強く、ミカエルを感じたのは、その2回だけです。
2回とも、命を救われました。
普段も見守ってくれていますが、「アレしろ、コレしろ」とか口を出してくることはありません。
私も、ミカエルに対して、「小さなお願い事」みたいなことはしません。
そういうのはふつうの天使ちゃんで充分です。

ミカエルは雑用係ではありません。
ミカエルは、もっと大きなことをする役割の人(天使)なので。
肝心な局面で、全力で護ってくれます。


ミカエル、ありがとう。
おかげで私、生きています。


では、この辺で。
読んでくださって、ありがとうございました。
また明日。
おやすみなさい。

ウリエルには…まだお会いしたことないですね。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?