Tableau クエリパイプラインについて 前編

はじめに


こんにちは!コグラフ株式会社のTです!
今日からデータ部の若手社員を中心に業務を通して学んだことを書き残していくことになりました!
様々な現場で活躍する仲間がいますので色々な情報をお届けできたらなと思います。私は主にTableau, BIgQueryのことを書いていきたいなと思っています! よろしくお願いいたします🙌
今回の記事は前編と後編に分けて書いていきます。まずはクエリパイプラインと基本的なフィルタについて書き、後編にクエリパイプラインを理解しないとぶつかる問題やその解決法を実例を出しながら書いていきます!
では本題に入っていきます!

クエリパイプラインとは

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クエリパイプラインは操作の順序とも呼ばれます。
上記の図を見たら感覚的にわかるように、上から下にかけて各操作が実行されているのだなと分かるかと思います。
TableauはExtract Filters(抽出フィルタ)→Data Source Filters(データソースフィルタ)→Context Filters(コンテキストフィルタ)→Sets, conditional filters, topN, Fixed LODDimension Filters(ディメンションフィルタ)→Include/Exclude LOD, data blendingMeasure Filters(メジャーフィルタ)→Forecasts, tablea calcs, clusters, totalsTablea Calc Filters(表計算フィルタ)→trend lines, reference linesの優先順位で動いています!(以下から日本語で書いていきます。)
Tableauでは処理ごとに優先順位があり、理解しないと期待した結果が出ない時があります(私はこれに苦しみました😢)
会社でもいきなり開発が始まることはないですよね。企画書作成→企画案採決→なんやかんやあって→開発→リリースですよね。それと一緒で必ず守られるルールですね!
それでは各フィルタの説明とパイプラインによる結果の変化の説明をしていきます!
※Tableauインストール時についてくる「サンプルスーパーストア」のデータを使用。

Extract Filters&Data Source Filters

抽出フィルタは名前の通り、データソースを抽出する時に適用するフィルタです。不要なカラムをすべて除外したり、行数をしていしたりなどできます。データを軽くするために使用することが多いと思います!

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データソースフィルタはデータソースシートの右上にあるフィルターからかデータタブのデータソースの編集から適用させることができます。フィルタはワークシートと同じようなフィルタがかけれますね。ディメンションの項目や条件、上位などなどがありますね。実際にフィルタを適用していきます。利益が赤字のものだけを残すようにフィルタを適用します。

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実際に赤字のみになっているのか確認をします!

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意図通りのフィルタになっていますね!データソースフィルタのいいところはワークシートでこねこねする前にフィルタをかけれるので計算コストを下げることができるということですね。事前に情報を限定することが決まっているなら活用価値ありです!

抽出フィルタもデータソースフィルタも優先順位上すべてのワークシートにフィルタが適用されるので、分析の自由度は下がってしまいますの注意が必要です!

Dimension Filters, Measure Filters&Table Calc Filters

コンテキストフィルタをいったん飛ばして、簡単にディメンションフィルタとメジャーフィルタと表計算フィルタから説明していきます。

ディメンションはは全般とワイルドカードのことを指しています。カラム内の項目で簡単にフィルタリングをします。

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メジャーフィルタはすべての値(行単位の値)や集計値などからまず選び、

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そして値の範囲を決めることでフィルタリングができます。

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表計算フィルタは表計算をしたものをフィルタリングに使用するという点以外はディメンションフィルタやメジャーフィルタと変わりません。正しいパイプラインの位置がメジャーフィルタの後ろにあるので、そこは注意をしましょう。

Context Filters

最後にコンテキストフィルタを説明していきます。と言っても使い方は簡単です。

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右クリックをして「コンテキストに追加」を押すだけです。注意点は基本的にディメンションでしか使用できないということです。そしてコンテキストにすることで、処理の順番が変わります。
以上で基本的なフィルタの説明です。

後半へ

基本的なフィルタの説明は以上になります!次は後編で色々なフィルタを使ったときに出る問題を例を出しながら説明していきます!
Tableau クエリパイプラインについて 後編

参照

・Tableauの公式チャンネル「Get Your Tableau Operations in Orders 」
操作の順序
今回作成したWB

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