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コギトの本棚・小説

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ここでは主に小説をお届けします。
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記事一覧

【コギトの本棚・小説】 「I Wanna Be Adored」 誰もが知るあの名曲からタイトルを…

I don't have to sell my soul He's already in me I don't need to sell my soul He's alread…

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【コギトの本棚・小説】 「One more time」 誰もが知るあの名曲からタイトルを拝借…

One more time We’re gonna celebrate Oh yeah, all right Don’t stop the dancing You kno…

【コギトの本棚・小説】 「魔女の季節」 誰もが知るあの名曲からタイトルを拝借して…

When I look out my window Many sights to see And when I look in my window So many diff…

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【コギトの本棚・小説】 「Come Into My World」 誰もが知るあの名曲からタイトルを…

Come, come, come into my world Won't you lift me up, up, high upon your love Take the…

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【コギトの本棚・小説】 「何かいいことないか、子猫ちゃん」 誰もが知るあの名曲か…

What's new, Pussycat? Whoa, whoa Pussycat, Pussycat, I've got flowers And lots of hours …

【コギトの本棚・小説】 「いつか王子様が」 誰もが知るあの名曲からタイトルを拝借…

Some day my prince will come Some day we’ll meet again And away to his castle we’ll go…

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バー・ルールズ

    14 長い取り調べの後、曜子は解放された。 落ち着きを取り戻し、刑務所を後にすると、あらためて宇山との面会を思い出した。宇山のしていることはまるで理にかなっていない。一方で曜子に宣託された自分への予言を頑なに守ろうとし、一方で曜子の未来を運命に委ねるべく解放する。なにか曜子に罰を与えているようにも、救済しているようにも思えた。 曜子はなんとか品川駅までたどり着き、新幹線に乗り込んだ。日は既に暮れていた。日の落ちた窓ガラスの向こうに曜子自身が映し出された。曜子は宇山を

バー・ルールズ

  13  宇山との面会を果たすまで、曜子は長い時間を待たなければならなかった。  面会許…

バー・ルールズ

   12  曜子は大通りまで男に付き添われて歩いた。大通りに出ると、曜子の知らない種類の…

バー・ルールズ

   11  「わかれてなにがあったか聞くなんて、最低で馬鹿らしいことだ。やめとこう」  …

バー・ルールズ

    10  明くる朝を迎え、一日を淡々と過ごし、長い風呂に入ってまた次の日を迎えた。曜…

バー・ルールズ

   9  仲間の一人が誕生日を迎えた夜、ムギ達は彼を祝うために『アイス』に集った。スバ…

バー・ルールズ

   8  『アトリエ』にはもう来る必要がない、というか、来てはならなかったが、曜子は昨…

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バー・ルールズ

     7  占いの場となった『アトリエ』は、場所を知らねばなかなかたどりつけないような場所にあった。曜子の噂は、無暗に拡がらず、警官の人脈を介し、静かに浸透していった。曜子のもとを訪れる客は人目を嫌う人物ばかりだったから、一見客が来られないようなバーの方がかえって都合がよかった。さらにおあつらえ向きなのは、カウンターの向こうの突き当たりにあるボックス席だった。コーナーを利用してL字形に造られたベロア地のソファが、曜子の定席となった。そこは壁で仕切られていて、カウンターか