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『箱男と、ベルリンへ行く。』

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脚本家いながききよたかによる、『箱男』ベルリン映画祭参加トラベルライティング。
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記事一覧

『箱男と、ベルリンへ行く。』(十九)

『最終日』   このシリーズも回を重ねて19回目、いろいろ書いてきました。 そもそものテーマ…

cogitoworks Ltd.
5か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十八)

『ベルリン休暇』(3)   引き続きベルリンギャラリーのご紹介。先回は1920年代までのベルリ…

cogitoworks Ltd.
5か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十七)

『ベルリン休暇』(2)   ベルリン・ユダヤ博物館を出て、おそらく正午あたり。お腹は減って…

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5か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十六)

『ベルリン休暇』 2月16日にベルリンに到着して四日目になりました。2月19日のことです。 こ…

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6か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十五)

『かっこいいベルリン』   私の2月17日は終わりました。2月18日に。 プレミア上映の余韻もな…

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7か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十四)

『2月17日、長い一日 あるいはわたし達の「マジカル・ミステリー・ツアー」』(5)   今日は…

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7か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十三)

『2月17日、長い一日』(4)   コレを書き始めたのは……、と、あらためて、サイトを確認してびっくり、なんと3月の26日でした。 それからきっちり二ヶ月。ベルリン国際映画祭のことを書いているのに、世間では、カンヌ国際映画祭すら始まり、そして終わっている始末。 そうそう、弊社の山田真史プロデューサー&鈴木徳至プロデューサーが関わった山中瑶子監督の「ナミビアの砂漠」、国際批評家連盟賞受賞という報に接し、とても喜ばしいことです。 それに、先週末からは、同じく鈴木徳至プロデューサー

『箱男と、ベルリンへ行く。』(十二)

『2月17日、長い一日』(3)   長い一日を書くのも、これで三回目、早く長い一日を終えたいで…

cogitoworks Ltd.
8か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十一)

『2月17日、長い一日』(2)   そういえば、何回目かに、靴について書きました。 靴を何足持…

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8か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(十)

『2月17日、長い一日』(1)   気付けば10回を重ねました。こうなったらいつまでも続けていた…

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8か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(九)

『2月17日、朝。おれ、もつか?』   「せっかくベルリンに行ったんだから、それについて書い…

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8か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(八)

「ストライク・ジャーマニー」(2)   唐突に、ここで『箱男』の話をしたいと思います。 小説…

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9か月前
7

『箱男と、ベルリンへ行く。』(七)

『ストライク・ジャーマニー』(1)   こうして、ベルリンにたどりつき、宿に収まったのが、…

cogitoworks Ltd.
9か月前
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『箱男と、ベルリンへ行く。』(六)

・『ベルリン第一夜、なんかこわいようなところだがん』   我々を乗せたエールフランス航空機は、夕方シャルル・ド・ゴール空港を出発し、ものの一時間半でベルリン・ブランデンブルク空港に到着しました。ヨーロッパを一つの岬に見立てた哲学者がいたそうですが、確かにそれも頷けます。様々な根拠を持つ人々がひしめき合い、イギリス、アイルランド、アイスランドを除けば全ての国は地続きで、大小の国々が隣接し合い、国境という恣意的な線をまたげば、異なる言語が話されている土地、歴史的に見れば、血を血で