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コギオト2公演ブログ②『ところでこれは何について書いたブログなんですか?』

劇団コギト2021年度新歓公演『コギオト2』公演ブログ第2弾は、制作&音響補佐の金沢(一橋・3年)が担当します!

今回もテーマは「好きな歌詞」。のはずなんですが、なぜか編集者に5000字近い原稿が送られてきました。
何をそんなに書くことがあったのか…...きっと曲への熱い思いを語ってくれるに違いありません!期待大!!

それでは、どうぞ最後までお読みください!


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↑ 金沢さん。制作っぽいポーズをお願いしたらこうなりました。



こんにちはこんばんはおはようございます(全ての時間帯に向けた挨拶)。今公演では制作と音響補佐を担当していたりします。


……とまあお決まりの自己紹介文句を言ったところでもう何を書いたらいいか分からなくなりました。劇団の中ではTwitter芸人として罷り通っているもんで、自分語りはもうTwitterでやりつくしている。ブログで書くことなんかねえ~~~(ブログ執筆者失格)。


あ、そういえばこの頃ジョギングの回数を増やし始めました。去年あたりから気が向いたらたま~~~に(1~2週間に1回程度)走っていたんですが、いよいよ運動不足が深刻な問題となったのを感じまして、「もうちょっと動かねば」というわけです。

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ジョギングくらいはできるような年の取り方をしたい。


だんだん人々が就寝準備に入りそうな夜10時、「サァてどれくらい走ろうかしら」なんて思いながら今日も靴を履いて外に飛び出しました。別にタイムを求めるような酷な走りはしないので、イヤホンで音楽聞きながらのんびりと。そういえばAirPodsが欲しい。左右一体型?っていうんですかね、左右のイヤホンがケーブルで繋がってるのを今は使っているんですが、とにかくこのケーブルが走っているときに揺れる揺れる。ちょっと鬱陶しくて萎えます。

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これ!こんな感じのやつ!


まあイヤホンの話はさておき、よく聞く曲たちを放り込んだプレイリストを流しつつ南武線が通っている方向に走り出しました。と、ここで広報さんから「好きな歌詞についてブログ書けやワレェ!!」と恫喝されたことを思い出しました(嘘です。劇団コギトはそんな怖い団体ではありません)。

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これは「さっさとブログ書かんかいオラァ!」と脅してくる今公演の広報担当。やっぱり怖いかもしれない。


「何の曲の歌詞を書こうかなあ」なんて走りながら・聞きながら考えていたんですが、どうも僕は歌詞に注目して曲を聞くことをあんまりしていないらしいことに気付きました。歌詞よりもリズム感とか曲調とかを好んで音楽を聞いているようです。疾走感ある音楽が好きめなのかもしれない。


そんなことを考えていたら水曜日のカンパネラ『シャクシャイン』が流れてきました。

「厚岸 国縫 上雷 川汲 住初 登別 上湧別 旭神 歌内 下川 剣淵 和寒 厚床 長万部 馬主来 散布 来岸 倶知安 鍛高 奔幌戸……」「North music, north life いくぜ試される大地北海道」

(シャクシャイン 作詞:ケンモチヒデフミ)

圧倒的北海道。でっかいどう(は??)。いやこんなん「好きな歌詞です!!」ってブログに書けるわけがない。尖りすぎ。お経の如く北海道をゴリ押ししてくるすげえ曲ですが、別に「いや~この歌詞いいよねえ」と思いながら聞いたことはない。リズム感は好き。いや~~今回のブログ何書きゃいいんだ……


とまあブログの方は全然案が浮かびませんが、ジョギングは進んでいるのでとりあえず矢川駅(南武線)にはたどり着きました。一駅分くらいなら走れそうですし、谷保駅まで線路沿いに行きましょう。


夜10時なんて変な時間に走っていますが、これはこれでいいもんです。人も車も少なくて静かだし。こんな環境でゆったりジョギングしていればブログの案も浮かぶってもんですよ(浮かんでない)。


「ブログ書けねえ書けねえ」とほざいてばかりでも仕方ないので、プレイリストからなんかいい感じ(いい感じ)の曲が流れてくるのを待とうではありませんか。まだジョギングも道半ばだし。


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でっかいどう。


と思って待ち構えていたら次の曲は日向電工『ブリキノダンス』でした。いや疾走感の塊。学がないもんで歌詞はあんまり何言ってるかわかんないし。うーん。


お願いします、僕のiPhoneくんはもうちょっといい選曲を……

「幼い微熱を下げられないまま 神様の影を恐れて 隠したナイフが似合わない僕を おどけた歌で なぐさめた」

スピッツ『空も飛べるはず』(作詞:草野正宗)が流れてきました。これはいいせんきょくd……


靴紐が解けたァ!!


失礼しました。右足の靴紐が解けてしまいました。最近買った靴なもんで、まだあんまり馴染んでいません。靴紐はちゃんと結びましょう。


何の話でしたっけ。ああ、スピッツです。これはいい選曲です。iPhoneもたまにはいい仕事をする(?)。地べたに足つけてトコトコ走っている最中ですが、空飛んでみたいなあなんて思いました。楽しそう。多少寝坊かましても遅刻しなさそうだし。


……ダメですね。『空も飛べるはず』ってそんな「楽しそう、空飛んでみてえ~~」なんて曲じゃありません。そんなこと考えてる時点で落選です。ブログに書けません。うーん。


そろそろ国立市役所を横切ります。夜風が気持ちいいですね。春って感じです。しかし僕のiPhoneは選曲をミスります。フジファブリック『若者のすべて』(作詞:志村正彦)が流れてきてしまいました。「真夏のピークが去った」なんて季節違いにも程があります。落選。

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これは真夏のピークが去ったころの深夜の国立市の大学通り。確か割と大きな台風が通過した直後でした。


こんな調子でブログ案が浮かぶのでしょうか。広報さんごめんなさい。好きな歌詞なんて無かったんや(そんなわけない)。

先行き不透明すぎる僕のブログ案をよそにiPhoneはまだまだ曲を流します。


米津玄師『Nighthawks』が流れてまいりました。おや、これはありかもしれない。疾走感ある曲ながら、歌詞も好きな気がする。ニッチなアーティストを書いて「俺こんな曲知ってるんだぜ」とイキらず、みんな知ってる米津玄師で新歓公演のブログの一枚を飾る。アリだな。


いやしかし、もしブログの読者に熱狂的米津ファンがいたらまずいですね。「お前ごときが『米津玄師いいよね』なんて言うんじゃねえ」と怒られて背後から刺されるのは嫌です。……刺されたら刺されたでそれはその時考えましょうか。とりあえずブログに書けそうな曲として候補に入れましょう。


疾走感ある曲だとジョギングの足も進みやすいですね。まあそれはそうか。君が代をBGMにしてジョギングしても気分が乗るわけないですね。


無事谷保駅に着きました。これ以上東に行ってしまうと帰るのが辛くなりそうなので北に進路を変えます。大学通りを北上しましょう。


次の曲はUNISON SQUARE GARDEN『君の瞳に恋してない』(作詞:田淵智也)でした。いいですねえ。聞いてて楽しくなる感じ。そういえば受験期は毎朝聞いていたような気がします。満員の総武線の中で一人ノリノリの高校生でした。なんだそれ。これもブログの候補に入れておきましょう。

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そういえば高校の頃は毎日満員電車に乗っていた。とても信じられない(大学まで徒歩10分の下宿生の顔)


ところで高頻度で赤信号に引っかかるようになりました。信号多め。谷保駅-国立駅間を南北に貫く道路、あんまりジョギングには向いていないかもしれない。


信号待ちの間にプレイリスト内の曲を探し始めました(なぜ最初からそうしなかったのか)。ここでGoodbye holiday『等価な世界』が目に入ります。

「笑いたいから 泣くことだって必要なことで 泣きたい時は 堪えなくていいんだよ」

(等価な世界 作詞:児玉一真)

いい感じ。これは歌詞を聞いて「いいねえ」と思ってプレイリストに放り込んだ記憶がある。これもブログの候補になりそうです。


さて3曲ほどブログの候補が生まれました。どれを題材にしようk……


靴紐ォ!!!


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ちなみにこれは家にあったただの紐。


失礼しました。今度は左足の靴紐が解けてしまいました。靴紐はちゃんと結びましょう(2回目)。で、ブログの候補です。とりあえず米津玄師『Nighthawks』、UNISON SQUARE GARDEN『君の瞳に恋してない』、Goodbye holiday『等価な世界』を引っぱりだしました。


どれがブログに書きやすいかしら。何となく『等価な世界』の「泣きたい時は堪えなくていいんだよ」的な歌詞は僕のキャラクターに似合わないので(?)、書きにくい感じがある。却下。ユニゾンか米津の二択になりました。どっちかしら。より人気なアーティストの方が読まれやすいかもしれない。


…………どっちがメジャーなんだろうと一瞬考えましたが愚問かもしれません。どっちも非常によく知られたアーティストです。


迷った挙句、米津玄師『Nighthawks』をブログに採用することにしました。特に深い理由はありません。ジョギング中の気分です。


で、なんで『Nighthawks』が好きなのかって話をする必要が生まれます。とりあえずプレイリストを遡ってもう一回流すことにしました。


と同時に国立高校を横切り桐朋高校のあたりを左折します。そろそろ疲れてきたのでおうちに帰りたい。

「退屈な映画のワンカット 半開きのドア もしもこのまんま明日が来ないならどうしようか?」

(Nighthawks 作詞:米津玄師)

疾走感ある曲ながら何とも言えない切なさともの悲しさを含んでいて、純粋な思春期を過ごしてこれなかった僕(人生21年目)には刺さるものがある気がします(?)。意味もなく夜眠れずに起きていて、ぼんやりと人生を回顧してちょっと病んじゃう感じ。最悪ですね。

「何もないこの手で掴めるのが残りあと一つだけなら それが伸ばされた君の手であってほしいと思う」

サビですね。「何もない」という孤独・絶望を感じつつ「伸ばされた『君』の手」を求める。諦めがありながらもそれを「君」という他者に分かってほしい・共感してほしいという望み。ものすごく切なくて苦しい感じいっぱいで、どこか美しく聞こえません?僕だけ?

「上手く伝わらない想いだけが胸に残った 寂しさが喉にこみ上げて 言葉を探している」

どこまでいっても人間は孤独だなあなんて思って生きていますが、そのくせ孤独ってものすごく辛い。なんなんですかね、人間って。


なんかだんだん倫理の授業みたいになってきました。パスカルでしたっけ。人間は死とか孤独とか矛盾から目を背けて気晴らしをするんだ~~みたいなことを言ったのって。まあいいや。

「当てのない未来ならいらないんだと目を閉じて叫んだ奥に 転げ回ってまで望む君との未来があった」

2番のサビ。本気の絶望と渇望の叫びって感じ。言葉選びうまいなあ、なんて思いながら自宅までひた走ります。


そろそろ曲が終わりに向かっていますが、「絶望・孤独・不安と(叶いそうもない)一筋の望み」だけで終わらせずちゃんと希望を持たせてくれる歌詞になっているところもポイント。

「終わらないよ僕たちは 歪なまま生きていける」
「もしも このまんま明日が来ないならどうしようか? それなら笑って過ごしたい 君に会いに行こう」

うーん。歪んでても何でもいいけど、笑いながら適当に人生やり過ごしていきたいですね。(何の話?)


まあ何はともあれブログに書けそうな感じに案がまとまって無事家に着きました。6kmほど走ったようです。いやー走った走った。汗流して寝ましょう。おやすみなさい!!


……てなわけでいい感じにブログを締められると思ったんですが、広報さんに「新歓公演なんだから新入生とか新2年にメッセージ書けよ、なめてんじゃねーぞ」と木刀で殴られました(嘘です。劇団コギトはそんな怖い団体ではありません)。

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これは木刀で殴りかかってくる今公演の広報担当。やっぱり怖いな。


メッセージ……えーっと……

頑張れ!!!!!(オイ)




……ようやく編集が終わった広報担当です。
大量の動画と作詞者を調べさせられた割に、やっぱり何についてのブログかよくわからなかったような。

でも、金沢さんらしさが伝わるいいブログになったと思います!!

ということで、次回もお楽しみに~