『癖者だらけの採用面接』あとがたり
あとがたりシリーズ第2弾!今回は『癖者だらけの採用面接』のメンバーからお話を聞いていきます!
以後、『癖者だらけの採用面接』に関するネタバレがあります。
まだ本編を見ていない方はお先にこちらをご覧ください!
登場人物紹介
脚本・演出担当:神戸理帆
4年生。顔出しNGのため、ウサギの画像が代打。
『逆張りデスゲーム』では主催者役も担当している。
小山心役:小峰里菜
4年生。この前22歳になった4年生の末っ子。
演じる小山心は緊張している初々しい面接官。心の中では毒を吐く。
高増成海役:益子好恵
4年生。本公演の総監督でもある。
演じる高増成海はマウント取る系女子。
大畑悠斗役:小畠佑介
3年生。藤井聡太に似ている。
演じる大畑悠斗はエセアメリカン。実際は日本に住んでいる。
音声編集担当:宮内麻琴
4年生。劇団コギトの音響の神。
細かい仕事に気が利くスタッフの鏡。
インタビュワーは末乃匠がお送りします。
※富士川桜夜役の藤原朋香と宣伝美術 兼 映像編集担当の谷口由佳はお休みです。
Zoom演劇に挑戦してみて
ー 今回、zoom演劇初挑戦のメンバーも多かったわけですが、やってみてどうでしたか?
小峰「zoom演劇はみんなの表情しっかり見れるのが面白いよね」
神戸「顔の表情がよくわかるのはzoomならではの醍醐味かもね」
益子「見てた友達に“こんな顔できるんだね”、”すごい悪そうな顔してたよね"って言われた。多分、眉毛がよく動くんだよね。里菜とかもめちゃめちゃ動くよね?」
ー 確かにめっちゃ動いている。目線とかもすごい動いてますよね。
小畠「収録の時にZoomの画面と一緒に台本を乗っけてやることが多いんですよ。そうするとセリフを言うときにどうしても台本の方に目線が言ってしまうことが多いんですけど、りなさんの演技を見ていて目線があっち行ったり、こっち行ったり、自然な目の動きをしていてとても良きだなと思いました。」
小峰「嬉しい〜。ここ絶対使ってね末乃くん。」
ー 勝手に編集点を決められました・・・笑
宮内「役者の皆さんは結構、そこら辺を意識してやってた感じ?表情より豊かにしようみたいな」
益子「ちょっとは意識したかも」
小峰「体が動かせない分ね」
小畠「なるほど。表情なんですね。僕は表情よりも身振り手振りで暴れようと思ってやってました。」
神戸「画面がうるさくなってとても良かったです。」
スタバは買ってすぐ飲め
ー 表情で言えば、個人的には高松のスタバを飲むシーンがすごい好きだったのでした。
益子「友達からもスタバを取り出した瞬間のキマった顔が一番よかったって言われた。」
小峰「ちゃんとスタバのロゴを見せつつ、さらっと飲んでる感があるっていう。」
↑しれっとさくらストロベリー白玉フラペチーノを飲む高増と超おどろく小山
益子「本番当日の朝、スタバを買ってきて、直前にどう持ってたら自然にロゴが見えるか検証してた。」
ー スタバに対する並々ならぬこだわりですね。
小畠「ただ益子さんのスタバの中身がドロドロになってしまった件について笑」
小峰「そう!陥没したんよね?」
ーどういうことでしょう?
益子「収録が朝9時だったじゃん。家の近くのスタバに1時間前に買いに行ったのよ。帰ってきてる間にもう生クリームの分離がはじまってて笑」
益子「だんだん生クリーム沈んでったし、これ上に八つ橋が乗ってたの。ただ使ってる映像がテイク3だから、その頃には八つ橋が沈んでて」
小畠「八つ橋沈没」
小峰「重いもんね。八つ橋」
益子「撮ってる間にこの生クリームの沈み方はまだ耐えるかなって笑笑」
神戸「上の方が見えないようにしたもんね」
小畠「ちなみに美味しかったんですか?」
益子「美味しかった。」
小畠「でも沈むと同時にぬるくなってたんじゃないですか?」
益子「ぬるくはなってた。これを撮り終わった後に全部飲むじゃないですか。美味しかったには美味しかったんだけど、沈んだ八つ橋が最後もう、箸で掬って食べたんですけど、その八つ橋がちょっと溶け出してて」
神戸「八つ橋って溶けるんだ」
益子「なんかデロンデロンになってた。だから、あれは買ってすぐに飲むべし」
小峰「おいしく飲むコツ!」
宮内「これから飲む人はぜひ!」
エセアメリカン、虚言癖の大畑悠斗
益子「稽古中にも出てたんですけど、LAのスタバに果たしてさくらストロベリー白玉フラペチーノはあるのかって」
神戸「桜と白玉」
小峰「完全にJAPANなんだよね」
宮内「大畑のエセ感が出ていていいね」
益子「このシーンでわかる人には”こいつやっぱりエセか?”ってなるわけです。」
小峰「ヒントを与えてるわけね」
益子「大畑の虚言癖なんだけど、アルバイトをそのままArbeitって言ってるんですよね。」
宮内「アルバイトはドイツ語だ!」
益子「英語ではpart time job だから。ここでもネタバラシっちゃネタバラシ。」
ー こんな感じで大畑のエセ要素を散らばらせていたところも小畠くんの演技にあっていて面白かったです。
小峰「アイコンがネットで見たやつって言われて、日本語流暢に喋り出すところとかね。」
神戸「他にも海外のスタバの店長と日本語で会話してたりね。」
耳から唐辛子ピアス
ー 個々人の名前や大学名など大畑以外も細かいネタがたくさん仕込まれていますよね。その中で一つわからなかったのが、成海はなぜ耳に唐辛子をつけてるんでしょう?
↑ 耳から唐辛子(?)を下げている高松成海
小峰「リアルタイムコメント欄でもそれ書いている人いた笑」
ー 僕です。
神戸「私もあれ笑ってしまった」
小峰「あれ、末乃くんなの?センス良すぎでしょ」
ー ネタとかではなく真面目に唐辛子に見えてました。
宮内「実際はワイヤレスイヤホン?」
益子「そうそう。」
ーなるほど。癖者だらけっていうから、ピアスの代わりに唐辛子つけている人なのかなって思いました。
神戸「唐辛子のピアスにスタバ飲んでるやつは意味がわからない笑」
宮内「あれネタとかじゃなくてガチだったんだ」
ー こうして一堂にドンびかれたインタビュアーであった。
縁の下の力持ち。音響の神。
ー さて気を取り直して。この班は所々に出てくる小峰演じる”小山心の心の声”が本当に面白かったです。音声編集として工夫した点はありましたか?
宮内「心の声自体は後入れなんですけど、収録自体は心の声を流しながらやったんですよ。」
宮内「音声だけを共有して、役者の耳には実は心の声が届いてるんですよ。だからいい感じの間ができました。」
小峰「そしてまこっちゃんがね、それをピッタリなところに入れてくれるっていう。」
益子「いやすごいよね。」
神戸「天才。あんなドタバタで急にやってとか言って呼び出したのに」
宮内「本番1日前にいきなりね」
小峰「神業炸裂してた。」
ーこういった細かい仕事に迅速に対応するところは、4年生の中で職人のように音響を担当していた宮内の面目躍如といったところですね。
みんなから一言
ー 面白いお話をありがとうございました。最後に皆様から一言ずつお願いします。
宮内「音声編集としてはあまり派手な演出はなかったんですけど、初めての映像作品に携われてよかったです!」
益子「結構、表情とかをイキイキやれたのがよかったです。編集のお二人も含めてチーム一同、こだわりを持って作り上げたのでいろんな人に見ていただければと思ってます!」
小峰「初めてzoomの作品に携わって、今までとは違ったところに意識を向けたりとか、みんな難しかったと思うけど、いい雰囲気で作り上げられたのではと思っています。アーカイブ期間まだあるのでいろんな人に見てほしいなと思います。いろんな表情とかチェックしてください!お願いしまーす」
小畠「1年生の新入生公演の時よりもEnglishのSpeaking能力が上がってるので注目してみてもらえればと思います。」
神戸「脚本演出初めてで、ノリと勢いで始めたんですけど、脚本がなんとか形になって、役者のみんながいい演技をしてくれて、スタッフもこだわりを持って応えてくれてすごい嬉しかったです。ここでは紹介しきれなかったこだわりもまだまだありますので、是非探してみてください!」
ー 本日お休みだったお二人からもコメントをいただきました。
富士川桜夜役
藤原「”常識的な面接官vs暴走就活生”という仕組みの印象が強いお話ですが、就活生どうしの関わり方にも注目してみると、それぞれの性格や思惑の違いが交差していて、見る角度で違う色が楽しめる錯視みたいなお話だと思っております!この面接の後、彼らはどこに向かうのでしょうか…。」
映像編集・宣伝美術担当
谷口「とりあえず無事作品が公開できて安堵&安堵〜って感じです。お疲れ様でした」
ー 卒業公演『Give me a break!』は3月17日まで公開されております。各作品、細かいところに小ネタが挟んであり何度見ても面白い作品となっております!ぜひ何度でもご視聴ください!