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10年かけて名言を1,000個集めたので厳選した10個を紹介する記事

0.概要
 タイトルの通りです。
 気に入った名言はメモしておく習慣を10年くらい続けていて、その数が1,000個を超えたので、記念として厳選した10個を紹介します。なるべく元ネタが分かるように記載しました。尚、見出しは都合上名言を省略して記載しています。
 尚、画像は名言とは特に関係無い水族館の写真です。


01.才能が一つ多いほうが

才能が一つ多いほうが、才能が一つ少ないよりも危険である

ニーチェ

 記念すべき1個目の名言として書かれていました。恐らく、多分、西尾維新の小説『クビキリサイクル』の序盤に書かれていたのではないでしょうか。あれは才能、天才の話だったので。

02.ホントに自分以外に誉めてくれるヤツがいなかったんだよ

「ホントに自分以外に誉めてくれるヤツがいなかったんだよ。」
「だから「開かない扉の前で」みたいな陰口みたいな歌つくってよ。こうやって俺はやってきた」
「全然仕舞ってたつもりないんだけど。めちゃめちゃ差し出して見せびらかしてたんだけど『開かない扉の前』にいました」
(「どうして名曲を隠しておいたのか」と質問を受けて)

the pillows 山中さわお(2007年""TOUR LOSTMAN GO TO YESTERDAY""東京公演MC)

 これは友人から教えてもらった言葉です。直後に当該の映像が収録されたブルーレイを買いました。
 the pillowsはほんとうに大好きなバンドで、自分の周囲ではそれなりに聴く人が多かったので、まさかヴォーカルの山中さわお氏がこんなことを言っていたなんて想像したこともありませんでした。
 それでいて、the pillowsがもっと巨大な扉を開いて、文字通り誰もが知るバンドになってほしいと思っています。

03.どこにいるのかは問題ではありません

「どこにいるのかは問題ではありません。会いたいか、会いたくないか、それが距離を決めるのよ」

森博嗣『すべてがFになる』

 恐らく自分の名言リストの大半を占めているであろう森博嗣のデビュー作から。
 確かに、会いたい人には会うためのあれこれを考えるし、その逆なら考えることはありません。インターネットがいよいよ発展した昨今では尚更、思い一つで相手との距離が決められるように思います。だからこそ、会いたいと思える、思い合える人は大切にしたいものです。

04.シロツメ草で編んだネックレスのように

シロツメ草で編んだネックレスのように、何時かは解けると分かっていながらも、貴方の手を強く握る。

サイトロ『春風よ、今はまだ』

 1,000個名言を集めたのでそりゃあ1個くらい自分で考えたものくらいあります。ありますって。
『アイドルマスターミリオンライブ!』というコンテンツの二次創作同人誌に寄稿した作品から引用しています。Webに再録していないので、同人誌を手に取った人しか読んでいないでしょう。その作品のラストの一文なんですが、あれから数年、これに準じるようなラストを描けただろうかと思い悩む日々です。

05.辺境の人間は知っている

 辺境の人間は知っている――しかし地球から来た娘に、それがどれだけ理解できよう?
 燃料の量hは、質量mプラスxのEDSを安全に目的地に運ぶ推力を与えることができない。彼や、彼女の兄や、両親にとっては、彼女はあいくるしい十代の娘である。しかし自然の法則にとっては、彼女は、冷たい方程式の中の余分な因数にすぎないのだ。

トム・ゴドウィン『冷たい方程式』

 SFの祖から、その原液たり得るような名言を引きました。
 何もかもを定義づける必要はないですが、もしもSFを定義付ける必要があるとしたら、この名言のような、何かに象られていて、奇跡や偶然などが入り込む余地のない構造を有していること、だと言うかもしれません。

06.決めろ

「決めろ。「しかたがない」ことなど、なにひとつない。選べばいい。選びとればいい。だれもがそうしているんだ。ひとりの例外もなく、いつも、ただ自分ひとりで、決めている。分岐を選んでいる。他の可能性を切り捨てる。泣きべそをかきながらな」

飛浩隆『グラン・ヴァカンス 廃園の天使Ⅰ』

 生きていると常に何かを選ばないといけなくて、選ぶということは選ばないということで、大小あれどもそういう場面に出くわす度、この言葉が頭を過ります。

07.親愛なるリトルバスター君へ

”親愛なるリトルバスター君へ”
 随分長い間、僕は窓の外を歩いている敵を睨みつけてばかりいて、目の前に味方がいるのに満足出来ずに苛々していた
 漠然と自分達にしか期待していなかったが、目を閉じて耳をふさいで歩いてきたわけじゃない
 期待してくれる人達の顔は間違いなく僕のエネルギーの一つだった
 ”ピロウズがいて良かった”ってキミに言われたいと本気で思った。
「リトルバスターズ」はそんなアルバムなんだ

山中さわお(the pillows)

 自分は、”ピロウズがいて良かった”って声を大にして言いたいですよ。割と言っている気がする。
 完全に余談なんですが、先に少しだけ書いた『アイドルマスターミリオンライブ!』というコンテンツと、the pillowsの楽曲を組み合わせた同人誌を作ったことがあります。最高の同人誌だと思っています。

08.あらためてわたしが思うのは

 あらためてわたしが思うのは、
 やはり目標を定めるのが大切だということです。
 たとえ、それが前例のない目標だとしても、
 単純に、仕様を積み上げていくことを繰り返していくだけだと、
 どうしてもマージンが重なって大きくなるだけでしょう。
 それよりも、やりたいことが明確にあるのではれば、
「こうしたいんですよ」っていうところから、
 逆算して目標に向かっていくほうがただしいと思うんです。

岩田聡(元任天堂取締役社長)

 なかなか目標もなくぶらぶらと彷徨っている今日この頃、この名言をもう一度胸に刻んでちゃんと目指す方向を見つけたいです。
 岩田さんは亡くなってしまいましたが、その言葉や教訓は、今後も語られていってほしいです。

09.久方の

久方の光のどけき春の日にしづ心なく花の散るらむ

紀友則(33番)『古今集』春下・84

 短歌を色々と集めていた時期もありました。でもこれは学生時代に覚えた歌だったような。
 現代の歌人だと岡野大嗣さんや穂村弘さんが好きです。

10.最高到達点

最高到達点。この状態の時、次に言うラップを忘れることがあります。そんな時は「このまま着地しなければ良いのに」って思うんです。着地せずに空へ飛んでいって、いつかお客さんが「あの日もし高木が着地していたら言うはずだったラップって何だったんだろうな」って。そんなサヨナラもありかなって。

ジョイマン高木

 完全にタイトル先行で選びました。空へ飛んでいくジョイマン高木を想像すると少しだけ元気になります。

補足.各名言の元ネタ等