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希望がある、ということ~アニメ『アイドルマスターミリオンライブ!』1話~4話感想~

 本日8月18日より、アニメ『アイドルマスターミリオンライブ!』が劇場で先行上映された。

 仕事を休み、遠くの映画館まで土砂降りの中を車で走らせ、観劇してきた。当然ネタバレ込みの感想である。






 2話にて、プロデューサーはありもしないものを目にしていた。3人のステージが、『37人が手と手を取り合うステージ』となり、百万の輝き、命の鼓動を目にしていた。
 これが、これこそが、『アイドルマスターミリオンライブ!』なんだと誇るようなシーンだったと思う。
 重要なのは『37人』が『手と手を取り合うステージ』だったことである。(紬と歌織さんが参加すれば39人だけれど)今時点でのメンバーである37人が誰一人欠けることなく、また背後に追いやられることなく、同じ足並みの中で歌い踊っている。それだけでなく、未来と翼が静香の背中をそっと押したように、手と手を取り合いながらステージに立ってくれている。『アイドルマスターミリオンライブ!』というコンテンツに10年近く付き合ってきた身としては、これまでそうであったように、これからもそうであってほしいと願っていたことが、こうも早く示されたことが、非常に嬉しかった。
 それでいて、4話での37人が揃った空気感は、ともすると異常に感じられた。何せ、コンテンツに触れていた自分にしてみれば、仲良しで当然の面々が、まだ名前も知らないままに隣り合い、それでいて意見の齟齬を起こし、散り散りになる寸前にまで至っていた。この、37人という人数規模が起こすディスコミュニケーションは、今までの『アイドルマスターミリオンライブ!』では描かれなかったことで、それを誤魔化さずに描いたのは、英断だったと思う。ほんとうに息苦しかった。
 この出会いがあるからこそ、彼女たちはこれから互いを知り、絆を深めていく。現実の困難を知りながらも、それと向かい合いながら解決策を探していく、という期待感で終わってくれたことは本当に良かった。勿論5話は今すぐにでも見たい気持ちもある。


 この2話をピックアップしたのは、どちらにも『希望がある』と思ったからである。37人(39人)が仲良くなり、同じステージに立つ。それは一見すると、荒唐無稽なフィクションかもしれない。それだけの大人数なら仲良くならない関係もあるかもしれないし、そもそも同じステージに立つこともないかもしれない。
 それでも、『アイドルマスターミリオンライブ!』は39人を描く。
 まっすぐに希望へと向かっていく。
 それが、とてもとても嬉しかった。
 願わくば、最後までその希望を信じさせてほしい。
 第2幕は土曜日に見ることになっているのだけれど、今からもうもどかしい。誰よりも早く見たい。どうか、第3幕も、その先も、『アイドルマスターミリオンライブ!』に対して、希望を抱かせてほしい。