週報_令和3年2月4週目

○小説

 本を手に取る時間はなかったものの、日曜に『アイドルマスターシャイニーカラーズ』のイベントをたくさん読んだ。両手で数えられるほどのイベントストーリーをそのままにしていた。ノクチルのストーリーは意図的に避けていたけれど、『天塵』と『海へ出るつもりじゃなかったのに』を通して、彼女たちとは距離を置くことに決めた。テキストとしての水準は高く、面白さがあることも十分分かるけれど、だからといって、それを好ましいものと受け入れる理由にはならない。まぁ、次のイベントは読むつもりでいる。
 一年以上ぶりに幽谷霧子のカードが出てきてくれたので、早くテキストを読みたい。

○漫画

『まちカドまぞく』の新刊が出た。一年以上待った筈だが、長かったという記憶がない。一年くらい前にはまって、アニメと漫画を一気に見てから、とんと忘れていたからだろう。リリスさんの出番が少ないというか、物語の核心が明かされつつあるのに何故か蚊帳の外にいて、変に面白い。なんかグッズほしいな。見ていて嬉しいビジュアルをしてくれているので。

 冬に書いた夏の物語を再掲する。アイマス以外の二次創作はそうそうしないのだけれど、これはすんなりと書けた記憶がある。タイトルはGRAPEVINEの楽曲『真昼の子供たち』から来ている。

○映画

『ロード・オブ・ザ・リング/王の帰還』を見終わる。数百人、ともすれば千人超えているんじゃないかという戦闘シーンを見るにつれ、2021年に同じ絵面を作るには、同じだけの人数を集めるにはどれだけの労力が要るのだろうか、と空想してしまう。
 ともあれ映画は大変面白かった。三時間ずっと起伏が続き、絶望の中に希望を見出し、大団円を迎えてくれてほんとうに良かった。指輪のために友を殺めてしまったゴラムと、指輪のために友に尽くしたホビットの違いが、火山で結実させることができる話運びに感動した。三人の戦いが並行して描かれる戦争に引けを取らない展開・絵だったことも、地力の強さをひしひしと感じた。
 引き続きホビット三部作を見る。実は何の情報も入れていないので、何を描くかも知らないでいる。無知も期待値を上げる役くらいは出来るようだ。

○音楽

 ゲームのせいで新しいアルバムに触れる機会がなかった。音声を聞く必要がない周回をしている時は、たいていラジオや動画を見てしまっている。アニメ『ログ・ホライズン』を見るのも再開している。

 今週、土岐麻子がラジオに出ていて嬉しかった。

○ゲーム

『ウマ娘 プリティーダービー』を遊んでいる。とりあえず最初のシナリオをサクラバクシンオーでクリアできるくらいには繰り返し遊び、やり方を覚え、編成を整えている。競馬はよく知らないし、アニメもまだ観ていない。育成ゲームとしてそれなりに面白さは感じつつも、それがゲームを続けるモチベーションになっているかは微妙。ライブはまぁ、ある分にはいい位の印象。
 一番惹かれたのは、ウマ娘が実際に走っている姿だと思う。これ以上に分解のしようがない思いで、ゴール目がけて走る姿に、ウマ娘というコンテンツに対するこれまでの印象が全部吹っ飛んで、気付けばアークナイツを遊んでいるアイパッドエアーにインストールを開始していた。おかげで今は二つのゲームを行ったり来たりしている。
 いつ飽きるか分からないものの、そんなことを考えて今の熱狂を冷ます理由もないので、ほどほどに続けていく。

 写真はイチオシのウマ娘であるエルコンドルパサー。『まちカドまぞく』のリリスと担当声優さんが同じだ! どうも、高橋ミナミさんが演じるキャラに弱いらしい。このみさんも好きだ。

○その他

 去年の秋くらいからASMRを聴くようになった。土日はたいてい30分~1時間の昼寝をするのだけれど、その時のお供にしてみたら短時間でぐっすりと眠れるようになった。あと、季節の変わり目や、人生がしんどすぎる時にやってくる眠れない夜をごまかすのにも役立つ。土曜の夜も変に暖かくて、二時前に目が覚めてしまった。

 そんな夜に聴いたのがこれ。台詞回しがくどい部分はあるものの、音声のみの媒体はそうして言葉数を増やすものなのかもしれないし、手続き的な会話は、どこか特別なものにも聞こえてきて意外と癖になる。

 次のオススメ。冒頭に声掛けがあるだけだけれど、好きな声優さんの生体音ということで、眠りの導入やリラックスにとても効く。小岩井ことりさんバージョンもあり、違いを聞き分けられてはいないけれど、まぁ、どちらも良い。

 そして一番のオススメ! ゆきよさんぞ???????? ASMR好きです~~~~って言ってる人類は全員これ聴いてるよな??????? 『犬・猫に向かって語りかける甘い言葉』と、『犬・猫の飼い主に語りかける平易な言葉』との使い分けが、場への没入感をより高めてくれている。トリミングについての解説は、取りも直さず耳を通して享受する身繕いへの気遣いを補強してくれている。それだけでなく、猫としてめちゃめちゃに甘やかされるボーナストラックも収録されている。次の人生これがいい!!!!!!!!!!!!

 結構前から書こうと思っていたことを書けて満足している。ASMRは用法用量を守って、現実との距離感を正しく保って使用しましょう。目覚めた時、「現、実……?」と思っても自己責任です。

○ことば

 前に読んだ本から引く。

 もうすぐ春が来る、そうしみじみと実感させるその日の陽光でした。
――宮本輝『錦繍』

 寒い冬が明けて、じきに春が来る。来てしまうなぁ、と思うこの頃。