25歳、失礼で得たもの⑤


私が求めていることに対していつも彼は応えてくれた。そんな優しい彼に甘えていた。

私はこのことを彼に黙ったまま付き合い続けるか、思い切って別れるかどうすればいいかわからなかった。
信じたいけど、もう信じられない。葛藤する日々が1週間くらい続いて体調不良になった。
そんな時違和感に気づいた母が心配し、思ってることを全て打ち明けた。

母は一言、「そんな人のために時間を無駄にする?今すぐ別れなさい」

最初は冷たい、人ごととしか思ってないのだと悲しい気持ちになった。でも今思えばあの一言がなければ私は今でもずっと悩んでいたかもしれない。

私は彼に話があるから週末時間を作って欲しいと言った。
ついに週末。机で向かい合って座り、私は何から言い出そうか、目を瞑り、最初の言葉を口にするまで2分くらいかかった。


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