見出し画像

ことばの壁 アジア編

この歳になると初めましての人や久しぶりの人に会うことも多く、決まってその時には自己紹介か近況報告が必要になってくる

要約して話すとしたら「仕事辞めて去年の春まで2年間海外を旅してました」となる

最初に返ってくるのは「どこの国に行ってたん?」

んー、南極以外の4大陸を渡り歩いたけど、そう言うと大袈裟な話になるから、中南米とアフリカ中心ですと答えるようにしてる

だいたいの人は予想外に攻めた返答がきた感じでキョトンとなる

次に聞いてくれるのは「英語話せるんすごいなぁ」的なこと

いや、全然しゃべれないんですけど、なんとかなりましたって答えると

またまた〜となる

ここの話にうまく本音で答えられないからここに綴りながら考えてみよう

正直なところ僕の英語力は本当に使いものにならない、何度も旅の途中に落ち込むぐらい

中学の修学旅行で行ったニュージーランドホームステイ(今思うと地獄のカリキュラム)では英語力皆無すぎて、初日からホストにYES Manというあだ名をつけられる

高校の英語のクラス分けは安定のいちばん下のクラス

高校受験をしてないので基礎となる受験英語すら勉強してない

それから旅に出るまでの10年以上もの間も結局なにも勉強しなかった
なんとかなるだろう精神の高さに脱帽レベル

さて、そんな僕の英語レベルで、なんとかなったんでしょうか。笑


旅の初めの2ヶ月、僕はアジアに向かった

タイ→インド→ネパール→バングラデシュ→中国→マカオ→台湾の順に旅をした

英語が母国語でない国ばかり

文法もまともに理解してない本当に使いものにならないレベルの英語だったけど、話す相手も同じく英語があまり使えない現地の人ばかり

お互い無茶苦茶な英語とジェスチャーでなんとか意思疎通が成り立っていくから不思議だった

本当にこのアジアの期間は全く現地の言葉を覚えようという気がなかった
というか意思表示を英語でするだけで精一杯だった

なーんだ、それでもなんとかなる

最初に壁に当たったのは5ヵ国目の中国だった

主要都市の北京、上海、西安、広州しか行けなかったけど、英語を話せる人が街中に少なすぎる
そこそこの値段のするホテルのフロントの人すら話せない

節約のために立ち寄る安飯屋はもちろんタクシードライバーも交通機関の人も

助かったのは中国の文字は漢字だということ

文字さえ見ればなんとなく言いたいことはわかる
読み方は全く分からないから言葉には出来ないけど意味は分かる

なんか興味深いな〜って感心した

中国人が日本に来ても似たようなこと感じるのかな

そんな中国はとにかく言葉を発することを封印して(というかなにも発せない)まずは文字を指差す、Google翻訳の画面を見せる、なんとなくの漢字の雰囲気を信じる、で乗り切れた

途中で漢字の意味を考えるのが楽しくもなった

この道路標識↓


んーどういう意味だろう、設置されてる場所から推測する、うーん

慢...

はっ!我慢の慢か!

細い道の交差点付近にあるから、たぶん徐行かな?徐行はガマンなんやな笑

とかそんな意味当てクイズが楽しくなる

次はこれ↓


うん、そのまんまやん、酒屋でしょ?

のんのん、これはホテル


わかるかー!とかっていう遊びを心の中で楽しんでいた


とこんな感じでアジアを旅するのは英語力がなくてもなんとかなるし現地の人とも仲良く交流ができた

むしろ流暢にペラペラ話してしまうと相手が理解してくれないんじゃないかなと思うくらい

日本でもいきなり欧米人にペラペラ話しかけられても???が飛び交うのと同じかな


なんかアジアのことだけでこんなに長くなってしまった
これぐらい話したいことあるんやけどなかなか話せないんだよなぁ

長くなったので一旦アジア編として区切って続きまた書こうっと

次回、英語が母国語の国の洗礼について書きます、絶望しました

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?