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22/23 マンチェスター・ユナイテッド 主要選手個人評価 10点満点(及第点6)

22/23 マンチェスター・ユナイテッド 主要選手個人評価 10点満点(及第点6)



1人あたり150字以内で書いているので、大まかなものとなっています。
プレーの解像度は決して高くありませんが、是非、お楽しみください。
それでは、スタート!

監督

監督 8

 就任1年目の及第点としていたPL4位以内とトロフィー1つを達成。ユナイテッドの哲学をサー・アレックス以来、取り戻し始めた。チームマネジメントやマンマネジメントでもボスとして毅然とした対応を続けた。チーム戦術の浸透のみならず、個人戦術の成長も促した。メディア対応も一貫していた。


GK

#1 6

 好敵手不在により、多くの試合に出場。パスコースの選択ミスや中長距離のフィードの不正確さ、簡単なセービングのミス、クロス対応の甘さがあり、不満も続出したが、良いゴールキーピングの披露も多く、PLの最多クリーンシートに貢献。また、足元の技術もシーズン当初よりは成長を見せている。


#22 6

 ユース以来の所属となり、トップチームデビューも飾った。求められていたベテランとしてのコーチ陣と選手の繋ぎ役は上手にこなしていたようであるが、あくまでサブであり、クラブ愛は感じるものの、今後も近年でいうリー・グラントのような引退間近の選手としての役割が求められるだろう。


#26 ‐

 ローンでノッツ・フォレストに在籍していたため、採点はなし。チームとしては、第1GKになりうる第2GKとして#1を脅かす来シーズンを過ごしてほしいが、本人のためにはチームを離れることが第一選択肢かもしれなく、フロントと揉めた過去もあるため、放出が濃厚とみられている。


#31(ドゥブラフカ) 6

 前半戦のみのローンとなったが、出場時は良いパフォーマンスを披露した。また、在籍時にEFL杯に出場したため、ローンバックされたニューカッスルにGK問題が起こったEFL決勝に出場できず、図らずもマン・ユナイテッドのトロフィー獲得に多少貢献することとなった。


#31(バトランド) ‐

 ドゥブラフカのローン終了に伴って緊急的にクリスタルパレスからローンで加入したが、出場機会はなかった。イングランド代表だった頃の実力はないが、第2第3のGKとしてチームの層を厚くすることには貢献できたと考えるべきである。


#51(マテイ・コヴァ―ジュ) ‐

 今季、ローンでスパルタ・プラハに出向いた23歳。28試合に出場、10回のクリーンシートを記録。失点も27に止め、リーグの最優秀GK賞を受賞。安定したセービングに加え、足元の技術も一定水準以上のレベルで、今夏のプレシーズンでアピールし、来季はより良いローン先に修行したい。


DF

#2 6

 年々出場機会を減らしているものの、第3第4のCBとしてある程度安定した働きを見せた。#6#19と比較すると見劣りする部分もあり、ファーストチョイスとはいかなかったが、出場時のパフォーマンスは良好。来シーズンも現在の位置を受け入れられるなら、層の厚みとしてぜひ残って欲しい選手である。


#3 ‐

 マルセイユにローンのため、採点はなし。マルセイユでは、出場時は良いパフォーマンスを披露していたようだが、ローンの原因にもなっている負傷癖も皮肉にも「健在」だった。基本的には魅力的な選手だが、この負傷の多さでは放出もやむなしである。


#4 0

 チーム最古参の1人であり、出場時はファイターながら、負傷を理由に全く出場機会はなく、もはや在籍しているか疑いたくなる有り様で、守銭奴のごとしであった。今季限りでの契約満了による退団が決まった。これまでの貢献に対して、「これまでありがとうPJ、今後に幸あれ」である。


#5 4

 チームのキャプテンながら、表立ったキャプテンシーはほぼ皆無だった。加えて、チームが目指すポゼッションサッカーにおいて、被カウンター時の足の遅さやリポジショニングの遅さなどの課題が散見された。ヘディングやロングフィードは良いものの、退団は既定路線だろう。


#6 9

 加入前のサイズ批判を吹き飛ばすハイパフォーマンス。ビルドアップの中心で、守備時は闘争心を剝き出しにするファイター。正しいリーダーシップと勝者のメンタリティーを披露し続け、加入初年度ながら既に獲得が正解だと証明している。シーズン終盤の中足骨のケガが悔やまれる。


#12 6

 今季新監督の補強1号。序盤は#23からポジションを奪いかける活躍を見せる。シーズンが進むにつれ、控えに回るが、優秀な二番手として出場時は、ビルドアップ時の偽ボランチや攻撃時のインナーラップ等で活躍を見せた。守備時にやや軽い対応を見せることもあり、そこは改善点といえるだろう。


#19 8

 今季もロールスロイスとして出場時はハイパフォーマンスを披露。ビルドアップ時にSBへの列上げサポートを見せるなど個人的な進化もまだ続けている。また、逆足でのパスの精度も向上を見せている。仏代表を引退し、休暇をリフレッシュと家族との時間に充て、クラブでの活動に集中する。


#20 7

 シーズン開始前は放出候補とも目されることもあったが、新監督の戦術に適応すると、レギュラー格に。守備時の対応にやや課題も見られるものの、攻撃時はRWのサポートや2-8移動での積極的な攻撃参加を見せ、相手を押し込むことに貢献した。来季は細かい負傷を減らし、G/Aを増やしたい。


#23 9

 ポジションにライバルが加入すると奮起することでお馴染みだが、今季もそうだった。但し、今季の奮闘具合は過去の比ではなかった。世界でも五本の指に入るようなLBに進化。最も改善が見られた点はクロスの質で、また、敵陣ボックス内への進入回数やプレー選択も向上した。LCBとしても出色の出来だった。


#27(テレス) ‐

 #12の加入に伴い、セビージャに1年のローンで移籍。セビージャではCBとしても出場するなどプレーの幅を広げた。しかし、ユナイテッドでは背番号をローン加入とはいえヴェグホルストに取られるという屈辱に直面し、今夏での退団が既定路線とみられる。スペインか母国に行くと思われる。


#29 7

 シーズン序盤は怪我を繰り返し、戦力に見做されなかったが、W杯ブレークの後に戦列に復帰し、#20離脱時のみならず、守備を重視する試合での良いオプションとなった。課題だった攻撃面でも大幅な改善が見られ、RWとのコンビネーションも進歩し、インナーオーバー問わず良いラップを精力的に行った。


#33 2

 シーズンを通して出番はなく、その存在をファンに忘れられるほどだった。W杯中の遠征でも出場したものの、その評価を上げるおろか下げるようなプレーに終始した。いつまで経っても雑さ粗さが消えず、ユナイテッドのレベルでプレーすることは難しい。夏に合う移籍先が見つかることを願う。


#38 1

 前半戦を負傷によって棒に振り、後半戦はチャンピオンシップのストーク・シティにレンタルされた。しかし、レンタル先でも公式戦5試合の出場にとどまってしまった。今季限りで契約切れを迎えるが、25歳のCBに契約延長の噂はなく、その必要もないように思われる。フリーでの退団になる。


#41 ‐

 プレシーズンのアピールがあったものの、結果的にチャンピオンシップのQPRに1年のレンタルで加わった。FA杯1試合リーグ戦32試合で2542分出場し、1Gを記録し、8試合のクリーンシートに貢献した。今夏のプレシーズンも良いアピールをしてトップチームのポジション争いに食い込みたいところだ。


#43 ‐

 多くを期待される21歳DF。しかし、今季も筋肉系の負傷を頻発しており、期待に応えられておらず、試合出場数は極めて少ない。ただ、U21の試合では、出場時は違いを出せる選手であり、負傷癖を改善してトップチームに定着ないしは下部リーグへのレンタルを果たしたい。


#74 ‐

 今季はチャンピオンシップのプレストンに1年間のローンで加入しており、レギュラーのLBとしてチームの12位に貢献した。具体的には、公式戦42試合出場で0G/6Aを記録した。20歳にして、特大のポテンシャルを秘めており、今夏のプレシーズンでは、来季のトップチーム入りを目指す。


MF

#8 9

 今季は多くの試合にキャプテンとして出場し、トップ下のみならずRWやCMでも起用された。多くのチャンスクリエイトをし、積極的な守備も目立った。ただし、独りよがりなプレーや執拗なアピールと抗議で印象を悪くした面も見られる。良くも悪くもチームの心臓であったことがよくわかるシーズンだった。


#14 8

 ショッキングな事故から復帰し、昨夏にユナイテッドにフリーで加入すると、即座にボランチのポジションを確保し、そのクリエイティビティでチームに大きな違いをもたらした。具体的には、#8以外にゲームメイクを担える存在だったために、チームに幅と落ち着きを提供した。足首の怪我は不運だった。


#15 7

 #14の負傷を受け、冬に緊急補強的にバイエルンから加入すると、6番8番10番の位置で出場し、ライプツィヒ時代のような輝きを時折披露した。ハードワークを厭わず、ゴールに直結するプレーも可能で、#8#14の配球の受け手として大変良かった。可能なら、今夏に完全移籍に切り替えたいが、果たして。


#16 ‐

 昨夏のプレシーズンである程度アピールするも、チャンピオンシップのサンダーランドにローン移籍。移籍先では、RWに加えてトップ下でも出場し、公式戦40戦13G4Aと違いを作り続けてチームを昇格POに導いた。左足でのドリブルとシュートはトップリーグレベルであり、来季は楽しみだ。


#17 6

 試合ごとのパフォーマンスには相変わらず波があるものの、代表で中盤のコンビを組む#18の加入もあってか、良い出来であることが多かった。また、指揮官に役割を制限された際は、十分なレベルでそれを遂行できていた。前線に顔を出すことも増え、重要な試合でのゴールも好印象である。


#18 8

 レアル・マドリ―から衝撃的な移籍。早くにPLの高い強度に適応し、中盤の安定感と勝者として妥協を許さないメンタリティーを提供。彼の出場と不出場で勝率の大きな変化が示すように、早くも中心選手で、終盤のパフォーマンス低下はあったが、昨夏に彼を獲得できなかったと考えると寒気がする。


#28 5

 21/22に加入しながら、トップチームでの出場はなかったが、漸く出ると、右利きのRWとして深くえぐってのクロスでアシストも記録。守備も積極的にプレスバックを行う姿が見られ、南米特有のむらっ気のあるタイプとは一線を画すことを示した。来季は出場数を増やし、ポジション奪取へアピールしたい。


#34 3

 獲得以降、なかなか優れたパフォーマンスを披露できていなかったMFにとって、アヤックス時代の恩師の就任は助けになるはずだったが、コンディションがなかなか上がらず、周囲との連係もいまひとつであった。また、シーズン絶望の大けがを負ってしまったことは不運であった。巻き返しに期待。


#39 4

 今季の出だしは#14の相方として一皮むけたパフォーマンスを見せたが、アウェイのマンチェスターダービーを境に、#18と入れ替わり、それ以降は低空飛行だった。終盤にかけては怪我による離脱も増加。折角の体躯を活かすプレーができず、ミドル一閃の脅威はあるが、このままでは放出候補だ。


#46 ‐

 チャンピオンシップのバーミンガム・シティにローンで加入した中盤の選手。W杯のチュニジア代表にも選出。W杯での出場は少なかったが、クラブでは公式戦41試合で1G6Aを記録。ただ、イエローカードも41試合で11枚受けており、プレーの荒さや雑さ、緩さも散見され、改善が必要だ。


#55 5

 6,8,10番として期待される20歳のイラク代表プレーヤー。プレシーズンではかなり良いアピールに成功し、ローンかトップチームで一定の出場機会を得ると思われたが、今季の基本戦場はユースチームとなった。ユースチームではキャプテンも務めたものの、当初の期待よりは大人しいシーズンとなってしまった。


#73 6

 シーズン前は今季のトップチームデビューは想像されていなかった逸材。トップチームの公式戦に3試合出場し、主戦場も飛び級に当たるU21チームとした。U21では、頭抜けたパフォーマンスを披露することも多く、来季はトップチームの出場数を増やすかローンで修行に出るのかが注目される。


FW

#9 5

 負傷離脱の多さと離脱期間の長さは今季も悩みの種だった。前線からのプレスも以前よりは行うものの、その方法や強度には疑問が残ることもあった。ただ、出場時は悪くないパフォーマンスを見せており、周りとの連係での崩しやピポットプレー、サイドに流れるプレーでは上手さを見せた。


#10 9

 昨季の絶不調を脱し、ユナイテッドではRvP以来の公式戦30G、ルーニー以来のホーム20Gを達成し、復活からさらなる進化を披露。ドリブル突破、ミドルショット、ゴール前で、LWにCFとして違いを作った。課題を挙げるなら、ウィングでの攻撃時の選択肢の増加、プレスのかけ方、安定性だろう。


#11 ‐

 書くことがない。どのような処遇になろうと、真摯な姿勢で0からの再出発をする必要がある。


#21 7

 ホームのアーセナル戦で初出場初先発初ゴールを決め、鮮烈デビュー。その後も、その左足から、ELバルセロナ戦など主に重要な試合でゴールを挙げた。強靭なメンタルから、どんな相手にも怯まずに向かっていき、右サイドはもちろん、チームの前進に大きく貢献した。守備時の貢献も大きかった。


#25 6

 シーズン中盤の肉体的精神的ダメージによる離脱時は、序盤の好調があっただけに大いに不安を煽られたが、監督の配慮もあり、オランダで個人トレーニングに励むと、復活し、終盤は再びチームに貢献した。本人はLWを希望しているようだが、RWの方が輝いていたように映る。トップ下としても期待。


#27 6

 CF不足により冬の市場でローン加入。#9が負傷離脱していた影響もあり、長らくスタメンを張ったが、#9が復帰すると、出場機会を大幅に減らした。足は速くないものの、その鬼のようなプレスは前線からの守備で大きく貢献したものの、サイズの割の空中戦の弱さや決定力の無さが目立った。好漢。


#36 4

 昨季はチームが不調の中、ブレークを果たしたが、今季はポジションを失い、本職ではないCFなどでゲーム終盤に少し出場することがやっとであった。サイズの割にジャンプ力があることが知られているが、活かせておらず、その他の面も成長があまり感じられなかった。若いが、もう正念場か。


#49 7

 ユース出身の大ブレーク若手。主にLWを主戦場に、スピードを活かした切れ味鋭いドリブルが魅力。試合終盤に切り札として起用が多く、その結果、そのスピードでカウンターから重要なゴールを挙げることも多かった。プライベートでは、パートナーの妊娠が発覚するなど、充実したシーズンを送った。



まとめ

お楽しみいただけたでしょうか。楽しんで読んでいただけたのであれば、嬉しい限りです。

10点がいないことにお気づきかと思われますが、それは意図的というか、個人的なユナイテッドへの期待値の高さ(リーグタイトルかビッグイヤーが無いと満足できない!!) であるとお受け取りください。


ご意見・ご感想は、ツイッターのリプライ欄にいただけると、幸いです。






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