見出し画像

わるいものは出す

明治の終わりから昭和の初めにかけて、鍼灸師として活躍、沢田流太極療法を提唱された沢田健(代田文彦さん⦅東京女子医科大学教⦆の祖父)という方がいます(いました)。太極療法とは、どんな病気であっても全体の調子を整えることで回復が早まり、局所の病気だけにとらわれることなく、全体調整を行うというものです。

画像1

この沢田健先生が、後頭部に吹き出物がある患者さんに、「毒があったから(吹き出物が)出たのです。吹き出たほうがいいのです。お灸をしていると、出るものは皆出ていって治るのです」と。そして皮膚の色や肌触りから、その患者さんに癌があることを発見し、さらには腹を探って癌のある部位を特定されました。「陰にあるものは必ず陽にあらわれる。癌があっても驚くことはない。灸で治ります」とおっしゃったそうです。

果たしてその方はその後、どうなったのでしょう。

どちらにしても、何をやるにしても、事に当たるに際して「太極的に捉える」ということは、いい意味において結果に大きな影響を与えます。

読んでいただきありがとうございます。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?