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公孫、地機

 公孫というツボがあります。場所は、内くるぶしの斜め下前方、骨の際。

地機というツボがあります。場所は、下腿の内側で、膝と足首のほぼ中央、骨の際。

公孫は足底筋膜炎、地機はシンスプリント(陸上長距離、サッカー選手などに多いスネの痛み)などに対して、鍼治療の際の刺鍼点となります。

と同時に、公孫も地機も「脾経」にあり、消化器系を中心とした腹部の疾患に用いられます。

公孫は、昔、公孫という名の皇帝がいたことに由来していて、皇帝は国の真ん中(中央)にいて国を治めるためにこのような名前が付いています。

地機の「地」は大地の地。脾は、五行(木火土金水)では土に属します。地は土であり、大地である脾の働き(機能)をよくするということからの命名です。

詳しい統計があるかは知りませんが、スポーツによるオーバーワークから来る筋肉の疾患を患う時というのは、単にその筋肉が疲労しているだけでなく、多くの場合、内臓も疲れています。

どこかに障害が出た場合、体全体を治療していくことが大切です。

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