頚凝り治療のカギとなる筋肉は?
身体全体をよくするための治療と、局所への治療の両方を行うことで効果が高ります。
例えば頚の凝り。
頚凝りの治療は、凝っている部分に鍼灸を行うのはもちろんのこと、疲労、冷え症、不眠症に目を向け、そこを改善していかなければなりません。
頚が凝ることの背景には、全身の疲労や、寝不足(不眠)などがあります。また頚肩が凝りやすい人は、冷え症であることがとても多い。
後頚部にはいくつのもの筋肉があり、表層から、僧帽筋、頭板状筋、頭半棘筋、後頭下筋(群)と重なっています。頚凝りの治療において、とくに重要なのが最深部にある、大後頭直筋、小後頭直筋、上頭斜筋、下頭斜筋の4つからなる後頭下筋です。
首を動かすといった目に見える動きは、主に表層部の筋肉が行います。その際、頚と頭をしっかりと固定するために働くのが最深部にある後頭下筋。
筋肉は大きな動きによって凝るのではなく、動きを伴わないが、筋力が発揮されるような状態(等尺性筋収縮)が続くことで凝ります。デスクワークによって後頭下筋は相当な負担が強いられています。
凝り固まった筋肉を通常の状態に戻すためにマッサージは有効です。決して強く揉めばいいということではありません。しかしマッサージだけで深層部の筋をに刺激することは難しく、またその効果も長くは続きません。その点、鍼は直接、優しく、最深層部にある後頭下筋を刺激することができます。
読んでいただきありがとうございます。ぜひ一度、鍼を受けてみてください。
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