子どものころは寒かった。
病気にはなりたくない、つらい思いはしたくない。
病気にはなりたくない、つらい思いはしたくない。
高度成長期の終わり、私の子どものころは今よりもずい分と寒かったような気がします。いや、間違いなく寒かった。
これは、日本や地球が寒かったわけではなく、家が寒かったんです。私の住んでいた家には、断熱材なんてものはきっとなかったと思います。
※ちなみに、現在、日本は温暖化しているものの、地球は温暖化していないそうです。
暖房器具(石油ストーブ)も、タイマー機能はまだ付いていませんでした。
冬、朝目が覚めると布団の中で待機。
頃合いを見計らって、「エイヤッ」と布団から跳ね起き、マッチを使って、ストーブに火をつける。
急いで布団に戻り、部屋が温かくなるのを待つ。
部屋が温かくなったら、おもむろに起きて身支度をする、というのが毎朝のルーティンでした。
カラーテレビがわが家に来たのが、確か自分が、幼稚園か小学校1年生のとき。それまでは白黒テレビでした。
近所では、同級生のはじめ君の家にしかなかったカラーテレビがわが家にも来るのか、と何だかとても嬉しかったことを覚えています。
トイレは汲み取り式。
コンビニはないし、スーパーは7時閉店。
風呂は自宅にありましたが、24時間好きなときに入れて、いつでもシャワーが浴びられるというわけではありません。
もちろん携帯電話はなく、現代から見れば不便この上ない。
だからといって、そんな時代を過ごさなくていい世代をうらやましいとは思いません。
もう一度、あの寒い冬を生きろと言われたら嫌ですが、不便な時代も、後になってみれば懐かしい思い出です。
便利な時代の有難さが身に沁みて分かる、ということで、むしろ貴重な経験でした。
病気にはなりたくない、つらい思いはしたくない。
病気にはなりたくない、つらい思いはしたくない。
でも、もし、病気になってしまったら、ケガをしてしまったら・・・。
その程度にもよりますが、この程度で済んでよかったと思いたい。
そんなに強くなれない、前向きになれないということはあります。
しかし、それでも「『病気になってよかった』、という心境になれたらなぁ」と思います。
病気にはなりたくない、つらい思いはしたくない、寒い思いはしたくない。
健康はありがたい。
ときに、病気やケガもありがたい。
読んでくれてありがとうございます。