井崎英典『コーヒー共和国』
曽根さんインタビュー
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曽根さんインタビュー

井崎英典『コーヒー共和国』

今回は、コーヒー共和国(以下共和国)メンバーである曽根さんにインタビューさせて頂きます。曽根さん宜しくお願い致します。

つねぴさん、関口さんの後ということでプレッシャーです!笑
大丈夫かな?

いやいや、是非曽根さんのお話伺いたいと思っていましたので、今日はインタビューさせて頂けてよかったです!

光栄です、頑張ります!

ではまず最初に自己紹介頂けますでしょうか?

はい、曽根 彩紀子(そね さきこ)と申します。

今までのキャリアやコーヒー遍歴の話をすると、私は社会人になって幾つか職を転々としたんですが、今までやった中で期間が一番長い仕事としては、個人で広告代理店を営んでいる人の実務アシスタントを十数年やっていました。
印刷物、映像、ホームページ、ウィンドウディスプレイなどのディレクションをやっていたんですが、その当時、夜残業して晩御飯食べて、その後スタバでコーヒーをテイクアウトしてよく飲んでいて、そこで店員さんとお話しした時に「コーヒー良いな」って思ったことが、コーヒーにハマったきっかけでしたね。

私、気持ちがついていかないと仕事が出来ないタイプなんですけど、その当時の仕事に行き詰まりを感じてたってこともあり、十数年続けた仕事ではあったんですが、スパッとその仕事は辞めてしまいました。

そして、今勤めている会社(TYPICA)の前身である会社が企画したコーヒーの旅に参加したんです。
そこでコーヒーカルチャーってやっぱ面白いと思って、ズブズブとコーヒーにのめり込んでいきました。

一時は仕事として自分でコーヒーを淹れてみようと思ってやってみたんですが、なんか自分の中でフィットしなくて、これはやっててもあまり進歩がないというか、コーヒーを淹れる一流の人達はたくさんいるよなーってことを思っていました。

そんな当時、コーヒー屋さん巡りも良くしていたのですが、あるお店の人に「曽根さんには今までにない、曽根さんにしかできない役割がある気がする」ってことを言われて、なんとなくその人の言葉が気になりつつ日々過ごしていて、あるきっかけからTYPICAに入社することになり、結果的にコーヒーに関わる仕事をしているって感じです。

世界各地のコーヒーの旅へ

前職を辞めて参加されたコーヒーの旅というのはどういったものだったのでしょうか?

初対面の人達が十数名集まって、一緒に海外のカフェやロースターを回って、コーヒーを飲んで、それを通じて感じたことをシェアするような旅でした。

あんまりカチッとスケジュールを詰め込まれていた訳ではなく、この日のこの時間はこのカフェの人のお話を聞く、とか、このロースターのカッピングセッションに参加する、とかいうプログラムがいくつか用意はされていたんですが、そのプログラムの参加自体も任意ですし、それ以外の時間は基本フリーで、あとは好きなように回って下さいっていう旅で、私には合ってましたね。

一回目がサンフランシスコ、二回目がオーストラリア、三回目が北欧と、そのコーヒーの旅だけでも結局計3回参加して、さらにはTYPICAのビジネスの原点でもあるんですけど、キューバに世界初のコーヒー精製所があるらしいという噂だけを頼りにキューバに行くという、割と無茶な旅にも行きましたね。
あとは全く別の会社がやっていたコーヒー産地に行くツアーに参加したりもしました。

初対面の人達と海外のコーヒーツアーに参加するというのは、割と思い切った決断のようにも思えるのですが、そういった感覚はなかったですか?

いや、あんまりそういった感覚はなかったかな。

私、前職の時は一年分の休みを一気に取ることが多くて、年末年始ぶっ通しで毎年タイに一人で旅行に行ったりもしていたので、一人で参加すること自体は全く苦じゃなかったです。それにサンフランシスコだから、何かあってもなんとかなるでしょって感じでした。

あと、それまでの仕事はプロジェクトベースでやってたので、初めて会う人と何かするっていうのもあまり気にならなかったです。

それと、コーヒーが好き、コーヒーに興味があるっていう共通点はわかっていたので、その点でも不安は少なかったですね。

コーヒーと共に放浪する5年間

サンフランシスコのツアーに参加された時には、国内のカフェ巡りはもう結構行ってた感じでしたか?

行き始めたくらいだったかな。最初のツアーに参加したのは、Blue bottle coffeeが日本に来る直前くらいだったと思います。前職を辞めてから5年間くらいはカフェやロースターさんを巡ってました。そこも普通の人からしたら考えられないと思うんですけど。放浪の人生というか笑
でも別に守るものもないし、自分がやりたいことやらないと意味ないと思ってたので、途中ちょっと焦ったりはしましたけど、なんとかなるというか、なんか良くなるだろうって思ってました。

その5年の間にご自身でも仕事としてコーヒー淹れられてたこともあるんですね。

はい、一時期やっていました。
コーヒーのケータリングをやってた時もあって、道具一式をスーツケースに入れて、コーヒーを提供する場所まで行って、そこでコーヒーを淹れて、一杯いくらで売る、みたいな。

なるほど、コーヒーとの付き合いという意味で言うと、やはり色々されてらしたんですね。

そうですね、ただ、コーヒー豆を焙煎したり、コーヒーを淹れたりするっていうのは、やっぱちゃんとやった人じゃないと成り立たないというか、ちゃんと勉強してちゃんと修行した人じゃないと出来ないなと思っていました。

なので当時は自分でコーヒーを淹れつつも「今からきちんと学んだり修行したりすることを考えると、これは途方もない時間がかかるぞ」と思っていた部分はありましたね。

今回、共和国メンバーにインタビューさせて頂くのは3人目なんですが、皆さんコーヒーに対する考え方が多種多様で面白いですね。

私の場合、コーヒーはもちろん好きなんですが、特にどういうところが好きなんだろうと考えた時に、コーヒーを通じて世界が広がっていくのが面白いし好きなんだな、と気づいたんですよ。

カッピングイベントもよく参加されていたって以前仰ってました?

はい、よく行ってましたね。めちゃくちゃ色々回ってめちゃくちゃ色んなことに参加してました。心の赴くままに。曽根さんってどこにでもいるけど何なんだろう?って色んな人に思われてたかもしれません笑

そうやって色んなところに顔を出していたこともあり、QAHWAに入社される前から広田さんのことは知ってたんですよ。
その当時、色んなコーヒーに書かれているFlavor note、例えばシトラスとかナッツとかが、本当にそういうFlavorがするのかっていうのをみんなで実際に果物とかナッツとかを買ってきて比べてみるっていう勉強会みたいなのをやってて、そこで知り合ったんです。

それはまた良い意味で変態チックで非常に興味深い集まりですね笑

それと、その時から井崎さんの動きにも興味を持っていました。

コーヒーを深掘りして、World Barista Champhionshipのことも色々調べてると、やっぱ歴代のチャンピオンって優勝した後に自分の名前の店を持つとか、農園とのつながりを持つとかっていうケースが多いと思うんですが、井崎さんだけちょっと特殊で、コンサル業など「ソフトで勝負」している人、という印象を持ってました。

それがすごく面白そうって思って、それこそ「井崎さんの頭の中を知りたい」と思いましたし、それに広田さんもいるしってことで共和国に入りました。

Brew home」でも際立つ存在感

2020年から始まったBrew homeに初めて参加した時から、すごく目立つ金髪のお姉さんがいるなーって思ってました。曽根さんが仕切られてる回もありましたよね。

あれは結構反響があって、ある日原宿の猿田彦珈琲さんでコーヒー飲んでたら知らない人から「Brew home出られてましたよね?」って声を掛けられたこともあるくらい!

私がアシスタントした回は、次回広田さんが出れないから代わりに曽根さん進行やって下さいっていう連絡が前日にあって、一瞬大丈夫かって思いましたけど、まぁいつもの感じで良いってことで井崎さんが任せてくれたんだし、やるかってことでやりました。

あと気にしてたのは、井崎さんとか参加してる皆さんが話しやすいように進めようってのは考えてました。誰かの発言にちゃんと反応するとか。

すごくちゃんと仕切られていたと思います。
共和国に入られた後にTYPICAに入社されたわけですよね。

そうです。最初は共和国のことを色々やろう!と思ってたんですが、TYPICAに入社してみたら色んなことが目まぐるしく動いていって全然やれてませんw

TYPICAに入社されたのはいつ頃だったんでしょうか?

2021年1月です。

今後を模索してた5年間の間に、今のTYPICAの代表から「曽根ちゃんこのままでいいの?」っていう問いかけみたいなのはちょくちょくもらってて、色々考えた結果、最終的にはやっぱTYPICAで一緒に働きたいってことで自分から応募して、面接を受けて、入社OKって感じでした。

TYPICAに入社した時の心境や決め手を教えてもらえますか?

好きなことじゃないとできない性格なので、それが好きでのめりこめるかどうかってのが自分の判断基準ですかね。
色々選択しなきゃいけない時期ってあると思うんですけど、ありがたいことに人とのご縁で決まっていくことが多い気がします。
あと、決断して行動したら後悔しないようにするってのは思ってますね。

曽根さんご自身は、TYPICAでは今どういったお仕事されてらっしゃるんですか?

役職としては、コミュニティマネージャーっていう役職で、一般的に言えば営業職が一番イメージ近いですが、私たちは生豆をただ売るってことじゃなくて、顔の見える生産者さん達と、生豆を買ってくれるロースターさん達とを繋いでいきたいので、そういう意味では、TYPICAの持つ世界観に魅力を感じる人を増やすのが仕事です。

一緒にやりましょうって人達を見つけてくるってのが仕事ってことですね。

当然、数字的なことを言われますし、もうちょっと考えようってのは言われますけど、私は数字を考えすぎると動けなくなってしまうので、感じた方向で思い切って動ききれば結果はついてくるだろうと思っています。どれだけのめり込めるかが重要だと思っています。

TYPICAのビジネスは今までにないシステムなので、みんな何が良いのかを考えながら、とりあえずやってみる、片っ端から試してみるっていうところがあります。
出来立ての会社ではありますが、やってることには終わりがないですね。

私は好きなことを仕事にしたので、もはや仕事とプライベートの境目もあんまりないですね。逆にどう線引きするかが課題でもあるんですが。

自身の存在意義を周りが気づかせてくれた

なんて言うか、めっちゃ熱いっすね!

本当に最近、自分の中で考えていたことがまとまったんですよ。歯車が噛み合ったっていうか。このタイミングでインタビューのお話頂けて良かったです!ちょっと前だったらもやもやして、ちゃんと答えられなかったと思います。

直近の目標も明確になりました。コーヒーにのめり込んだ5年間で出会えた方達がたくさんいるので、TYPICAのメンバーという今の私の立場でその方達みんなを繋ぎ合わせるっていうのが今の目標です。
皆さんの世界をより拡げてもらうために私を媒介に使ってもらいたいんです。

歯車が噛み合ってきたっていうのは、何かきっかけがあったのでしょうか?

はい、あるイベントがきっかけでした。

TYPICAでは日本・韓国・台湾のロースターさんお一人ずつと、コーヒー生産者の方を招いてオンラインで対談してもらって、TYPICAのサービスに登録してもらっている人なら誰でも参加できるっていうオンラインイベントを生産国ごとにやってるんですよ。

ある回で、イベントの2日前になっても日本側のロースターさんが決まらないってことがあって、その時に私が担当してたロースターさんを候補として挙げたんです。それは確固たる理由があって提案したんですけど、一方でその人に急なお願いを聞いてもらえるかってところはあまり自信がなかった。

けど、じゃあその人にお願いしてみようってことになり、話を持っていくと快諾して下さって、結果的にそのイベントは大成功したんですよ。

そのイベントの反省会をした時には、今回は良いイベントになったっていう実感がメンバー全員にあったと思います。私もその場で、ゲストとして必然的な理由があって、そのロースターさんに登壇してもらったから成功できた気がするっていう話をしました。自分が漠然と考えていることはあまり人に共有してこなかったんですが、自分の中でちゃんと腹落ちさせて、みんなと共有することで全体に良い影響を与えられるってことを感じました。

その経験があって、改めて自分の役割というか、自分にしかできないことがあるってことに気づいて、それをひたすらやり通そうってのが今思っていることです。吹っ切れた感じです。

そのロースターさんに出てもらった理由っていうのはどういうところだったんでしょうか?

まず、去年その生産者さんのロットを買ってくれたってのがそもそもの始まりではあるんですが、その時のロットってちょっと特殊な精製方法だったこともあり、割と値段が高かったんですよ。なので、自分一人では買えないかもしれないってことをそのロースターさんは仰っていました。

一方で、私が担当する他のロースターさんも同じロットが買いたいんだけど、同じく値段が理由でちょっと一人では買えないかもっていうことを仰っていて、だったらその二人を繋いだらみんなハッピーかもしれないって思って、すぐその二人のロースターさんそれぞれに電話で事情を伝えたところ、そのお二人自身もお互いのことをご存じで、だったら一緒に買いましょうってことになったんですよ。今思い出せば初めて自分が繋いだ共同購入でした。

しかもその後、そのロットの豆がお客さんにもすごく好評ですぐ売り切れちゃったりとか、その生産者さんの精製方法違いの豆を後から大量に買ったり、焙煎の特別バージョンを作ったりとかして、そのロースターさん自身もその生産者さんの豆をすごく気に入ってくださったんですよ。

それだけその生産者さんの豆にのめり込んでるってことは、絶対その生産者さん達と繋がることに興味はあるはずだ、と思って連絡したのが理由でした。

そのロースターさんのことは、仕事だからというよりは自然と気にかけていました。TYPICAに入る前から知ってた人だったんですけど、その時の繋がりが活かされたっていうのを実感しました。

実際そのイベントが成功したこともあって、周りにも伝わった事で「あ、こういうことか」っていうのに気づけたんですよ。
けどそれって自分一人だと気づけなくて、周りにいる人のおかげで気づけたと思ってます。ほんと感謝です。

そういう成功体験があって、TYPICAでの活動を通じて今まで知り合ったコーヒー関係の人たちを繋ぎ合わせることが今の目標になったわけですね。

そうです。めっちゃ腹落ちして、今までの活動が自信に繋がった気がしました。

まさに「私がここで働く意味」ですね。

ここ(テレビ番組だったら)、テーマ曲流れるところですね笑
本当に今回、それが見つかった良いタイミングでインタビューしてもらえたと思います。

TYPICAでの目指す目標は定まったので、「共和国でのお役目」を見つけるのが次の目標ですかね。
もしかしたら結果的にやってることは今と変わらないかもしれないですが、それを意識してるかしてないかってことがパフォーマンスにも影響すると思います。

自ら相手の懐に飛び込んで、人と人を繋いでいく曽根さんのコーヒーに対する情熱は本当に尊敬します。
本日は貴重なお話をありがとうございました!


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井崎英典『コーヒー共和国』
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