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待ち合わせの渦中

書きたいという思いは屈強だ。私には止められなかった。

今回は、ちょっとどころか、
私の性格の悪さを大っぴらに見せびらかす事態になりそうだ。
だからいつもよりも変な面持ちで、書いている気がする。

待ち合わせで事前に決めた集合時間よりも
早く現地に到着して、相手が来るのを待つ側の方たちなら
きっと、いやだいたいのことは
共感していただけるだろう。
そう願いたい。

さて、
まもなく予定の集合時刻に差し掛かろうかという時、
まだ来てないなぁ、何処に居るんや、あいつは。
(これは私。それゆえ、もうこの時点で半ギレ状態。
冷静で居られたら、まだキレることもないだろうに。
い、ら、れ、た、ら、ね。)

予定時間になっても、あいつがまだ来ていなかった時、
ついつい口に出してしまう。
まだかよ、あいつ。

予定時間から2分ぐらい経って、まだあいつが来ていなかった時、
私の気持ちに淀みが生じ始めるが、それを深呼吸で何とか冷静に保とうとする。
スゥ~~~、ハァ~~~。もう一回。スゥ~~~~~、ハァ~~~~~~。
だいたい2回も深呼吸をする時は、
1回目でまだ心の穢れを払いきれていなくて、
突発的に私の良心がそうさせる。

予定時間から5分ぐらい経って、まだあいつが来ていなかった時、
近くをただ、歩いているだけの全く非のない方たちに、
ギラついた視線を送り始める。
ギョロり。ギョロリ。あの人、違うか。あいつどこおんねん。
理性で癇癪を制御できるのも、もういっぱいいっぱいになる。

そして、
予定時間から7分ぐらい経ってようやく、あいつが来た時、
私は直前までイライラがピークに達していく感覚を掴んでいたはずが、
一転。
あいつが来てくれたことに対する安堵と嬉しさで
表情に笑みが浮かび始める。
おぅ、久しぶり。いやいや待ってないよ。携帯で調べものしてたから。ほらこれ面白くない?ね?

待ち人(私)の心打ちを明かした、リアルドキュメンタリーの今回。
なんとリスクフルだろう。
どうか私の友人らが、これを読む日が訪れないことを高望みする。
もう一度言うが、私がこれをわざわざ書いたのは、
書きたかったからである。本当に出来心。
ただ、それだけである。
結果の先行きに危惧を感じ始めたのは、書き始めてからである。
(性格上、書き始めたら、書き終わるまでやるんです。しょうがない。)

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