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ニラレバとレバニラ

ニラレバとレバニラはどう違うのかという声をいただいたので
解説をしたいと思う。

一般的に言われているのは、
中国ではニラレバ表記で日本ではレバニラ表記。
医食同源を食の起源とする中国ではニラが先にくる。
いまでも「韮菜炒牛肝」という名前である。

対する日本では、具材のメインである肉系を先に出すべきということが
人々の間で一般化され、レバニラになったということだ。

しかし歴史的に見れば、
バカボンのパパが「ニラレバの反対はレバニラなのだ」と
衝撃的な発言したことに端を発し
その後の日本社会に大きな影響力を与え、レバニラ表記が全国区になったという説が
現在では有力とされている。

しかしながら、その通説は語源がレバーとニラということで語られている時点で間違っている。
実はニラレバは長い別の言葉の略語なのだ。
樫野有香が「かしゆか」と呼ばれること、
浜田省吾が「ハマショー」と呼ばれることと等しい。

お伝えしよう。
ニラレバはニライカナイ・レバレッジの略である。

ニライカナイとは沖縄に伝わる他界概念の理想郷の伝承。
レバレッジはテコの原理。

つまり、理想郷をさらに増幅せる料理、それが「ニラレバ」なのである。
韮は野菜の中でもスタミナを与える食物として理想的な栄養バランスである。
発音が同じなためにニライカナイが混同してしまっている。

次にレバーはパワーを増幅させる食物として理想的だ。
その増幅はまさにレバレッジ。僅かな原資で何倍ものチカラをつけることのできるFX取引そのものである。
こちらもまさかの同じ発音であったためにレバーと思われてしまった。

ニライカナイ・レバレッジ。
その料理に使用される食材としてたまたまニラとレバーが使われていたのだ。
この長い名前の料理名を注文するのは大変なので、4文字に略されることになったのだ。

次に、ニラレバがレバニラになったことについて
バカボンのパパ発祥説も実は間違っている。
赤塚不二夫が日本社会に与えた影響が大きい言葉としては、「反対の賛成なのだ」に軍配が上がる。
さらには「これでいいのだ」「お出かけですか、レレレのレ」といった名言もあり、
「ニラレバの反対はレバニラなのだ」発言はこれらに比べると影響力は限定的だ。

確実に日本に「レバニラ」が定着したのは
とんねるずの影響である。
寿司を「しーすー」。銀座を「ザギン」。おねーちゃんを「チャンネー」と呼ぶ彼らの文化は、
世のおじさんたちを虜にした。
「ギロッポンでデルモのチャンネーとシースーをウークー」もはや呪文のような言葉は
世の中を席巻し、渦となって80年代後半から90年代を駆け抜けた。
後につづく「アブラ・カラメ・ニンニク・ヤサイマシマシ」
「上上下下左右左右BA」に通じる呪文文化の先駆けとなった。

ニラレバがレバニラとなったのもその影響なのである。

かくして、日本では「レバニラ」が主流となり、
もともとあった理想郷はいつか忘れ去られ
現生において、スタミナ食として広く知れ渡るようになった。
全ては夢の中へ。真実は闇の中へと葬り去られたのだ。


最後になるが、この内容は全てウソである。

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