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アボカドとアボガドを巡る語


アボカドという食べ物がある。
綴りはavocadoだ。

たしか、いまから30年ほど前、
日本に出回り始めたときには、
なぜか「アボカド」ではなく、
「アボガド」という「カ」が「ガ」になって呼ばれていた。

だから、その時期を生きてきた世代にとっては、
アボカドではなくアボガドで定着した。

いまでもアボガドという人は後をたたず、
この国際社会において、日本は暗雲を落としている。

この現象は、
日本人がよくやる外来語を勝手に自国語にする病の典型だ。
カスティーリャをカステラと言ってしまうメンタルだ。
極東島国で独自に進化したテキトー独自解釈症候群。
例を挙げたらキリがない。


ただ、今回はこの件にとやかくいうつもりもないのだ。

実は、私においては、
たまたま早い段階でアボガドから
アボカドに変わることが出来ていた。

それはいまから二十数年前、
とあるきっかけでメキシコをフラフラと放浪していたことがある。

メキシコはアボカドの一大産直である。
現地では、信じられないほど安い値段で美味しいアボカドが溢れており、
屋台のサンドウィッチにはバターの代わりにアボカドがたっぷりと塗り込まれ、
それはそれは美味しかった。
いまでも当時の美味しさを思い出すと、
唾が溢れてくる。
まさに森のバターであった。


だから、当時私はほぼ毎日、
アボカドをなんらかの形で食べ続けていた。 

当然、現地の人との会話もあるので、
アボガドではなく、アボカドということを
身をもって学習していた。
そうか、アボガドではないのか。。と。

しかし、その後、
ご意見番として苦節三十余年。。。
実はわたしはまだモヤモヤしている。


諸君、誠に申し訳ないのだが、、、


アボカドではなく、


アヴォカドなんだよーーーー!!!


アヴォカド!!!

ボじゃなくて、

ヴォ!



バケーションじゃなくて、ヴァケーション!!

バレンタインじゃなくて、ヴァレンタイン!!

ピザじゃなくて、ピッツァ!!



もっと前歯を下唇にやらないといけないのよーーー。


アボカドと我が物顔にいう諸君!
アボガドという人たちを蔑む資格はないのだ!


今日はオチがあったのかよくわからないが、
ちなみに、私は別に怒っていないので大丈夫だ。

次回はアフォガートについて書こうと思う。








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