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ヒーロー気取りだった話。

こんにちは、岩内町地域おこし協力隊の大なぎです。

岩内町はここ最近晴れて雪が溶けることが増え、ついに先日ドテーンっと転びました。職場の目の前の道でコケたので、駆け寄ってくれた職員の女の子が天使に見えました。

今回は最近の協力隊活動で感じた話をします。

他力本願な町民

タイトルにある通りこの町の人たちは常に他力本願な人が多いです。

これは単に「人任せ」という意味ではなく、むしろ「全力応援」というべきだと思います。

例えば、わたしの企画「出張バリスタ」が生まれたのも「なぎちゃんカフェやってよ」という背中を押す応援の言葉があったからこそでした。

自分の町で頑張っている他所からきた若者を見かけたら、応援したくなるもんなんですね。ありがたいです。

わたしの新たな企画の行方

いい意味で全力で応援してくれる町民に囲まれた私に、悲しい事実が突きつけられます。

地域おこし協力隊として町を盛り上げたいと企画書を提出し周辺事業者に別のイベント参加の協力を依頼したら、

「うちではそうゆうの求めてないよ」
「君の応援はしたいけど自分がやるとなるとちょっと、、、」

というようなネガティブマシンガン。(遠い目)

(自分を棚に置いて人のことばっかり、、、)と心の声がもれそうなるときもありました。

ネガティブの真意

なんでみんないつも応援してくれるのに協力はしてくれないんだ、と心が折れそうなとき、一つのことに気がつきます。

みんな自分の生活が大事(私だって人任せw)

そしてもう一つ。私がどうこう言っても、

町民1人増えただけじゃ、だれの生活も変わらない

ということ。(スンっ)
私が何かしたところで、誰かの人生が変わるようなことはないということ。

そう思ったらお腹の中の悪い感情がストンと、どこかに落ち着いた気分になりました。ああ自分はヒーローじゃないんだ。と。(当たり前)

求められていない存在

つまりこういうこと。

人が頑張っているのは応援するけど、
自分の生活や環境は出来るだけ変えたくない。

コロコロ環境を変えてきた自分としては、なんでそんな変化を嫌うんだと投げかけたいところですが相手の気持ちになってみれば納得です。家族や友人が周りにいて、近所付き合いとか仕事上の立場みたいなものもあります。

確かに名前的には「地域おこし」だけど、厳密には、みんなから町・地域おこしを求められてはいないのです。

ヒーローとして「この町を助けにきた」という感覚よりも、1人の人間として「この町に何かを仕掛けにきた」という軽い感覚で、自分のやりたいことを貫けば応援してくれる人は増えるのかも。(協力する人はわからないけどw)

番外編:ほんとうに助けてほしいときは

1人で何かをやり通すって実はすごく勇気がいるし、しんどい。でも助けを求めてはいけない。というわけではないと思うのです。

そして、人間本来は誰か(または社会)に頼られたい、必要とされたい生き物だと思っています。お節介とかお世話好きとかの人だけでなく、「◯◯さんにしかお願いできなくて…」っていうと話が受け入れられやすいのも結果的にそうだと思うんですよね。

だから誰かに本当に協力なり手伝って欲しい時は、しっかりお願いをするべきなのです。

心からの助けを求められた方が断りづらいですからね(笑)
※ただし、小出しにするのはNG。
心から誰かの助けが必要な時の必殺技です。

いつも頼らないあの人のお願いなら聞くか。となってもらえれば日頃の頑張りも報われそうですよね。

自分で頑張れ、そしてたまに人に頼れ、です。

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