- 運営しているクリエイター
#創作大賞2024
【小説①】神さまと我が子とのおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第一夜〉
私は涙が止まらなかった。
頑張りすぎなくていいんだ。
スッと心が軽くなった。
これからはもっと
隣の大切な人たちと笑顔で生きていける気がした。
【第一夜】神さまとのおしゃべり?それはとある深夜のこと。
月明かりが窓から差し込んでいる。
きょきょさんはなぜか
ふと目が覚めた。
しばらく布団に入ったまま
上を向いてぼーっとしていた。
小さな時計の針の音だけが耳に入ってくる。
と思ったら時計
【小説②】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜お母さんが笑顔になる10の法則〜〈第一夜〉
前の話はこちら。
まずは自分を幸せにしなさい。鏡の法則
あら、むむさん。礼儀正しい。
そんな成長してたんだ。
最近余裕がなくて
むむさんの成長を見れてないことを実感した。
チクッ。
胸が少し苦しくなった。
そうだよね。
いつも怒ってばっかの印象だよね。
鏡の法則?
そんなことある?
相手を笑顔にしたかったら、自分より相手を喜ばせることをしなくちゃいけないんじゃない?
きょきょさん
【小説③】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第一夜〉
第1話はこちら。
小さな幸せは目の前に。静かな月明かりだけの薄暗いリビングで
むむさんと神さまのおしゃべりは続いていた。
きょきょさんは
なんとも言えない表情でうなづいた。
確かにそう。
本やテレビやネットで何度か聞いたことあった。
幸せは常に目の前にあるってことは。
なんとなーく分かる。
でも、それが分かっててもできないの。
理由も分かってる...
うん。神さまその通り。
心のゆとり
【小説④】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第二夜〉
第1話はこちら。
〈第二夜〉④ 旦那への感謝。5月30日。
“あれ”から1ヶ月が経った。
「あれ」とは
“むむさんと神さまとのおしゃべり”のこと。
前回の話だと
毎月30日に開かれるということだけど
今夜もやるのかな?
そんなことを考えながら
夕飯の準備をし始めた。
むむさんは学校から帰ってくるなり
「ちょっと出掛けてくるー!」と
ハンマー投げの選手かのように玄関にランドセルを投げて出て
【小説⑤】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第二夜〉
第1話はこちら。
自分を大切にできなくなる呪い今夜も神さまの幸せの授業が始まった。
確かにそうかもしれない。
ボランティアの人たちもまずは自分の生活を第一に考えることが大切って聞いたことがある。
「自分のことは置いといて今大変な人たちを救うことが優先だー!」と張り切っても、続けられなくなったら意味がない。
私もそうだ。
家族のため、子どもたちのためと
毎日頑張ろうって思ってるけど
結
【小説⑥】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第二夜〉
第1話はこちら。
自分を許し、愛す。
これ簡単そうで難しい。
私はどーしても自分を責めちゃう。
今日もイライラしちゃった。
やると決めたことをできていない。
毎晩なんかモヤモヤした気持ちで
眠りについてる。
その「ただ許す」が難しいの。
きょきょさんも目を閉じてみた。
え、本当に?
そんなことでいいの?
でも今回の宿題をやったときも
すごく前向きなことが起きた。
きっとこれも効果
【小説⑦】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第二夜〉
第1話はこちら。
荷物を下ろす。私も勝手に学ばせてもらってるけど
本当にいい時間だから少しさみしいな。
けど私もむむさんに負けないくらい頑張らないと。
私たちが持ちすぎてる荷物ってなんだろう
きょきょさんが疑問に思っているところに
神さまはまた黒板を出現させた。
そこにはこう書いてあった。
余計な思考と人づきあい。
私は、「親だから」「母親だから」の
〜しなければいけないをもっと捨てて
【小説⑧】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第三夜〉
第1話はこちら。
心からの幸せ。この1ヶ月きょきょさんは
神さまが言っていたことをこなしていた。
まずは断捨離。
「これはあとで使うかも」なんて言葉は封印して
思い切って一年間使っていないものは捨てた。
あ、気持ちも身体も軽い。
断捨離だけじゃない。
掃除の力にきょきょさんは驚いた。
掃除に集中していると
無心になれた。
部屋が綺麗になると
心も綺麗になったように感じた。
ご飯にも集
【小説⑨】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第三夜〉
第1話はこちら。
親の本当の役割。きょきょさんは
質問するのに少し躊躇した。
しかし思い切って言葉を発した。
ドキドキした。
親がこんな質問していいのかと。
親として頼りないことを
自分で認めるような気がして。
でも次の神さまの言葉で
涙が溢れた。
親になったから今まで
ずっと切れなかった緊張の糸が
プツンと切れたような気がした。
フッと体と心が軽くなった。
神さまはやっぱり魔法が使え
【小説⑩】神さまと我が子のおしゃべり聞いちゃった。〜おかあさんが笑顔になる10の法則〜〈第三夜〉最終話
第1話はこちら。
神さまの最後のメッセージ。大丈夫。
すごくホッとする言葉。
きっとむむさんたちが生まれてから
ずっと「大丈夫かな?」と心配してきたから。
私、大丈夫なんだ。
うん。大丈夫。
大丈夫。
うん。いっぱい大丈夫って言ってあげるんだ。
神さまは杖を振りかざした。
きょきょさんは目の前の真っ白になった。
気がつくとそこは布団の上。
いつも通りの朝だった。
むむさんは横で寝ている