伝え方の話【No.8　貴方の魅力】

たとえば一対一の場合。

対面の相手がスマホをいじっていたら
相手の意識はスマホに向かっています。

この時自覚してほしいことがあります。
この時点で貴方はスマホに負けている。

これは
相手のスマホを取り上げれば済むのか？
といったら、そんなことはありません。

スマホがなかったら空想するでしょう。
「今日の晩ごはんなんだろう？」とか
「早くこの話終わらないかなぁ」とか
相手の意識は貴方に向いていないから。

相手の意識が貴方に向いていないのに
貴方の話が伝わることなどありえない。

つまり、話を伝えるためには
相手の意識が貴方に向いてからが本番。

では、どうやって
相手の意識を自分に向けさせるのか？

かんたんに言うと
貴方が魅力的であればいいんです。

・・・

「おいおい、魅力なんてないよ！ふざけるな」

という人もいるでしょうけどお待ちください。
「魅力」を持っていない人間は存在しません。

もしかして、芸能人レベルの美貌を想像して
「魅力」がないと思っていないでしょうか。

たしかに、イケメンや美女は魅力的です。
多くの人がパッと見てわかる「魅力」です。

学校で容姿偏差値主義ルッキズムの現実を実感すれば
誰だってそれが「魅力」だと身に沁みます。

でも顔の作りだけが「魅力」ではないはず。

たとえばnoteでは、プロフィール画像が
イケメンだからってチヤホヤされますか？

カッコいいプロフィール画像に拘るより
心に響く記事をいくつも載せている方が
よっぽど「魅力」があるじゃないですか。

ほかにも
スポーツ選手なら超絶プレーが「魅力」
先生なら生徒の成長に携わるのが「魅力」
料理人なら美味しい料理を作るのが「魅力」

「魅力」はどんな人でも持ってます。

・・・

「いや、だからそんな魅力は私にないよ」

という人もいるでしょうけど、そうでしょうか？
だって、「魅力」を決めるのは貴方じゃなくて
貴方以外の人ですよ。

ためしに、仲が良い友人に聞いてみて下さい。
「私の魅力を教えてほしい」って。
きっと思いもよらぬ魅力を教えてくれますよ。

え？
そんなこと聞ける仲が良い友人なんていない？

実は友人がいないというのも魅力の一つです。

学校で思ったことありませんか？
常にチヤホヤされてる人は羨ましいと思う反面
（私はあんなにガヤガヤしてるの苦手だな）と。

それよりもボッチ（一人ぼっち）の生徒を見て
「メンタル強っ」「ちょっとカッコいい」とか。

全ての人がそう思うことはないでしょうけど
私はボッチのほうによく目が行っていました。
間違いなく、私は興味を惹かれていたんです。

・・・

ごちゃごちゃしてきたのでまとめますと
イケメンよりもフツメン好みは沢山いるし
陽キャよりも陰キャ好きもめちゃめちゃいる。

運動神経抜群のスーパーマンよりも
何もないところで転ぶほうが愛嬌あるし
頭脳明晰で無駄がなく完璧主義よりも
ちょっとおバカなほうが好きだって人もいる。

決定的な「魅力」なんて、実はありません。
要は、人の数だけ「魅力」は違うってこと。
見る人が見れば貴方は「魅力」だらけです。

それで、話を冒頭に戻しますけど・・・

貴方は、相手が望む「魅力」をわかってますか？
という話です。

普段、相手に対して同じ目線で接していますか？
普段、相手に対して話をしっかり聞けています？
普段、相手に対して笑顔の出るツボ分かってる？

仮に、これらが全てできているなら
相手にとって貴方は魅力的な人でしょう。