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太陽爆散

なんか太陽が爆発する気がした。太陽が爆発したら当然、地球は大変なことになる。というか消滅する。吹き飛ばされる。そこに住んでいるぼくたちもおしまいだ。なので早急に手を打たなくてはいけない。

ということで、地球を守ることになった。具体的には、地球を膜のような何かで覆うことによって太陽の爆発から保護するという寸法だ。そんなんで上手くいくのかよと思ったが、それと同時に、不思議と何とかなるだろうとも感じていた。

いよいよ爆発のときが来た。ぼくは自分のアパートの廊下で、何人かの仲間と一緒にその瞬間に備えた。爆発の光から目を保護するためのサングラスを持っていたが、これは気休めとしか思えなかった。

太陽が爆発した。轟音がゴロゴロと鳴り響いた。周りがピカッと明るくなり、地面がしばらく震えていた。揺れが収まって、ぼくたちは地球が無事だったことに安堵した。爆発の瞬間、サングラスを着けるのが遅れてしまったが、とくに問題はなかった。

その日から太陽がなくなったので、地球は薄暗くなった。しかし真っ暗になったわけではなく、常に夏の夕方くらいの明るさになった。以前よりも星々が明るく見えるようになった。これも案外悪くないな、とぼくは思った。

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