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全国8地域のこども・おとなで「ともだち」の定義を考える授業をやったら、こうなった。【今月のあしてら授業_#2】
こんにちは!
あしたの寺子屋の嶋本です!
「正解のない問いに向き合い、自分なりの答えを見つける力」を育む授業。
それが、毎月末に全国のあしたの寺子屋をつないで行う「あしてら授業」です。(あしてら授業の詳細は、下記のnoteから!)
今月もあしてら授業の様子を、レポートしていきます!
今月の授業テーマは、「ともだち」ってなんだろう?です。
クラスメイトは「ともだち」?
転校して会わなくなったクラスメイトは?
家族と「ともだち」の違いは?
こんな、当たり前に使う言葉だけれど、意味に向き合ってこなかった「ともだち」という言葉に、みんなで向き合ってみる時間を過ごしました!!
今月も参加は全国から!見学の方も来てくださいましたよ~!
・北海道札幌市:NPO法人E-LINK
・北海道美幌町:ALOP SCHOOL
・青森県南部町:知るを楽しむ「学びどき」
・京都府美山町:学び舎 とう
・福岡県広川町:irodori Study Lab
・宮崎県新富町:学び舎ニュートン
どんな授業だったの? ー興味を持つきっかけ-
「右」ということばを、どうやって説明しますか?
突然こんな質問をされた参加者たち。子供も大人も一緒に考えます。
・おつゆがあるほう
・心臓がドキドキしない方
・えんぴつをもつ方
・時計の針がまわるほう
それぞれの答えが、どんどん出てきます!
すると・・・講師のきよとさんから、こんな問いかけが投げられます・・・
えんぴつ左手で持つ人、周りにいる?
「いなーい!」と答える人もいれば、
「たしかに・・・」と下を向いて考える人も。
ハッとする質問。反応は人それぞれですが、普段当たり前につかっていた「右」という言葉の意味を考えることの難しさを、味わいました。
どんな授業だったの? ー考えるきっかけ-
次に、参加者のみなさんが、少し柔軟に考えるために、いくつかのステップを踏んでいきます!。まず、こんな質問から。
みんな「必要ー!」と答えたあとに、「遊んだり、寂しい時に必要。」や「孤独になるといやになる。」という言葉を付け加えてくれた人も。
そして、ひとりひとりの、いつもと少し違う発想を引き出すために、いくつかの視点と情報を、お話していきます。
まずは、「歴史」を振り返ってみます。
「辞書」も見てみます。
1つの辞書じゃなくて、いくつか見るのも、実はポイント。
E-LINKの子どもたちは、さっそく近にある辞書で調べてみてくれましたよ!
行動が早い!
「小説」や「漫画(ONE PIECE)」で使われている意味も、見てみました!
ここまでの授業で、「友だちの説明って、すごいたくさんある」ってことがわかった参加者の皆さん。
他にもいくつもの問いかけと、関連する知識を楽しく話していくことで、「ともだち」について、色んな方向から考えました…!
どんな授業だったの? ーみんなにとっての「ともだち」って-
さて、ここから自分にとっての「ともだち」を考えて、言葉にしてみます。
最初は難しいなぁと思って言葉が出てこなかった参加者も、こんな質問をお互いにしていくことで、自分なりの「ともだち」を言葉にしていきます!
「転校生は友達かな? ーまた会おうね、って言いたいから、友達・・・?」
「人間じゃなくても友達かな? ーうん、一緒に居たいと思うから友達!」
違う考えの人、違う年齢の人、違う地域の人。
いろんなものが違う人と話すことで、自分なりの「ともだち」ってなんだ?を、たくさん考える時間になりました。
さてさて、気になるみんなにとっての「ともだち」。
こんな「ともだち」の定義が出てきましたよ!
・親しい人や、よく話す人
・嫌なことがあったら相談できる人
・同じ空間を共有・共感できた人
・なんの契約もないけど、いっしょにいるひと
・ご飯を食べるときに素直に食べたいものを言える人
・動物/生き物/植物にんげんだけじゃなく地球上にある全てのいきものが、ともだち
それぞれの考えた理由や背景と一緒に、発表してくれました!
みんな、ありがとう!
僕らが伝えたかったこと
最後に、僕らが伝えたかったことを、少しだけ。
「ともだち」の意味は、みんなにとって違います。
だけど、正しい「ともだち」像が、押し付けられる瞬間もあります。
せっかくできた「ともだち」なんだから、大切にしなさい。
そんなんだったら、大人になっても「ともだち」できないぞ!
手伝ってくれよ。おれら、「ともだち」だろ?
僕もこんなことを、言われたことがあります。
自分のことを大切にしてくれないその人は、本当に「ともだち」ですか?
「ともだち」は、本当に多い方がいいですか?いないとダメですか?
みんなにとって、本当に大切にしたい「ともだち」ってだれですか?
僕は、こども時代にこんなことを考えてこなかったし、もしかすると考えることから逃げていたかもしれません。そのほうが、周りと一緒で、安全だったから。
たくさんのクラスメイトと「ともだち」で居続けることで、傷つかずに済んだこともあれば、傷つくこともあったと思います。
さて。あなたにとって、「大切にしたいともだち」はどんな人ですか?
講師のきよとさんは、「自分が何を求めているか?を知って、それでも大切にしたいひとを、大切にすればいい」と参加者に伝えてくれました。
あなたにとって、「大切にしたいともだち」はどんな人ですか?
そんな答えのない問いを、おうちでも、寺子屋でもじっくりと考えてみてほしいと思っています。
次回もお楽しみに!
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私たち株式会社あしたの寺子屋は、生まれた場所に関わらずすべての子どもたちに対する適切な選択肢や居場所、そして社会や世界との接点を届けることを目指し、”オンラインの力で繋がり、学べる”地域の学び場「寺子屋」を日本全国に展開しています。
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