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7/28 恋にはおいしいご飯がつきもの

いつだったか、
母になぜ父と結婚したのかと訊ねた。

「パパとなら、一緒に納豆を食べれるって思ったの。」

聞いた時は、
ふーん、そういう感じ(口に糸引いていても恥ずかしくない=醜態を晒せる)かあ、と思った。

それだけが決め手ではないと思うけど、母が私に伝えてくれたこのことだけである。

今、その発言に対して激しく同意している。
一緒に過ごす時間の中で食事の時間はとても大切な時間だと私も常々思う。
ネバネバを気にせず納豆を美味しいねって言って一緒に食べたいし、骨のあるチキンにかぶりつきながら笑い合いたい。
恥ずかしい部分を見せれるということも勿論だけれど、食に対するモチベーション?思い?は似ている人と一緒に過ごしたいなと思う。

#島本理生  さんの
#わたしたちは銀のフォークと薬を手にして
を読んだ。

作中の、
"一緒に焼き鳥が食べられるって、一緒に生きていけるくらい大きなことかもしれない。"という文に心惹かれ、母の言葉を思い出した。
母はもうこの世にいないけれど、この話を共感し合いたい。

知世と椎名さんの関係性がとても素敵で、
こういう恋愛ができたらいいなと思った。

女性ならではの悩みとか、生きにくさとかあるけど人生って、歳を重ねることって、悪くないなと思わせてくれるお話しでした。
(まわりの女性たちの話も胸が締め付けられる内容だった…)

椎名さんと知世はお酒と食事を楽しんでいて、読んでいる私は下戸なので心底羨ましいと思い、生まれ変わったらお酒を嗜みながら食事を楽しみたいなと願うのである。

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