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オトバンク社の「音声社内報」ってどんな新サービス?

オーディオブックで有名なオトバンク社。オトバンク社が、2023年9月25日に新サービス「音声社内報」をリリースしました。

本記事では、「音声社内報がどんなサービスなのか」を、ほかの選択肢とと比較しながらご紹介します。

読み終えると、「オトバンク社の音声社内報って?」に加えて、社内ラジオを始めようかなという方が第一歩目を踏み出せるはずです。

それでは早速、本題に入っていきましょう。

オトバンク社の新サービス「音声社内報」ってなに?

音声社内報をひとことでいうと、「プロの聞き役に話すだけで、編集からaudiobook.jpアプリを使った社員向け配信です。

出典:音声学習の「audiobook.jp 法人版」と新サービス「音声社内報」がIT導入補助金2023の対象ツールに採択(PR TIMES)

この形式の1番のメリットは、「一定品質を保てる」ということです。音声コンテンツ作りを3年以上行っているわたしからみると、以下のようなメリットデメリットがあると思います。

メリット

聞き手の方をアサインいただけるので、一定品質を保てる
雑談ではなく、メッセージ性のあるコンテンツの場合、実は聞き手がものすごく重要です。ここを全体の構成や伝わりやすさを意識しながら聴ける方が入ってくれるのは、とてもメリットになり得る部分です。

オトバンク社の本業はオーディオブック制作・配信なので、聞き役として入る方はおそらく社外の方でしょう。おそらく音声業界のつながりで、、そのような強みのある方をアサインできるということだろうと推察しています。

② 編集を委託できるから、一定品質を保てる

なかなか気づきにくいのですが、音声でも編集はとても重要です。ただし、身内(社員)向けのコンテンツであれば観点は限られています。3つ挙げるならば「最低限聴けるレベルの音質」「出演者の声の音量バランス」「テンポ」の3つです。

この3つは人気ポッドキャスト番組だと当たり前にクリアする項目なのですが、自分でやってみるとなかなか手間だったり、その必要性自体の理解が難しい項目です。特に「テンポ」に関しては、なんで?と思われた方も多いのではないでしょうか。

テンポで一番大切なのは、「不必要な間がないこと」です。ラジオ業界では2秒無音で放送事故レベル扱いにするということもあるようです。

なぜこんなにも厳しいかというと、音声コンテンツは「視覚」がないからです。音声のみの世界になると、ちょっとした無音があるだけでも不安に感じるということです。

もちろん知り合いや共通点がある場合はもう少しゆるい(3,4秒無音など)ですが、ある程度の間のコントロールが必要で、意外にも間を適度に調整するのは骨の折る作業なのです。(ぜひ、やってみてください)

ということで、「聴きやすくする」だけの編集でもなかなか手間は必要で、それを委託できるというのは大きなメリットです。

③ 音声社内報から、社員の学びを加速できる

「社員の学びを促進する」これは音声による社内報メリットでありつつ、特にオトバンク社の音声社内報だとよりそのメリットが強化されます。

まずお伝えしたいのは、音声の聴取は「能動的」になるという点。いわゆる「ながら聴き」のイメージから、音声が受動的なものと捉えがちですよね。でも、実はその逆なのです。

つまり音声で情報を得ると、脳内で自分自身との対話が生まれやすく、例えば「これって自分にどう適用できるかな?」といった考えに自然と移行します。

さらに、オトバンク社の音声社内報サービスは、同社が提供している法人向けのオーディオブックサービスに組み込まれている可能性が高いですよね。これにより自然なオーディオブックへの導線が生まれ、結果として社員の学びが加速するはずです。


デメリット

① 音声のメリットである「親近感」が活かしきれない

これはメリットに挙げている「聞き手のアサイン」の裏返しです。
「声を聞くと、親近感が湧く」これは音声の最大のメリットの1つなのですが、オトバンク社の音声社内報の場合、聞き手が外部の方です。これが、場合によりもったいないことになるケースもあるわけです。

音声コンテンツは、聞き手のファシリ能力だけではなく、「どんな雰囲気で話し手の方が話しているのか」というのも大事です。

これを理解するのにぜひ1度聴いてみてほしいのが、エッグフォワード株式会社の代表・徳谷智史さんが、音声プロデューサーの野村貴文さんと行っている経営中毒というPodcast番組。外部の方でもこのくらい関係性を構築できる方であればいいコンテンツに仕上がるはずです。

でも実際にはこのような流れるようなコミュニケーションが外部の聞き手とはなかなか築きにくいです。つまり、「話し手が自然体で話せる環境」を作るのが難しいわけです。実際、その状態を作り出すのは、社内に適した聞き手がいる場合が一番理想的だと私は考えます。

② 高価

もう一つのデメリットは、シンプルに価格です。価格は公開はされていませんが、サービス内容を改めて整理すると、以下です。

  • 収録スタジオの利用

  • 聞き手の方の人件費

  • 音声編集の委託

  • 配信作業の委託

  • 法人版オーディオブックの利用

ここまでのサービスのため、安価なわけはないですよね。

オトバンク社の音声社内報とVoicy社の声の社内報の比較

次に、競合にあたるVoicy社の『声の社内報』とのサービスの違いをみていきましょう。

『しっかりと人の価値を乗せた音声配信による社内報サービス』という点は共通なのですが、細かい部分で差があります。

比較表は以下です。

いかがでしたでしょうか。両者ともに価格情報は公開されていないので、具体的な金額については直接問い合わせが必要です。しかし、選び方のポイントには触れておきましょう。

1. 「社長・経営層の声をダイレクトに届けたい」を目的と決めている場合
→ オトバンク社の音声社内報がおすすめです。運営しながら柔軟に「形式」「配信頻度」などを検討していきたい場合には、少し柔軟性に欠けるかもしれません。

2. 音声活用の方向性はまだ固まっていないが、効果を最大化したいと考えている場合
→ Voicy社の声の社内報がおすすめです。サポート体制がしっかりしているので、目的に応じた最適な展開が期待できます。

そしてどちらにも当てはまらない場合、次のように考えていくのがおすすめです。

音声社内報、声の社内報のどちらも難しい場合はどうすればいいの?

私の一番のおすすめは、できる限り使い慣れた機材とツールで始めてみることです。

使い慣れた機材とツールで始めるってどういうこと?

使い慣れた機材とツールは会社さんによって異なるのですが、代表的な運営方法は以下です。

  • 収録機材:PCやiPhoneの内蔵マイク

  • 収録ツール:ZOOMやGoogleMeetの録画機能(生配信を兼ねる)

  • 配信先:GoogleDrive

  • 過去配信一覧:スプレッドシートやExcel

  • みんなへの周知先:slack

  • エピソードへのコメント:slack

いかがでしょうか? そっくりそのままできなくても、代替になるツールを利用されている場合も多いのではないでしょうか。(例:Teams、Box、Notionなど)

まずはこのような方法で始めることを第一に考えてみましょう。その上で例えば、「この方法では手間が多い」、「追加でツールを契約する手間がある」ような場合、別の手段を検討するのが良いでしょう。

そしてその場合、手前味噌で恐縮ですが、弊サービスである社内ラジオ配信ツール「コエノマ」がお役立ちできるはずです。

社内ラジオ配信ツール「コエノマ」ってなに?

簡単にだけ、コエノマもご紹介させてください。社内ラジオ配信ツール「コエノマ」は、チームやコミュニティ限定にプライベートな音声を共有できる、いちばん簡単なラジオ配信ツールです。声の社内報、コエノマ、既存ツール組み合わせ(GoogleDrive+Excel+slack)と比較すると、以下のような表になります。

リーズナブルにクローズドな配信を維持しつつ、アーカイブの一覧性を保ちたい場合、コエノマはピッタリなサービスなはずです。

▽ コエノマ詳細はこちら

また現在(23年10月時点)30日間の無料トライアルもご用意しております。ぜひ、この機会に無料登録してお試しください!

おわりに

いかがでしたでしょうか。ぜひ、まずは一番早く気軽に始める方法で社内ラジオを始めて、良さを感じてみてくださいね。

ほかにも社内ラジオの事例や始め方の詳細記事もございますので、ぜひあわせてチェックしてみてください。

お読みいただき、ありがとうございました! 読んだよという意味で、「スキ」をポチッといただけるととても励みになります。

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