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ラウンド1出願(IESE)

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この記事では、ラウンド1の出願プロセスについて書いていきます。
ラウンド1では、IESE(スペイン)に出願して、合格を頂きました。
この当時は、GMATのスコアが650しかなく、テストスコアを重視するアメリカの学校の出願は難しいと判断し、欧州の中でFitを感じていた学校に出願しました。

タイムライン

2022年5月:
レジュメ(CV)作成開始、エッセイネタ出し
2022年8月:
推薦状依頼/作成開始
2022年9月:
エッセイ作成開始
2022年10月:
R1出願(IESE)、インタビュー練習開始
2022年11月:
IESEインタビュー(オンライン)、IESEアセスメントデー(現地にて参加)
2022年12月:
IESE合格(奨学金€15,000)

レジュメ(CV)

岡田さんとのセッションが始まって最初に取り掛かったのがレジュメ(CV)作成でした。あまり時間をかけずに2週間くらいであらかた終わらせました。提出前に再度レビューをして手直ししたものの、出願書類の中での投下時間は一番少なかったと思います。

推薦状

英語が得意ではない日本人にお願いしたので、
①推薦状に関連する内容について話す
②話したことを基に日本語でドラフト作成
③推薦者にチェックしてもらう
④自分で英訳
というステップを約1カ月かけてやりました。
①のプロセスは本音を引き出したかったので、酒を飲みながら話したものを録音するという、オールドファッションなアプローチで臨みました。
IESEは推薦状が1通だけ(アメリカの学校だと2通が多い)だったので、時間をかけて取り組めました。
スコアメイクをしながら進めていたので、勉強の合間に書いてました。

エッセイ

エッセイは事前のネタ出しを基に、学校の質問に合わせてどのエピソードを当てはめるかを相談して書いていきました。
出願書類の中での投下時間は一番多いパートでした。

出願

エッセイと推薦状だけと思って油断していると、意外と他にも書かないといけないことが多くて焦ります。
当方は締切直前で奨学金のエッセイがあることを発見し、2-3日で書き上げました。
学校によっては職歴の詳細や仕事以外でのアクティビティについてなどを書く欄がありますので、注意が必要です。

インタビュー練習

まずは、インタビューのFAQに対してどのように答えるかをカウンセラーの岡田さんと相談しました。
内容が固まってきた段階で、AGOSのネイティブ講師とのモックインタビューを行いました。
Nishという人にもインタビュー練習をお願いしました。彼は長年多くの受験生が利用しており、情報の蓄積もあるので、志望校の質問リストをくれたりします。単価も比較的安く、何回かお世話になりました。

MBA関連のイベントで知り合った友人とも、何回か練習しました。英語力がちょうど同じくらいで、親身にフィードバックをくれたので、とてもいいセッションができました。彼とは受験が終わった今でも仲良くしています。
最初は録音を聞くのも嫌なくらいたどたどしかったですが、練習を重ねて上達していきました。慣れてくると、自分のエピソードが手札みたいになって、各質問に対してどのカードを切っていくかを考えられるようになります。
具体的に準備した質問としては、以下の通りです。
・Tell me about yourself.
・Please walk me through your resume.
・Describe your current (or most recent) position.
・What do you consider your greatest accomplishment?
・What are your greatest strengths?
・Tell me 3 words your friends would use to define you.
・What is your greatest weakness?
・What is your weakness and how IESE can help improve?
・Tell me about a time you made a mistake and what you learned from it.
・What was the biggest difficulty of working internationally and how did you overcome it?
・Why do you want to receive an MBA? Why now?
・How do you deal with the underperformer?
・What kinds of people do you find difficult to work with?
・Who influenced you the most?
・Which other schools have you applied to? How did you choose them?
・Do you have any questions for us?(面接官について下調べした上で、5問程度準備)
受験生仲間の中にはもっと準備している人もいましたが、当方は上記であらかた網羅でき、本番の面接でも困ることはありませんでした。
当方の面接官はSNSで多く発信しており、情報量が多かったので、逆質問はしっかり練ることができました。自分の興味と相手の経験が重なる領域の質問ができると、反応が良かった印象があります。

インタビュー

日本人の入学審査官の方と、英語でインタビューを行いました。
非常にフレンドリーな雰囲気だったので、落ち着いて受け答えができた記憶があります。
出願書類を読んだ上で、深堀してくるタイプのインタビューでしたので、質問は各自に応じて異なるかと思います。
練習した中では、以下のような質問が来ました。
・Briefly introduce yourself.
・How can IESE help your goal of organizational reform knowledge you aspire to have?
・Why IESE besides what you have mentioned in the application?
・What was the ethical dilemma you faced in a work?
・Other schools' application status.
・How do you manage your finance if you cannot get the scholarship?
・Any questions? (4問質問をして、20分ほどかかりました)

アセスメントデー

IESEは面接の後にアセスメントデーという選考があり、現地で参加するか、オンラインで参加するかが選べます。
ちょうど仕事に余裕があったので、キャンパスビジットもかねて現地で参加しました。
アセスメントデーでは、Kickstarterという海外版マクアケのようなサービス上で資金を集められていないプロジェクトをお題に、どうやったら資金を集められるようになるかチームでコンサルティングをしました。
当方のチームは、スペイン人コンサル×2、イギリス人コンサル×1、アメリカ人コンサル×1、スペイン人エンジニア×1と当方の6人チームでした。
90分間でチームとしてのコンサルティングプランをまとめ、15分で発表、10分間のQ&Aを行って終了です。
大まかな流れは下記の通りです。
1. Kickstarter上にある4つのプロジェクトの紹介ビデオを見る
2. どのプロジェクトにするか決める
3. 問題点を突き止める
4. 解決策を作る
5. どのようにプレゼンするかを決める
チームメイトがコンサル出身者ばかりで、チームに貢献できるか不安でしたが、商社で培ったものづくりや貿易に関する知識を生かして貢献することができました。加えて、主張の強い海外勢をなだめて、チームとしての結論にたどり着けるよう導くのも、日本人の重要な役割でした。
プレゼンは全員発言するスタイルなので、各メンバーでパートを割り振り、黒板を使ってプレゼンしました。
3チーム中1チームは短時間でパワポを作っており、視覚情報があるとわかりやすいなと感じました。
現地で参加していた日本人は当方を含めて3人で、他はヨーロッパ域内からの受験生でした。

キャンパスビジット

アセスメントデーの前日には、キャンパスビジットをしました。在校生とのランチとキャンパスツアーをアドミッションがアレンジしてくれたのと、夕方にはマーケティングの模擬授業を受けました。模擬授業では海外勢の勢いにビビりながらも、2回発言できました。
ケースの授業を体験するのははじめてでしたが、ちゃんと事前にケースを読んで行けば、授業を出る前の自分の仮説と授業で導かれる結論を比較することができて、自分に足りなかった視点があぶり出されるので、学びが深まるなと感じました。
在校生はみんなやさしく、学生生活についていろいろと教えてくれました。隣にいたナイスガイなアメリカ人在校生が、『七つの習慣』の著者Coveyさんの孫だったのには驚きました。
バルセロナは気候も良い、ごはんもおいしい、物価も安いと非常に魅力的な場所でした。
実際に行ってみると、どんな学校でも好きになってしまうという説もありますが、訪問してみて志望度は高まりました。

合格

2022/12/8に、日本人アドミッションの方より合格と、奨学金€15,000を頂ける旨の連絡をもらいました。
今までの努力が報われた気がして、最高に嬉しかったです。
ずっとMBAに行けるかどうか、プレッシャーを感じながら受験を進めてきましたが、ひとまず肩の荷が下りました。
最終的には、より志望度が高かったMichigan Rossから合格を頂き、入学は辞退しましたが、ラウンド1で1校合格をもらえたのは、非常に大きかったです。

最後に

ラウンド1と2にまたがって出願する際には、デポジットがどのくらいかを事前にチェックすることをお勧めします。
当方は、ラウンド1での合格をキープするために約150万円ほどかかってしまいました。
デポジット期限については、事前に知っていましたが、ラウンド2の結果が出るまで期限の延長をお願いすればいいだろうと高を括っていました。しかし、延長交渉は受け入れられず、全額を払うことになりました。
志望度も高かったので、保険料と割り切りましたが、デポジット期限の延長が受け入れられないこともあるので、最悪いくらの費用が掛かるリスクがあるか、確認しておきましょう。

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