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とある初体験の話(怖さ半減mode)

挨拶

どうも、夜になればなるほど元気なシーラカンスです、こんばんは。

何かを「初めて体験する」というのは往々にして特別な思い出となると思いますが、今回僕もとある初体験をしたので、ちょっと書いてみようと思うんですよね。

金縛りの初体験なんだけど。

あんまり怖くならない感じで、書いていこうと思う。()で括って、起きてから思ったこともつけるから、安心して欲しい。

サムネイルは、nightmareの正体と言われている生物、猫です。

本編

今日、寝ている時にちょっと目が覚めた。最近は日が長いために朝も早く明るくなるので、ホラーな暗さではなかった。

僕は二度寝のスペシャリストなので、これは深い眠りに挟まれたちょっとした浅い眠りに該当するもので、また寝て再び起きたらこの起床の存在すら忘れているような軽い覚醒だと分かった。とりあえず時計だけ確認して再び寝ようと思った。そんな時唐突に気がついたことがあった。

体が重い。動かない。うははマジで動かん。

(今考えたら、これは明らかに体とオフトゥンの重みであり、脱力状態だったのだろう。)そのうちに、体の上に人型の黒いものが載っていることに気がついた(これもきっと、オフトゥンを見間違えたか、視界不良に理屈をつけようとした結果だろう)。なんだこいつは。ほとんど寝ぼけていて夢のようなものだとわかっていたので、怖いなどという感情はなかった。その黒い影は長い腕(当然、これも真っ黒だったなあ)を伸ばすとこう発言した。

「お前の体を乗っ取りに来た」

ンなわけあるか!そいつが寝ている僕の上に載っている、他人のプライベートにいきなり首を突っ込んできて、あまつさえ体を乗っ取るなどとの世迷言を言いやがる。

僕は、本気でムカついた。

「できるもんならやってみろよ」と言い(夢の中で、言ったと誤解している)ながら、脳の方は必死に脱力した体に「オラ動け!」と臨戦態勢を取ろうとした。

ここで次の眠りに落ちてしまったので、黒い影とのバトルの行方は、僕も知らない。知りたい気も起きない。

そもそもの原理

金縛り(かなしばり、英語: Sleep paralysis)は主に就寝中、意識がはっきりしていながら身体を動かすことができない症状を指す。身体が締め付けられるような感覚からこう呼ばれる。また合わせて浮遊感、耳鳴り、くすぐられてる感覚があったりするものもある。

医学的には睡眠麻痺と言われ、意識の覚醒状態と、全身の脱力が共存している状態と言えます。やっぱり脱力してたんだ!

前兆があるとも言われ、それが起こっているうちに回避行動を取ることもできるらしい。要検証。今回の僕の体験では、分からなかったなあ。

今回の学び

金縛りを体験して「怖い、幽霊おるんかい」と思う人と「楽しい体験でした」と思うかの違いの一つに、自分の覚醒レベルを寝ぼけながらでも把握できるかどうかがあると考えられそうだ。寝ぼけているとわかっていれば、起こったことも夢だからと起きてからこうやって文章にする余裕まで出てくるものだ。

実際に体験してみて、金縛りの重みは、自分の体重とオフトゥンの重みそのものだと実感したのは、非常に画期的な収穫だった。少々飛躍した考えかもしれないが、金縛りとは擬似的に死体となった己に人格が憑依している様子を体験できるものなのかもしれない。情報のインプットはできても、アウトプットができない状態の身体は非常に不便であった。

でも、これほど興味深いことが起きない限り中途覚醒の時の記憶がまるっきりないのは、ちょっと困ったものだ。


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