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#2 こーちんぐって何?|眉にツバつけてたら大号泣した話

コエダスで起きている裏側を書いた前回のお話しはこちら。

ハッキリ言おう。

これ読んだだけで、「そゆことね!」ってキラッキラした目になる人はごく稀。(もしいたら、即DMプリーズ)

おおかた「結局、何やってるの?」と頭にハテナマークが浮かぶだろう。

それもそのはず。

“ある問い”が、大きくどっしりと鎮座しているから。

こーちんぐって何?

これね。

駆け出しのコーチが必ず答えに詰まる問い。

「仕事はなにやってんの?」と聞かれて「コーチです」と答える。

悲しくなるのはこのあとだ。

「え?なんのスポーツ?」 
 ⇨えっと、テニスやスキーをやっていたけど、そのコーチじゃないの。

「最近、会社の研修で聞いたなぁ」 
 ⇨うん、思い出してくれてありがとう。その次の言葉も聞きたかった。

「こーちんぐ・・・」
 ⇨初耳なのね。

こんなやりとりを一通りして思うのは、やっぱりまだコーチングは世の中に浸透してないということ。

だからこそコエダスがやる意味があるわけだが、実際かなり凹む。

敢えて、言いたいことを1/50くらいにして言うならば、

コーチングとは、人生を変えるものである

ということ。

素敵な包装紙は一枚も使わず、中身をそのまんま渡すような感覚に近い。

去年の冬、親戚のおばちゃんにみかんをそのまま差し出したら、「せめてお皿に乗せて差し上げなさい」と父に怒られたことを思い出した。でも、それとは一切関係ない。


いやいや、人生を変えるって言ってもね、どんなもんじゃい?と眉ツバもんだと思っていたのは、紛れもなく以前の私だ。

地方に住む親戚にチラッと話した時も、「宗教?」と言われた。

でも、その感覚が、かなり一般論に近いのではないかと今でも思う。

全員大号泣

8時でもなければ、全員集合もしない。

遡ること3年前。

たまたまコーチングに興味を持ち始め、

大崎にあるCTIというコーチングスクールに初めて足を踏み入れた時のこと。

3日間でまぁまぁな金額を払うんだから、きっとそれなりの知識を得られんだろうなぁと、半信半疑で乗り込んでいた。

3人目が生まれて、さぁこれからキャリアアップだ!と息巻いていた私は、「費用対効果」が座右の銘か?ってくらい、ギラッギラな状態だった。


会議室に入ると、車座に置かれた椅子が目に入った。

がっつり話す感じなんだな。。

仕事で新卒採用セミナーをよくやっていたので、教室のように椅子と机が並んでいる状態をイメージしていたが、違った。

椅子をちょっとだけ手前に引き、キモチ距離をとって座った私は、少し緊張していた。

そして全3日間のコースがスタート。

総勢20名はいただろう。

そして開始5分後、進行を担当する2名のファカルティーと呼ばれるリーダー達が放った言葉に耳を疑った。

「コーチは、

”人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在だ”

と信じています」

・・・え?


まず1回では日本語が理解できない。

才知(さいち)って何?

欠けるところのない存在ってどゆこと??

ハテナがイッパイな状態な私たち(きっと私だけじゃなかったはず)を、ふんふんと眺めながらファカルティーの1人が続けた。

「コーチは、コーチ自身に対しても、そう信じています。

あぁ、なるほど、私に仙人にでもなれって言いたいのかな?

悟りの境地とかそうゆうやつ?

でも一瞬で、そんなん無理だと悟った。

当時の私は、心底子育てがしんどくて、誰かに助けて欲しいけど「助けて〜」なんてカッコ悪いから口が裂けても言えなくて。

詳しくは割愛するけど、虐待寸前か?という精神状態だったワーキングマザー。

そんなプライベートを掻き消すかのように、

キャリアだ!
自己実現だ!!
マズローの欲求段階の最上段だぁ!!!

と、伊之助バリの猪突猛進状態だった。

振り返れば、パッと見はキャリアウーマンを装っていたけど、内面はズタズタだったことに今更気づき、お恥ずかしい限りである。

そんな人が、たった数日で人間変わるわけないでしょ?


そして、最終日。

20名全員が大号泣していた。


一流企業のMさんも、自称野球バカの大真面目なSさんも、インドから駆けつけた坊主頭のTさんも、1ミリも近づかないでオーラを放っていた美人Cさんも、もちろんファカルティーの2人もだ。

いい大人全員が鼻水垂らして泣いていた。

一体何が起きた?


ただひたすらに、あなたは欠けるところのない存在なんだと、お互いに信じて関わった結果だった。

そこにいた全員が、自分の可能性をもっと拡げられる気がしていた。

自分が大切にしたいことを大切にできる日がいつかくるのかも、という「あったらいいな」が、かなりの確度で実現しそうな感覚で全身が震え立っていた。

ひたすらロジカルシンキングをフル活用して、ミーシーなロジックツリーをカンペキに書かないとダメだと思い込んでいた私も

そうじゃない方法で、もしかしたら人生がかわるかもしれないと思えた瞬間だった。



これが私とCTIのコーアクティブコーチング®︎との出会い。

そして3年後の今、

あんだけこだわっていたキャリアを横に置き、自分が心から大切にしたい「夫と子供たちとの時間」を何よりも尊重している私がいる。

この現実はきっと

どんだけキャリアアップしても

どんだけ自己実現したとしても

きっと手に入らなかっただろう。

その意味で、人生が変わったんだ、と思う。


で。冒頭の「こーちんぐって何?」について。

それは人生を変えるものであり、↓この問いの答えがきっとヒントをくれるはず。

あなたの人生でもっとも大切にしたいことは何ですか?

コーチだって迷うけどね。

人間だから、誘惑や権威に負けそうになる時もある。

だけど、その迷いも全て、自分の答え探しのネタにする。
負けっぱなしにしない、諦めない。

そんなコーチたちが、むちゃくちゃピュアに人の可能性を信じて集まったコエダスが、私は大好きだ。

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