#2 こーちんぐって何?|眉にツバつけてたら大号泣した話
コエダスで起きている裏側を書いた前回のお話しはこちら。
ハッキリ言おう。
これ読んだだけで、「そゆことね!」ってキラッキラした目になる人はごく稀。(もしいたら、即DMプリーズ)
おおかた「結局、何やってるの?」と頭にハテナマークが浮かぶだろう。
それもそのはず。
“ある問い”が、大きくどっしりと鎮座しているから。
こーちんぐって何?
これね。
駆け出しのコーチが必ず答えに詰まる問い。
「仕事はなにやってんの?」と聞かれて「コーチです」と答える。
悲しくなるのはこのあとだ。
こんなやりとりを一通りして思うのは、やっぱりまだコーチングは世の中に浸透してないということ。
だからこそコエダスがやる意味があるわけだが、実際かなり凹む。
敢えて、言いたいことを1/50くらいにして言うならば、
コーチングとは、人生を変えるものである
ということ。
素敵な包装紙は一枚も使わず、中身をそのまんま渡すような感覚に近い。
去年の冬、親戚のおばちゃんにみかんをそのまま差し出したら、「せめてお皿に乗せて差し上げなさい」と父に怒られたことを思い出した。でも、それとは一切関係ない。
いやいや、人生を変えるって言ってもね、どんなもんじゃい?と眉ツバもんだと思っていたのは、紛れもなく以前の私だ。
地方に住む親戚にチラッと話した時も、「宗教?」と言われた。
でも、その感覚が、かなり一般論に近いのではないかと今でも思う。
全員大号泣
8時でもなければ、全員集合もしない。
遡ること3年前。
たまたまコーチングに興味を持ち始め、
大崎にあるCTIというコーチングスクールに初めて足を踏み入れた時のこと。
3日間でまぁまぁな金額を払うんだから、きっとそれなりの知識を得られんだろうなぁと、半信半疑で乗り込んでいた。
3人目が生まれて、さぁこれからキャリアアップだ!と息巻いていた私は、「費用対効果」が座右の銘か?ってくらい、ギラッギラな状態だった。
会議室に入ると、車座に置かれた椅子が目に入った。
がっつり話す感じなんだな。。
仕事で新卒採用セミナーをよくやっていたので、教室のように椅子と机が並んでいる状態をイメージしていたが、違った。
椅子をちょっとだけ手前に引き、キモチ距離をとって座った私は、少し緊張していた。
そして全3日間のコースがスタート。
総勢20名はいただろう。
そして開始5分後、進行を担当する2名のファカルティーと呼ばれるリーダー達が放った言葉に耳を疑った。
「コーチは、
”人はもともと創造力と才知にあふれ、欠けるところのない存在だ”
と信じています」
・・・え?
まず1回では日本語が理解できない。
才知(さいち)って何?
欠けるところのない存在ってどゆこと??
ハテナがイッパイな状態な私たち(きっと私だけじゃなかったはず)を、ふんふんと眺めながらファカルティーの1人が続けた。
「コーチは、コーチ自身に対しても、そう信じています。」
あぁ、なるほど、私に仙人にでもなれって言いたいのかな?
悟りの境地とかそうゆうやつ?
でも一瞬で、そんなん無理だと悟った。
当時の私は、心底子育てがしんどくて、誰かに助けて欲しいけど「助けて〜」なんてカッコ悪いから口が裂けても言えなくて。
詳しくは割愛するけど、虐待寸前か?という精神状態だったワーキングマザー。
そんなプライベートを掻き消すかのように、
キャリアだ!
自己実現だ!!
マズローの欲求段階の最上段だぁ!!!
と、伊之助バリの猪突猛進状態だった。
振り返れば、パッと見はキャリアウーマンを装っていたけど、内面はズタズタだったことに今更気づき、お恥ずかしい限りである。
そんな人が、たった数日で人間変わるわけないでしょ?
そして、最終日。
20名全員が大号泣していた。
一流企業のMさんも、自称野球バカの大真面目なSさんも、インドから駆けつけた坊主頭のTさんも、1ミリも近づかないでオーラを放っていた美人Cさんも、もちろんファカルティーの2人もだ。
いい大人全員が鼻水垂らして泣いていた。
一体何が起きた?
ただひたすらに、あなたは欠けるところのない存在なんだと、お互いに信じて関わった結果だった。
そこにいた全員が、自分の可能性をもっと拡げられる気がしていた。
自分が大切にしたいことを大切にできる日がいつかくるのかも、という「あったらいいな」が、かなりの確度で実現しそうな感覚で全身が震え立っていた。
ひたすらロジカルシンキングをフル活用して、ミーシーなロジックツリーをカンペキに書かないとダメだと思い込んでいた私も
そうじゃない方法で、もしかしたら人生がかわるかもしれないと思えた瞬間だった。
これが私とCTIのコーアクティブコーチング®︎との出会い。
そして3年後の今、
あんだけこだわっていたキャリアを横に置き、自分が心から大切にしたい「夫と子供たちとの時間」を何よりも尊重している私がいる。
この現実はきっと
どんだけキャリアアップしても
どんだけ自己実現したとしても
きっと手に入らなかっただろう。
その意味で、人生が変わったんだ、と思う。
で。冒頭の「こーちんぐって何?」について。
それは人生を変えるものであり、↓この問いの答えがきっとヒントをくれるはず。
コーチだって迷うけどね。
人間だから、誘惑や権威に負けそうになる時もある。
だけど、その迷いも全て、自分の答え探しのネタにする。
負けっぱなしにしない、諦めない。
そんなコーチたちが、むちゃくちゃピュアに人の可能性を信じて集まったコエダスが、私は大好きだ。
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