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1冊になんか絞り切れないよ!

タイトルの通りというか、出オチ感甚だしいのですが、今年のベスト本について書いていきます。

このような企画に乗っかるのが初なので、稚拙な部分が多いかと思われますが、どうかご容赦ください。

究極の今年マイベストとして1冊だけ紹介、というわけにもいきませんので、いくつか部門を設けて1冊ずつ挙げていきたいと思います。

【柔よく剛を制す】部門

『世界が広がる英文読解』 田中健一

Twitterにおいても縦横無尽の活躍を見せている田中健一先生の英文読解入門本です。

用語の解説から、読解をしていく意義と楽しさ、どのようにして英語と付き合っていくかなどを優しく噛み砕いて書いています。これを読み通していくと、英語全然できないところからのスタートでも、ある程度骨のある英文を読みこなせると思います。

紙面も1トピックあたり見開き完結で見やすく、中高生の読解入門や大人の学び直しに最適な1冊ではないでしょうか。岩波ジュニア新書からの刊行というのも頷けます。

【久しぶりに読み返した】部門

『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』 宇田川元一

世の中には多様性や認め合いを奨める本は数あれど、「わかりあえなさ」から、というフレーズに惹かれて以前購入したものです。

著者の宇田川先生は直接関わりのないものの、ぼくが大学生の頃、学内でたまたま見かけてはいました。
スーツ姿がカッコよくて憧れます。宇田川さんか國分功一郎さんのように歳を重ねたいものです。(特に容姿の面で)

本の内容もとても面白いです。経済・経営、組織論分野以外の人にもおすすめしたい1冊です。
教員界隈にもぜひぜひ。いや、むしろ教員界隈こそ読んでほしい。

【最近とくに読み返してる】部門

『すべてはノートからはじまる あなたの人生をひらく記録術』 倉下忠憲

それこそ2023年刊行の『ロギング仕事術』でも倉下さんにはお世話になっています。

ノートやメモの技法、情報整理、読書ノート……などに行き詰まっていた頃に出会った本ですが、なんども読み返したくなる、ここに立ち返りたくなる1冊です。

巻末の参考文献や読書案内が目的別にまとめられていて、大変見やすくなっています。
現在ぼくが書いているnote記事にとっても参考になることばかりです。

【結局ここに戻ってきちまうんだ】部門

『英文読解のストラテジー』 天満美智子

天満先生の書く文章がぼくの肌感覚にあっている、そんな気がするんです。

Twitteにおいては英文読解に関する書籍が多数紹介され、今もなお様々な視点からの読解本が出版され続けています。

特にそこに影響を受けたわけではなく、弊職場の準備室に所蔵されていたのを掘り起こしたのが出会いのきっかけです。

天満先生の『英文読解のストラテジー』では、今井むつみ著『英語独習法』よりも少し英語そのものに寄って「スキーマ」に関する知見を得つつ、白井恭弘著『教師のための第二外国語習得論入門』のような教師にも向けた1冊として、かつ演習もやりたいという(欲張りな)ニーズに応えられる1冊だと感じています。

もちろん、論文のデータ等は出版当時のものではあります。(その点は天満先生も書籍内で触れており、分野の発展を期待する旨を示しています。)

【流行り出すと少し気後れするけどやっぱり好き】部門

『葬送のフリーレン』 山田鐘人 (原作), アベツカサ (作画)

2023年秋アニメとして映像化もされ、アウラも無事(?)ネットのおもちゃになった、飛ぶ鳥を落とす勢いの『葬送のフリーレン』です。

勇者一行の冒険後日譚ファンタジーという、ぼくが今まで触れたことのなかったジャンルにページをめくる手が止まりませんでした。

余談

そういや最近小説読んでないな。
寝かせに寝かせた『三体0【ゼロ】 球状閃電』をやっと読み終えたくらい。
Netflix版三体も待ち遠しいです。

#今年のベスト本

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