新卒エンジニアが非エンジニア向けに開発基礎研修を行いました
コドモンの開発ブログを移転しました。最新の記事はこちらからご覧ください。
こんにちは!コドモン21年度新卒の南です!
現在コドモン開発部では3ヶ月におよぶエンジニア新卒研修を実施しており、幅広い分野の知識について学んでいます。コドモン開発チームのエンジニア研修シリーズとして、新卒エンジニアから見たリアルな研修風景をお伝えしていきます!
前回のデザイン研修に続いて、今回は私たち新卒エンジニアが実施した非エンジニア新卒向けの開発基礎研修についてご紹介します。
はじめに🔰
非エンジニア新卒向けの開発基礎研修とは、同じ新卒のビジネスサイド(普及推進部やカスタマーサクセス部)メンバーに向けて私たち新卒エンジニアが行った開発基礎研修のことです。
今回の研修はそもそも何のために行うのか、目的を明確にするところから新卒エンジニアで話し合いを始めました。その結果、今回の研修の目的は下記二点と決まりました。
・開発とのコミュニケーションを円滑にするため
・お客様からの質問に的確な回答をするため
また、私たちがエンジニア新卒研修で学んだことをアウトプットする大事な機会でもありました。
上記目的を達成するためにエンジニアである私たちが、ビジネスサイドメンバーにどのような研修を行えばいいのかを考えました。
コドモンはwebサービスです。コドモン開発の仕組みを知ってもらう前にそもそものwebサービスの仕組みを知ってもらう必要があるという結論になりました。
Webサービスは大きくインフラ、データベース、バックエンド、フロントエンドに分かれており、この4つの項目を新卒エンジニア5人で役割分担し、中でもインフラについての研修内容が長くなりそうだったので、サーバーとネットワークで分けることにしました。
研修準備📖
研修資料などの準備はエンジニア新卒研修の合間に各自行い、リハーサルで研修全体を通して目的にそぐわない研修がないかなどを新卒エンジニアで話し合い、お互いにフィードバックをしました。
各々がスライドや台本などを作成する形なので、これまで以上に自主性が試されます。
私はインフラのサーバー研修について担当しており、サーバーという聞き慣れない言葉をどのようにしてイメージしてもらうかを考え、サーバー研修の準備に取り掛かりました。
まず初めにサーバー研修のゴールを決めることにしました。ビジネスサイドメンバーにサーバーについて知ってもらって、その後どうなっていて欲しいかを考えたときに思いついたのが、「サーバーって一体何なのか、一人ひとりが説明できるようになる」ということでした。この内容をそのままゴールに落とし込み、研修準備をはじめました。
サーバーって何なのか説明できるようになるにはスライドで教えるだけでは不十分と考え、ホワイトボードを使って相手を巻き込みながら研修を行う形式にしました。質問が来たときにホワイトボードですぐに図に起こし説明し、わからないところを瞬時に解決してもらおうと思ったのが狙いです。
発表当日🎤
リハーサルも終わり、いよいよ発表当日です。
設営準備のために少し早めに来ていた新卒のエンジニアは少し緊張してソワソワしている様子でした。
全体説明💻
初めに研修全体の目標とゴール、それぞれの新卒エンジニアがサーバー研修、ネットワーク研修、データベース研修、バックエンド研修、フロントエンド研修に分かれて発表することを伝え、非エンジニア新卒向けの開発基礎研修が始まりました。
サーバー研修🌊
まず「サーバーって一体なんなのか、一人ひとりが説明できるようになる」というゴールがあることを説明し、話をはじめました。
ただでさえ難しそうなサーバーという言葉を理解してもらうため、ソフトウェア次第でみんなのパソコンもサーバーにできるということを伝えるところから始めました。この研修のゴールを達成してもらえれるようにホワイトボードを使い、一人ひとりがざっくりサーバーを説明できるまで質疑応答を交えながら研修を進めました。
ネットワーク研修🌴
H田さんのネットワーク研修のゴールは「コンピュータ同士がどのように通信をしているのかをざっくりと理解し、ネットワークの全体像を把握する。」でした。
コンピュータ同士が通信するために必要なIPアドレスについての説明から研修は始まりました。通信というのがIPアドレスを使ってどのように行われているのか、できるだけ理解しやすいように図を多用しており、ネットワークの全体像を把握しやすいものになっていました。
データベース研修🤖
次はE口さんのデータベース研修です。
データベース研修のゴールは「データベースの構造を理解しSQL文が使える状態になっている」でした。
データベースとはなんなのかの説明を現実のものに置き換えて説明するところから研修が始まりました。スプレッドシートの機能を使い実際に動かすところを見せたり、一問一答形式でどのようなSQL文を書けば該当データを引っ張ってこれるかなど、ビジネスサイドメンバーがSQL文を使えるようになるために、研修を進めていました。
バックエンド研修👩🍳
次はN本さんのバックエンド研修です。
バックエンド研修のゴールは「DBサーバーやフロントエンドという単語を使ってバックエンドが何かを説明できること」でした。
初めにwebサービス全体をレストランに例え、その例えの中で何がバックエンドの役割なのかを説明していました。コドモンだとどういうバックエンドの技術を使っているかの話を交えながら、DBサーバーやフロントエンドの単語をどんどん出しつつも混乱させないように図を使い研修を進めていました。
フロントエンド研修🍥
次はA部さんのフロントエンド研修です。
フロントエンド研修のゴールは下記四点でした。
・「フロントエンド」と言われたときに大雑把に意味がわかる
・HTML,CSS,JavaScriptと言われてなんとなくわかるようにする
・コドモンで動いているフロントエンド技術の名前を知る
・デベロッパーツールがちょこっと使えるようになる
ゴール一つ一つを達成するように研修が組まれていて、他の研修と比べてもダントツのボリュームでした。その中でも目立っていたのが、デベロッパーツールを介して実際にコードに触れてもらう体験型の研修でした。ビジネスサイドメンバー同士でコードに触れながらあんなこともこんなこともできるんじゃないかと言った話が飛び交い、楽しそうに知識を定着させていました。
研修を終えて...
全然知らない分野の研修が1日で詰め込まれていたにもかかわらず、ビジネスサイドメンバーがわからないところは絶えず質問をしてくれたので、研修がうまく進められたという印象です。
人に教えるということを経験して、教えるのに必要な知識を情報収集した結果、自分たちの新しい学びにつながり、また自分たちの知識の定着具合を知ることができました。今後もっとエンジニアとしてのスキルを伸ばして、また別の研修を担当してみたいと思いました。