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潰れる店の共通点

こんにちは! 
人のつながりの中でイノベーションを創造中の小寺です。  

商売とは試行錯誤の繰り返しで、僕も日々の学び・気づきから改善を繰り返しています。

日々の失敗から改善を積み重ねることでしか、成功にはたどり着きません。

以前も書きましたが、商売は成功事例を学ぶより、失敗事例を知っておくことが重要だと思います。

成功事例というのは、その時の時流やその人の性格・性質、タイミングなど、様々な要素が複雑に絡み合ってできあがることも多く、意外と再現性がなかったりします。
(それでも変わらない成功哲学というのはありますが、これは考え方に近いものだと思います。)

一方で、失敗事例というのは、面白いほどに共通点があります。
失敗事例を学べば成功するわけではありませんが、成功"率"を上げることには繋がります。

今日は諸先輩方から教えていただいた、やってしまいがちな失敗事例をいくつか挙げていきながら、しなくていい失敗を未然に防ぐことに繋がれば幸いです。

固定費が高すぎる

店舗を構えるなら気にしなくてはいけない指標のひとつに、FLR比率というものがあります。

これは
食材費(Food)
人件費(Labor)
家賃(Rent)
の比率を指します。

理想はは、売上に対して食材費+人件費が60%、家賃が10%と言われています。

これを超すようなら見直しが必要になります。

ちなみにうちは初期費用は少し高めに付いたものの、固定費がかなり相場より安い店舗を選びました。
そのほうが長期で見た時に利益を上げやすいと思ったからです。

これは資金と戦略にもよりますが、商売は息長く続けてく前提で、色々試算しておくといいですね。


身内の人脈に頼る

これは飲食店などに多いですが、自分や周りの人脈をアテに集客してしまうパターンです。

「自分は人脈も多いし、お店を出せばきっとみんな来てくれるはずだ」という打算は、尽く外れることが多いです。

もちろん最初は「御祝儀」として、みんな来てくれると思いますが、そこだけに頼りすぎるとその先の集客・売上はジリ貧になっていく場合が多いです。

実際、売上目標を試算し、そのために週一でリピートしてくれるような常連客を何人作ればいいのかを考えれば、とてもじゃないですが、自分の人脈だけでは限界があるでしょう。

自分の人脈で生まれる来客は、あくまで最初の御祝儀タイムと思って、その間に外からの集客プランを必死で考える必要があるでしょう。


やりたいことをやってしまう

世の中ではやりたい事をやって生きていこう!という謳い文句も耳にします。

もちろんそれ自体は悪いことではないと思うのですが、残念ながらやりたい事をやって生きていけるほど、世の中は甘くありません。

とはいえ、成功する人も中にはいるわけですが、失敗する人の共通点は、やりたい事"だけ"を考えている場合です。

商売はよく、マーケットインであれ、と言われます。
マーケット、世の中のニーズに合わせて商売を展開していく方式です。

ただ、多くの人がこの逆のプロダクトアウトをやりがちです。
いいものを作れば売れる!という幻想は、儚くも散っていきます。

いいものが当たり前、の世の中でどうマーケティングをしていくのか、そもそも認知をしてもらえなければ売れませんし、認知されても需要がなければ売れません。

そこまで見据えて商売できる人は、意外にもひと握りな気がします。


感謝を忘れる

「感謝」は1番忘れてはいけない部分です。
商売は自分1人で回っているわけではありません。

協力してくれる取引先、
共に作ってくれるスタッフのみんな、
応援してくれるお客様、
色んな人の支えがあって成り立ちます。

彼らに対する感謝を、
気持ちはもちろん、行動でも示していけるかです。

例えば、お客様と距離の近いお店であれば、ご来店の度に、都度アフターでお礼メールをお送りするなど、感謝と気配りを欠かさないことです。

飲食に限らず、イベントの集客でも、人が集まらないという人は、コンセプトやサービス内容以前に、大概来てもらう人たちへの配慮に欠ける場合が多いです。

集客の時はひっきりなしに連絡するのに、来てもらったあとはなんの音沙汰もなし。
これではお客様も人集めに呼ばれたのだと思わざるを得ません。

来てくださったら必ずアフターでお礼を、その時話した内容も添えてお送りすること。

1人あたり30秒ほどのこの作業。それすら怠る人も多いですが、実際この30秒で差がつくと思います。
そしてゆくゆく、微差が大差を生みます。


お礼メールをただ機械的に送ればいいという訳ではなく、感謝の気持ちを伝え続ける姿勢に価値があると思います。

そういう人は周りからも応援されている人が多いです。


成功して色んなものを手に入れた時に、
傲慢になったり、
遊びに走ったり、
気遣いがなくなったり、
感謝が当たり前になっていくと先は短いと思います。

いつも自分は周りに生かされているのだという感謝とある種の危機感は、常に忘れてはいけないと思います。


まとめ

以上、ごく一部ですが、陥りやすい失敗事例のご紹介でした。
皆様のご商売に少しでもお役に立てば幸いです。


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