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ロマンと算盤

こんにちは! 
人のつながりの中でイノベーションを創造中の小寺です。  

令和の虎というYouTube番組を時々拝見します。

「虎」と呼称される経営者たちが、事業プレゼンをする候補者に、次々と辛口なコメントをしていく風景は、いち経営者として他人事ではないなと、いつも固唾を飲んで見守っています。笑

さて、番組の中でたびたび対立?する意見というのが、「ロマン」と「算盤(そろばん)」の話です。

ロマンとは、熱いビジョンであったり、経営者の人間性、社員を守る誠実さなどが挙げられます。

それに対し、算盤とは、所謂、数字や理論の話になります。

この、ロマンと算盤というのは、なかなかにバランスをとるのが難しく、ロマン派、算盤派に強く別れることもあります。

経営にはロマンが大切という人情派。
何を成し遂げたいのか、理念が形になったものが、経営です。

ただ、ロマンばかりを追い求めて、売上をあげられなければ意味がありません。
経営はどこまでいっても利益追求です。

そこで売上をあげる算盤の考え方です。
ロマンや人情はどうでもいい、とにかく数字の話をしようという堅実派。
算盤で物事を考えると、時に冷酷な判断を下さなければなりません。

他が損失を被ると知りながら自社の利益を確保せざるを得ない決断、業績が苦しければ、共に歩んできた社員を切り捨てる決断も、時には必要かもしれません。


ロマンと算盤は、理論と倫理観の戦いともいえます。
経営は常にこの両者の間で揺れ動くものだと思います。


理論は消して軽視できませんが、経営は理論だけでうまくいかないのも事実です。
仕事をする以上、そこには人の感情が介入するからです。

算盤だけを叩けば理にかなっている選択肢も、実際には人がついていかないこともあります。

人は理屈では動きません。
感情・感動が人を動かします。

人を、そして世の中を動かすには、算盤だけでは補いきれない、人徳が最終的には必要になってきます。

これはゴールの違いかもしれません。

自分や身の回りの人が裕福に暮らせるくらいのお金を稼げればいいのか、
それとも世の中を変える偉業を成し遂げたいのか。

どこを見るかで、ロマンと算盤の割合は変化していくのかもしれません。

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