見出し画像

稼いでいる社長の定義

こんにちは!かけだし社長の小寺です。

みなさんは、「稼いでいる社長」というと、どんなイメージをお持ちでしょうか?

先日、ZOZO創業者の前澤さんが宇宙旅行に旅立たれ、かつ、お金を配ったことがニュースになりましたね。
まさに稼いでいる!という象徴だったかもしれません。

稼いでいる人=なんとなくお金をたくさん持っている人、というイメージですが、「稼いでいる社長」を具体的に定義づけするのは、実はなかなかに難しい話だと思います。


というのも、社長は、「個人の利益」と「会社の利益」の両方を考えなければならないからです。

会社の利益は何か?

まず、会社の利益とはなんでしょうか?

例えば
年商100億円企業の社長と、
年商3億円企業の社長なら、
どちらがお金持ちの印象を受けるでしょうか。

イメージ的には年商100億円企業の社長ですが、
実際には年商3億円企業の社長のほうが利益をあげていることもあります。

会社には
年商(売上高)
営業利益(売上高から原価や経費を差し引いたもの)
があります。
(細かくいえばもっとありますが)

仮に年商が高いからといって、それにかかる原価や経費が多ければ、当然利益は少なくなります。

逆に年商がそこまで多くなくても、ほとんど原価や経費がかからないビジネス(例えばデジタルコンテンツなど)では、利益が大きくなりやすいです。

稼いでいる会社を見る指標の1つとして、年商ではなく、営業利益で測る、という観点は大事になってきます。

営業利益が高い会社なら、
会社として稼ぎのある社長といるかもしれませんね。

個人の利益は何か?

次に社長個人の利益とはなんでしょう。
まず、社長の年収だけでお金持ちかを測るのは、少し短絡的だと思います。

社長の収入源は、役員報酬になりますが、実際、役員報酬をほとんどもらわない社長もいます。

結構な営業利益をあげている会社の社長さんでも、年収100万円です、という方もいらっしゃいます。

社長業の目的は、
個人の利益は最小限に、
会社の利益は最大化する、です。

税金や社会保険対策などもあるのでしょうが、わざわざ個人で利益を得る必要がないとも言えます。

人によっては、車なども社用車として、会社の経費で賄う人もいます。
自由に使えるお金(可処分所得)という意味では、個人で利益をとっていなくても、会社の経費で扱える範囲は会社員より広いかもしれません。
(自由といっても、もちろん業務に関わるもの、必要なもの、というのは大前提ですが)

また、年収をとらず、資産として保有する方もたくさんいらっしゃいます。
株式や不動産を保有しながら、資産価値が高くなるものにお金を置いておく、という考え方です。

社長の可処分所得は、
・年収(役員報酬+賞与)
・経費化できるもの
・その他保有資産
と総合的に判断して測られるものだと思います。

単純に年商や年収が高い低いで、稼いでいる社長かどうかは判断できないわけです。

キャッシュフローをみる

会社、個人問わず、お金持ちかどうかは、キャッシュフローが良いかどうかを見るといいかもしれません。

キャッシュフローとは、毎月の収入と支出の差です。
収入1億、支出9000万なら、キャッシュフロー1000万のプラス、
収入2000万、支出500万なら、キャッシュフロー1500万のプラスです。

キャッシュフローの観点でいえば、後者のほうがお金持ちということになります。

年商○○億円売り上げてます!とか、
不動産をこれだけ所有してます!などは、
実際のキャッシュフローを見るまでは、稼いでいる指標にはなりません。

実際そこから、利益としていくら残っているのか、そしてそのうちいくらが可処分所得となるのか、その額が潤沢な人は、確かにお金持ちとして認められると思います。

社長業問わず、単なる収入だけに囚われず、毎月のキャッシュフローをどれだけ多くしていけるかにこだわることで、日々の生活も潤っていくのではないでしょうか。

以上、稼いでいる社長の定義についての考察でした!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?