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いつが効果的?ヒルドイドやワセリンを塗る時間

 乾燥肌や、子どもの湿疹に保湿剤ということでヒルドイド(ヘパリン類似物質)やワセリンが処方されることがあります。よく薬局では「お風呂上がりが効果的です」と言われますがはたして本当のところどうなのでしょうか?

乾燥肌や湿疹のための保湿剤としてヒルドイドやワセリンを使用する際、お風呂上がり1時間以内に塗ることが効果的である。しかし、急いで塗る必要はなく、肌がしっとりするまで保湿剤を使用することが重要である。

AIの要約


 結論から言うとお風呂上がりは効果的です。具体的にはお風呂上がり1時間以内を目安にすると良いかと思います。

 お風呂上がりは身体に水分を含んでいて、これは時間と共に急速に抜けていきます。
おおむね10分もすればほとんど通常時と変わらないくらいまで水分は落ちていきます。以前は、この10分の間に軟膏を塗ることで水分を体に留めることができるから10分以内に塗りなさいと言われていましたが、アウトカムとしての実際の乾燥を評価したものはあまりありませんでした。

 実際に調べた結果、風呂上がり1時間までであれば、肌の保湿として差はなかったそうです。


 なので、お風呂上がりに急いで軟膏塗ってる方はそんなに慌てなくてもいいよというお話です。

 以前一緒に働いた小児科の先生は、診察時に子どもの肌を見て乾燥していたら「しっっとりするまで塗ってください」と言ってました。で、「お風呂上がりに毎日塗ってます」と親御さんが言うと「今乾燥してるでしょう。何回塗ったかじゃなくて、カサカサしないように塗ってください」と返してました。

 お風呂上がり⚪︎分は効果的ですが、結果として肌がしっかり保湿するまで、保湿剤は使ってください。

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